雪の断章

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評判

雪の断章の評価:

4.18/5点 レビュー 60件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.18pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全107件 41〜60 3/6ページ
No.67
(5pt)

40年以上の歳月を経て、漸く本書を味わい尽くした。

初版出版当時、印象的なタイトルとカバー意匠(女性向きとは思ったが…)で購入。残念ながら若気のスジ読みだったか内容の記憶が薄い。単行本はいつか処分していた。その後「情熱」と副題付きの映画化をVHSで見た。次いで相米熱&由貴熱が重なり未DVD化ゆえLDに辿り着いた愛着たっぷりの1作。云うまでもないが、原作と映画化が「似て非なる」は承知の事。再び時を経て、ふと目にした本書の紹介に「森は生きている」の言葉、気がかりで文庫に手を出した。時代に埋もれた作品だが、男性が逆立ちしても適わない表現や文体、そして執拗なほど掘り下げる心の襞に圧倒された。久しぶりに読み応えのある本に巡り合った。
雪の断章 Amazon書評・レビュー: 雪の断章より
406130349X
No.66
(5pt)

少女の成長物語

小説家はデビュー作がすべての作品の中で一番傑作である、という話を聞いたことがあるが、まさにそれ。内容は推理小説の形を借りた事細かく書かれた主人公の小学校から大学生までの成長記録である。また、道民や札幌に住んでいる人なら、あるあるわかるという場面も。あくまでも物語ではあるが、現実でしかも今の時代なら本岡家は幼児虐待で、祐也は誘拐罪で即逮捕されて飛鳥の周りの人間はいなくなるだろう。そうすれば史郎も飛鳥と関係が薄いままで自死することもなかったかな。個人的にはこれほど何度も読み返しのめり込み熟読した小説はない。同作家の他書も一通り読んだけど設定についていけなかったり変にアダルトな内容があったりそれほどおもしろいと思えずハマらなかった。そこはかとなく出てくる左翼思想も当時なら当たり前の風潮なのだろう。
雪の断章 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (創元推理文庫)より
4488467040
No.65
(5pt)

少女の成長物語

小説家はデビュー作がすべての作品の中で一番傑作である、という話を聞いたことがあるが、まさにそれ。内容は推理小説の形を借りた事細かく書かれた主人公の小学校から大学生までの成長記録である。また、道民や札幌に住んでいる人なら、あるあるわかるという場面も。あくまでも物語ではあるが、現実でしかも今の時代なら本岡家は幼児虐待で、祐也は誘拐罪で即逮捕されて飛鳥の周りの人間はいなくなるだろう。そうすれば史郎も飛鳥と関係が薄いままで自死することもなかったかな。個人的にはこれほど何度も読み返しのめり込み熟読した小説はない。同作家の他書も一通り読んだけど設定についていけなかったり変にアダルトな内容があったりそれほどおもしろいと思えずハマらなかった。そこはかとなく出てくる左翼思想も当時なら当たり前の風潮なのだろう。
雪の断章 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (講談社文庫)より
4061831364
No.64
(5pt)

少女の成長物語

小説家はデビュー作がすべての作品の中で一番傑作である、という話を聞いたことがあるが、まさにそれ。内容は推理小説の形を借りた事細かく書かれた主人公の小学校から大学生までの成長記録である。また、道民や札幌に住んでいる人なら、あるあるわかるという場面も。あくまでも物語ではあるが、現実でしかも今の時代なら本岡家は幼児虐待で、祐也は誘拐罪で即逮捕されて飛鳥の周りの人間はいなくなるだろう。そうすれば史郎も飛鳥と関係が薄いままで自死することもなかったかな。個人的にはこれほど何度も読み返しのめり込み熟読した小説はない。同作家の他書も一通り読んだけど設定についていけなかったり変にアダルトな内容があったりそれほどおもしろいと思えずハマらなかった。そこはかとなく出てくる左翼思想も当時なら当たり前の風潮なのだろう。
雪の断章 Amazon書評・レビュー: 雪の断章より
406130349X
No.63
(5pt)

紛うことなき名作

比較的昔の小説になるので、少々時代背景の読み取りが難しいかったり、現在の小説にはないような表現あったりで読みにくいという方もいるかと思います。

ですが、情景描写や心理描写はとても素晴らしいです。

ミステリー要素や恋愛要素もあるので、様々な方に読んでほしい作品です。
(他の方のレビューにある通り、女性の方が読みやすい作品かもしれませんが…)
雪の断章 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (創元推理文庫)より
4488467040
No.62
(5pt)

