(短編集)

てるてるあした

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評判

てるてるあしたの評価:

4.13/5点 レビュー 31件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.13pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21〜33 2/2ページ
No.13
(5pt)

「ささらさや」の世界がそのままに帰ってきてくれる

文庫になったので我が家にやってきました。 主人公は違いますが、「ささらさや」の世界がそのままに帰ってきてくれるので、再会を果たした気分になります。さやもちょっと大きくなったユウ坊も、お茶のみメンバーズも健在です。それに意外にも、ミステリー度が低いので、わたしにとってはとても読みやすく、物語の叙情性に沿うことが出来るので最後には号泣してしまいました。ささらさやのあとに読むのがおすすめですが、てるてるあしたをはじめに読んでも充分に良さが伝わるように出来ていると思います。読みながら…わたしは照代がわがままな子とは、思えませんでした。確かにとがった態度もとるし、とろとろしてふわふわしたさやのことは嫌いだし、世話になっている久代さんに反抗するし、そうとられがちだとは思いますが、15歳で高校に行く道から締め出され、両親にから切り離され働けといわれるなんてあまりに過酷。それに老人さんとの生活はどんなに優れた人が相手であったとしても、なかなか大変なことです。長い時間を経て決まっている生活の規範は変わりにくいし、嫌いな食べ物も仕方なく食べなくてはなりません。怒りを暴慢させながら、時に猛ダッシュして逃亡しながら彼女は鋭い観察眼で、周囲をよく見て生きてゆきます。照代は周囲からの小さな光のかけらをキャッチするのが上手な子だと思います。この物語は、ささらさやからの続投メンバーズが彼女を支えたからではなくて、彼女自身の元からある力と、続投メンバーズとの関わりの中で変容してきたものとが交じり合って花開くというような印象です。そしてまた、照代は前世代からの重いものを受け継がされた子供でもあることが物語の後半展開してゆきます。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.12
(4pt)

ちょっと不思議でノスタルジックなお話でした。

夜逃げした女の子が行き着いた先は佐々良町。それまで両親から愛情を感じることが出来なかった少女が、佐々良の人々に出会い成長し温かさに触れる物語です。そして、物語の中に出て来る言葉は、キューンと突き刺さるものがあります。
 「てるてるあしたきょうはないてもあしたはわらう」
ずっと心の何処かに覚えておきたい言葉となりました。
てるてるあした (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: てるてるあした (幻冬舎文庫)より
4344410793
No.11
(5pt)

僕たちも「照代」なのかもしれません

 「ささら さや」の続編と言えますが,佐々良を舞台とすることは同じでも,主人公は異なります。本作は,主人公「照代」の成長物語で,「サヤ」は脇に回って照代を見守ります。
 照代は中学を卒業したばかりの少女ですが,彼女の不甲斐ない考え・行動ともに,思わず自分に重ね合わせてしまいました。そのせいもあり,「ささら さや」よりは重い印象を受けます。
 しかし,最後には,照代をはじめ登場人物たちが次の季節に向かって歩き出す様子が,哀しさを含みつつもさわやかに描写されています。このあたりは,加納朋子さんの持ち味が良く表れていると思います。
 本作の最終行は,「佐々良の春は,まだこれからだ。」―巡り来る季節のように続編を期待させるエンディングですが,それは読者がそれぞれ紡いでいくものなのかもしれませんね。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.10
(5pt)

あしたははれる

〜本はいいよ。特に、どうしようもなく哀しくて泣きたくなったようなとき、本の中で登場人物の誰かが泣いていたりすると、ほっとするんだ。ああ、ここにも哀しみを抱えた人がいるってね。〜
 前作「ささらさや」の舞台である田舎町・佐々良町を両親の夜逃げで高校進学をあきらめて嫌々訪れた照代の物語。前作に登場したさやさんや三婆も登場しています。
 連作短編集の形で、佐々良で起こる不思議な出来事を通しながら「自分だけ被害者」だった照代が徐々に人との結びつきを深めていく姿を見ていると、つい「頑張れ」と応援したくなってしまいます。
 加納朋子さんの作品全般に言えることですが、暖かいんですね。ストーリーも登場人物に向けられた思いも……なんだか本自体が暖かさをもっているようで。ドキドキワクワクで読み進めると言うよりは、春の日差しを浴びながら公園でベンチに座ってゆったりとした気持ちで読み進めたい、そんな小説です。
 個人的には「ささらさや」の幽霊話のラストが大好きなので、そちらも併せて読んで欲しいです。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.9
(5pt)

不思議な町

両親の無計画性で、高校入学を断念した主人公が訪れたまち佐々良。
この町は不思議な出来事が当たり前のように起こる妙な町。うそも本当も現実。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.8
(5pt)

面白かったです!