紛うことなき名作

比較的昔の小説になるので、少々時代背景の読み取りが難しいかったり、現在の小説にはないような表現あったりで読みにくいという方もいるかと思います。

ですが、情景描写や心理描写はとても素晴らしいです。

ミステリー要素や恋愛要素もあるので、様々な方に読んでほしい作品です。
(他の方のレビューにある通り、女性の方が読みやすい作品かもしれませんが…)
雪の断章 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (講談社文庫)より
4061831364
No.61
(5pt)

紛うことなき名作

比較的昔の小説になるので、少々時代背景の読み取りが難しいかったり、現在の小説にはないような表現あったりで読みにくいという方もいるかと思います。

ですが、情景描写や心理描写はとても素晴らしいです。

ミステリー要素や恋愛要素もあるので、様々な方に読んでほしい作品です。
(他の方のレビューにある通り、女性の方が読みやすい作品かもしれませんが…)
雪の断章 Amazon書評・レビュー: 雪の断章より
406130349X
No.60
(5pt)

是非とも思春期に読んでほしい

Amazonで小説を買う事が殆ど無いので、レビューもあまりしてこなかったのですが、本書は自分が人生で初めて徹夜してまでのめり込んだ本で、思い入れも深いのでレビューしたいと思います
。概要は省略します。
この本が特に優れている所は、文字という記号に、主人公飛鳥の繊細で、子供っぽい甘さもあるけれど現実を直視した心情、そしてその変化を精密に反映させている所です。しかも不思議なことに、大人になった今に読むと、孤児である飛鳥の心情、彼女の周りの出来事を論理的に読み取っているのですが、子どもの頃に読んだ時は、出来事を論理的に汲み取ることはできないのだけれど、飛鳥の心情が、私の心情とリンクして、この心を締め付けるような感覚でした。今はその感覚は皆無です。
スピリチュアルな感想で申し訳ないです(^^;; でも、多感な思春期の時に読んでこそ、この本の凄さが実感できるのでは無いかと思います。きっと大人になってから読んでいたら、非現実的な本書をここまで絶賛することはなかったであろうと思います。私は思春期にこの本を読んだことで多大な影響を受けたことは間違いありません。
この本を読むといつも、本書をテーマにした中高生の書いた読書感想文を読んでみたいと思うものです。
にしても、大きい本屋でもなかなか佐々木さんの本が見つからない事が残念です。(Amazonさんの力も借りて、)また佐々木さんの本を揃え直したいです(^^;;
雪の断章 Amazon書評・レビュー: 雪の断章より
406130349X
No.59
(5pt)

是非とも思春期に読んでほしい

Amazonで小説を買う事が殆ど無いので、レビューもあまりしてこなかったのですが、本書は自分が人生で初めて徹夜してまでのめり込んだ本で、思い入れも深いのでレビューしたいと思います
。概要は省略します。
この本が特に優れている所は、文字という記号に、主人公飛鳥の繊細で、子供っぽい甘さもあるけれど現実を直視した心情、そしてその変化を精密に反映させている所です。しかも不思議なことに、大人になった今に読むと、孤児である飛鳥の心情、彼女の周りの出来事を論理的に読み取っているのですが、子どもの頃に読んだ時は、出来事を論理的に汲み取ることはできないのだけれど、飛鳥の心情が、私の心情とリンクして、この心を締め付けるような感覚でした。今はその感覚は皆無です。
スピリチュアルな感想で申し訳ないです(^^;; でも、多感な思春期の時に読んでこそ、この本の凄さが実感できるのでは無いかと思います。きっと大人になってから読んでいたら、非現実的な本書をここまで絶賛することはなかったであろうと思います。私は思春期にこの本を読んだことで多大な影響を受けたことは間違いありません。
この本を読むといつも、本書をテーマにした中高生の書いた読書感想文を読んでみたいと思うものです。
にしても、大きい本屋でもなかなか佐々木さんの本が見つからない事が残念です。(Amazonさんの力も借りて、)また佐々木さんの本を揃え直したいです(^^;;
雪の断章 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (創元推理文庫)より
4488467040
No.58
(5pt)

是非とも思春期に読んでほしい

Amazonで小説を買う事が殆ど無いので、レビューもあまりしてこなかったのですが、本書は自分が人生で初めて徹夜してまでのめり込んだ本で、思い入れも深いのでレビューしたいと思います
。概要は省略します。
この本が特に優れている所は、文字という記号に、主人公飛鳥の繊細で、子供っぽい甘さもあるけれど現実を直視した心情、そしてその変化を精密に反映させている所です。しかも不思議なことに、大人になった今に読むと、孤児である飛鳥の心情、彼女の周りの出来事を論理的に読み取っているのですが、子どもの頃に読んだ時は、出来事を論理的に汲み取ることはできないのだけれど、飛鳥の心情が、私の心情とリンクして、この心を締め付けるような感覚でした。今はその感覚は皆無です。
スピリチュアルな感想で申し訳ないです(^^;; でも、多感な思春期の時に読んでこそ、この本の凄さが実感できるのでは無いかと思います。きっと大人になってから読んでいたら、非現実的な本書をここまで絶賛することはなかったであろうと思います。私は思春期にこの本を読んだことで多大な影響を受けたことは間違いありません。
この本を読むといつも、本書をテーマにした中高生の書いた読書感想文を読んでみたいと思うものです。
にしても、大きい本屋でもなかなか佐々木さんの本が見つからない事が残念です。(Amazonさんの力も借りて、)また佐々木さんの本を揃え直したいです(^^;;
雪の断章 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (講談社文庫)より
4061831364
No.57
(4pt)

乙女の祈りのような作品

「崖の館」「水に描かれた館」「夢館」三部作を読んで感銘を受けて以来、
35年たって、ようやくこの作者の処女作を読むことができて感激です。
当時は、今は亡き『星群』というSF同人誌に求められたアンケートで、
近代日本幻想文学の5指の中に挙げたくらい、「館」三部作には入れ込んでいたものです。
ウン、懐かしいです。
正直、館三部作のようなミステリアス性や凝りに凝った構成の妙はないけど、
その分、それこそ乙女の祈りのような珠玉の名篇に仕上がっています。
たとえば、次のような描写ーー
----------------------
 赤レンガ庁舎をふりあおぎ、由紀子と私の哀しみを訊ねてみた。幽かだけど力強い語りかけがあった。
 その哀れな運命の糸を織ってレンガの歴史にきざみ、あとから訪ねてくる若者に伝えようーー。
 優しい声は風にのって空の波間に消えていった。(p.288)
----------------------
 ちなみに由紀子とはヒロイン飛鳥の孤児院時代の後輩で、飛鳥が逃げ出した養家に引き取られ、
飛鳥の分まで苛められてしまうという、今の読者には大時代的な設定なのですが。
 文芸史の中で孤児ものというのは伝統があって、少年少女文学では『赤毛のアン』を始めとして一大ジャンルを形成しているし。
 メジャーな文学の中でも、あの『ジェーン・エア』からして孤児院育ちだったと、中学三年の頃に読んだ記憶を甦らせて思い当たりました。
 それにしてもこの作者の、なんつーか、ファザコン(?)ぶりには驚かされますね。
 『夢館』でも、ヒロインの幼女が育ての親のミステリアスな「紳士」に恋をするという話だったし。
 こんな「紳士」なんているわけないだろ!と、同じ♂族の端くれとして、読みながらしばしば心に叫んだものでした。そのような異性像の理想化は、この作品でも目に付くところです。あと、ミステリーにしては、
動機の部分を始めとして非現実的なところがあり過ぎです。だから星5つには届きません。
 この作品に満足できない人には、そして満足した人にも、『黒死舘殺人事件』風の「変格探偵小説」の衣鉢を自覚的に継いでいる(と私は勝手に思っているのですが)、館三部作をお勧めします。それこそ五つ星ですから。
 そういえば佐々木丸美さんは、だいぶ前に亡くなっているのですね。やっぱり、長生きの似合わない、
雪の結晶のような人だったと、思えてきます。
  
雪の断章 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (創元推理文庫)より
4488467040
No.56
(4pt)