あたしもドラマの原作とゆう事で読みました。
「ささらさや」の続編にあたるこの作品。
ドラマは「てるてるあした」+「ささらさや」なので、ドラマとはちょっと違った感じもよかったです。(ドラマと2度楽しめたって思いました)
主人公の人生が悪い方に転がっても、めげずに頑張る所とか、すごく読んでいて励みになるし、性格が素直じゃないところも、可愛いなって思え、読んでいて本当に楽しかったです。
読書あんまり好きじゃないけどー…って方でも、字もそんなに細かくないし読みやすいのでは?
中学生くらいから大人まで楽しめると思います。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.7
(5pt)

ドラマの原作と言う事で、読みました。

4月期のテレ朝・金曜ナイトドラマの原作と言う事で、早速読みました。これほど、登場人物が役者さんのイメージと重なる作品も珍しいです。読んでいて、「この人物はこの役者さんがはまりそう」と考えながら読んでいました。中でも、物語の中心的な人物の「3婆」は、あれこれ考えさせられて面白かったです。姉妹編の「ささらさや」も合わせて、わずか、3日で読破しました。で、加納さんの初期の作品を読みたくなりました。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.6
(5pt)

立派な小説です。

人生は上手く行かない。それは誰でも経験する事。
主人公の照代はその渦中に否応なしに叩き込まれて絶望する。
しかし、彼女がこれまで大切にして来たものを失う事で、自分の
チカラで両足を地につけて生きていく事を見出していく。
読んでください。涙が出て元気も出ますから。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.5
(4pt)

結構現金な主人公が、人間くさくて好きです。

『ささらさら』より、主人公がひねくれている分、自分をみているようで共感して読みました。
 学校に通うだけでなく、こういう自分で自分の道を切り拓いていく時間って、こどもだけじゃなくおとなにとっても大切な勉強の時間なんだなーってつくづく思いました。言葉の捉え方も、他人の捉え方も、大切にしているものも、すべて自分次第ですねー。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.4
(4pt)

きょうはないても あしたはわらう。

「ささらさや」の姉妹編だとは知っていましたが、こちらが先に手に入ったので読んでしまいました。しかし、特に「ささらさや」を知らなくても十分楽しめます。現に面白く読めました。主人公の携帯に届いた謎のメールや、階段に現れた不思議な少女など、推理要素は登場しますが、推理小説というわけではありません。親の夜逃げで高校進学をあきらめ、遠い親戚の家に預けられた少女の心が、少しずつ成長していく過程が深く描かれています。また、彼女を預かった老婆の想いから、同じ町の幼稚園児の気持ちまで、見事に描写されています。読み終わって、すっきり爽快! というわけにはいきませんでしたが、主人公の照代を包み込む暖かな空気が感じられて、読後感のいい作品でした。特に、老婆やその友人たちを見て不快感や屈辱や嫉妬などが、別の彼らの一面を知って溶けていく様は、こちらも泣けてくるほどのものがありました。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.3
(4pt)

人の心のやさしさに、触れることができる1冊

「本当なら、今頃は楽しい高校生活を送っているはずだったのに。 なんで、こんな悲惨な目に遭わなくちゃいけないのよ!」主人公、雨宮照代は、田舎町佐々良(ささら)で、鈴木久代という、遠い親戚のおばあちゃんと暮らすことになった。不満の塊でしかなかった彼女が、サヤさんを始め、久代さんを取り巻く佐々良の人たちとの出会いのなかで、少しずつ少しずつ変化していく・・・・・・。「ささらさや 」の続編。前作で活躍した人物も使いつつ、新しい物語が、佐々良ではじまる。いつハッピーになるんだろう? と期待していたけれど、その点に関しては、少し期待はずれ。話の内容も、いまひとつ面白いと言い切れない。しかし、それでも読むうちに涙が止まらないのはなぜだろう?人の心のやさしさに、触れることができる1冊。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.2
(5pt)

最高傑作

本を読んで涙が止まらなかったのは、本当に久しぶりでした。読み終わって一日経ちますが、今も余韻がぬけません。絶対のお勧めです。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840
No.1
(5pt)

心温まる町、佐々良

「ささらさや」の姉妹本ということで、迷うことなく即購入しました。佐々良の町や、そこに住む住人たちは以前と変わらず過ごしていて、懐かしいような気持ちで読み進めていきました。サヤさんはもちろん、ユウ坊や久代おばあちゃん、珠ちゃん、お夏さん、エリカさんなども登場しますが、今回の主役は中学を卒業したばかりの女の子、「照代」です。とある事情で両親と離れ離れになり、佐々良の親戚を頼ってやって来るのですが、次々に起こる不思議な出来事に圧倒されてしまいます。プライバシーなんて欠片もない町で、人と触れ合いながら、彼女がどんな風に成長していくのかも見ものです。「ありがとう」という言葉の大切さ、人との繋がり。過去に縛られること、過去を切り離すこと。キーワードは「母親、教師、照代」といったところでしょうか。全てを言葉で表さなくても、伝わるべき言葉はちゃんと伝わるということ、ミステリ好きには、何となくこうなるであろう結果が見えてしまうかもしれませんが、こんなにも感動してしまうのは加納朋子さんの文章能力の高さゆえではないでしょうか。表向きの主役は照代ですが、謎が解けたとき、もう1人の主役がいることに気付くと思います。要所要所に散りばめられている日常の謎も加納朋子作品の特徴です。少し視点を変えるだけで、物事というのはこんなにも見え方が変わるものなのだと思いました。
てるてるあした Amazon書評・レビュー: てるてるあしたより
4344007840