乙女の祈りのような作品

「崖の館」「水に描かれた館」「夢館」三部作を読んで感銘を受けて以来、
35年たって、ようやくこの作者の処女作を読むことができて感激です。
当時は、今は亡き『星群』というSF同人誌に求められたアンケートで、
近代日本幻想文学の5指の中に挙げたくらい、「館」三部作には入れ込んでいたものです。
ウン、懐かしいです。
正直、館三部作のようなミステリアス性や凝りに凝った構成の妙はないけど、
その分、それこそ乙女の祈りのような珠玉の名篇に仕上がっています。
たとえば、次のような描写ーー
----------------------
 赤レンガ庁舎をふりあおぎ、由紀子と私の哀しみを訊ねてみた。幽かだけど力強い語りかけがあった。
 その哀れな運命の糸を織ってレンガの歴史にきざみ、あとから訪ねてくる若者に伝えようーー。
 優しい声は風にのって空の波間に消えていった。(p.288)
----------------------
 ちなみに由紀子とはヒロイン飛鳥の孤児院時代の後輩で、飛鳥が逃げ出した養家に引き取られ、
飛鳥の分まで苛められてしまうという、今の読者には大時代的な設定なのですが。
 文芸史の中で孤児ものというのは伝統があって、少年少女文学では『赤毛のアン』を始めとして一大ジャンルを形成しているし。
 メジャーな文学の中でも、あの『ジェーン・エア』からして孤児院育ちだったと、中学三年の頃に読んだ記憶を甦らせて思い当たりました。
 それにしてもこの作者の、なんつーか、ファザコン(?)ぶりには驚かされますね。
 『夢館』でも、ヒロインの幼女が育ての親のミステリアスな「紳士」に恋をするという話だったし。
 こんな「紳士」なんているわけないだろ!と、同じ♂族の端くれとして、読みながらしばしば心に叫んだものでした。そのような異性像の理想化は、この作品でも目に付くところです。あと、ミステリーにしては、
動機の部分を始めとして非現実的なところがあり過ぎです。だから星5つには届きません。
 この作品に満足できない人には、そして満足した人にも、『黒死舘殺人事件』風の「変格探偵小説」の衣鉢を自覚的に継いでいる(と私は勝手に思っているのですが)、館三部作をお勧めします。それこそ五つ星ですから。
 そういえば佐々木丸美さんは、だいぶ前に亡くなっているのですね。やっぱり、長生きの似合わない、
雪の結晶のような人だったと、思えてきます。
  
雪の断章 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (講談社文庫)より
4061831364
No.55
(4pt)

乙女の祈りのような作品

「崖の館」「水に描かれた館」「夢館」三部作を読んで感銘を受けて以来、
35年たって、ようやくこの作者の処女作を読むことができて感激です。
当時は、今は亡き『星群』というSF同人誌に求められたアンケートで、
近代日本幻想文学の5指の中に挙げたくらい、「館」三部作には入れ込んでいたものです。
ウン、懐かしいです。
正直、館三部作のようなミステリアス性や凝りに凝った構成の妙はないけど、
その分、それこそ乙女の祈りのような珠玉の名篇に仕上がっています。
たとえば、次のような描写ーー
----------------------
 赤レンガ庁舎をふりあおぎ、由紀子と私の哀しみを訊ねてみた。幽かだけど力強い語りかけがあった。
 その哀れな運命の糸を織ってレンガの歴史にきざみ、あとから訪ねてくる若者に伝えようーー。
 優しい声は風にのって空の波間に消えていった。(p.288)
----------------------
 ちなみに由紀子とはヒロイン飛鳥の孤児院時代の後輩で、飛鳥が逃げ出した養家に引き取られ、
飛鳥の分まで苛められてしまうという、今の読者には大時代的な設定なのですが。
 文芸史の中で孤児ものというのは伝統があって、少年少女文学では『赤毛のアン』を始めとして一大ジャンルを形成しているし。
 メジャーな文学の中でも、あの『ジェーン・エア』からして孤児院育ちだったと、中学三年の頃に読んだ記憶を甦らせて思い当たりました。
 それにしてもこの作者の、なんつーか、ファザコン(?)ぶりには驚かされますね。
 『夢館』でも、ヒロインの幼女が育ての親のミステリアスな「紳士」に恋をするという話だったし。
 こんな「紳士」なんているわけないだろ!と、同じ♂族の端くれとして、読みながらしばしば心に叫んだものでした。そのような異性像の理想化は、この作品でも目に付くところです。あと、ミステリーにしては、
動機の部分を始めとして非現実的なところがあり過ぎです。だから星5つには届きません。
 この作品に満足できない人には、そして満足した人にも、『黒死舘殺人事件』風の「変格探偵小説」の衣鉢を自覚的に継いでいる(と私は勝手に思っているのですが)、館三部作をお勧めします。それこそ五つ星ですから。
 そういえば佐々木丸美さんは、だいぶ前に亡くなっているのですね。やっぱり、長生きの似合わない、
雪の結晶のような人だったと、思えてきます。
  
雪の断章 Amazon書評・レビュー: 雪の断章より
406130349X
No.54
(5pt)

読んで損しない

初めは違和感が先行します。幼子の話し方と思えないし、孤児を奴隷のようにこき使う家なんて想像し難いですから。
他にも、設定に気がかりな部分を含んでいる作品であるとは感じます。

それでも、読み進める内にそんな違和感なぞ問題にならなくなります。
丁寧に人物像を描いていてくれて、その息苦しさや喜びを感じることができる作品です。

何度でも読み返したいと思える本の一冊になりました。
雪の断章 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (創元推理文庫)より
4488467040
No.53
(5pt)

読んで損しない

初めは違和感が先行します。幼子の話し方と思えないし、孤児を奴隷のようにこき使う家なんて想像し難いですから。
他にも、設定に気がかりな部分を含んでいる作品であるとは感じます。

それでも、読み進める内にそんな違和感なぞ問題にならなくなります。
丁寧に人物像を描いていてくれて、その息苦しさや喜びを感じることができる作品です。

何度でも読み返したいと思える本の一冊になりました。
雪の断章 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (講談社文庫)より
4061831364
No.52
(5pt)

読んで損しない

初めは違和感が先行します。幼子の話し方と思えないし、孤児を奴隷のようにこき使う家なんて想像し難いですから。
他にも、設定に気がかりな部分を含んでいる作品であるとは感じます。

それでも、読み進める内にそんな違和感なぞ問題にならなくなります。
丁寧に人物像を描いていてくれて、その息苦しさや喜びを感じることができる作品です。

何度でも読み返したいと思える本の一冊になりました。
雪の断章 Amazon書評・レビュー: 雪の断章より
406130349X
No.51
(5pt)

思い出の本です

思い出の本です。恋愛小説でもあり、ミステリーでもあり。
中学生の頃、斉藤由貴さんが好きで、この原作の映画に出演すると知って、本当は映画館に行って観たかったのですが、中学生の私にとって映画料金は高く、断念し、代わりに本を買って読みました。私にしては珍しく、何度も何度も読んだ本です。Kindle版を見つけたので、購入し久しぶりに読み返しましたが、やっぱり、静かに、キュンとします。
また、数年後、読み返すことでしょう。
雪の断章 (佐々木丸美コレクション) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (佐々木丸美コレクション)より
4835442695
No.50
(5pt)

思い出の本です

思い出の本です。 恋愛小説でもあり、ミステリーでもあり。 中学生の頃、斉藤由貴さんが好きで、この原作の映画に出演すると知って、本当は映画館に行って観たかったのですが、中学生の私にとって映画料金は高く、断念し、代わりに本を買って読みました。 私にしては珍しく、何度も何度も読んだ本です。 Kindle版を見つけたので、購入し久しぶりに読み返しましたが、やっぱり、静かに、キュンとします。 また、数年後、読み返すことでしょう。
雪の断章 (佐々木丸美コレクション) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (佐々木丸美コレクション)より
4835442695
No.49
(4pt)

現実感のなさを補う1点のリアリティに支えられた世界

これもタイトルだけ知っていた作品。通勤電車の中で読んでいる人がいて、肩越しに読めた終盤の内容が気になり、その前後を読みたくて購入しました。ただの少女趣味な小説かもしれないけれど、こういう偶然でもないと読むことはないだろうから、まあ時間と費用の無駄は覚悟でという程度の興味です。

実際に読んでみると、19世紀英米の少女小説のような現実味の薄い設定--洗練されてはいるけれど特徴的な少女の一人称文体と、周囲の人物が常に主人公だけを注目しているかのようなエピソードの重ね方が、その現実味の薄さをより強調している印象です。
であるにもかかわらず、何故こんなにきちんと読ませるのだろうありえない、と批判する気には何故かならないのです。
少女の境遇をめぐる現実感のなさも、殺人事件の捜査の甘さも、札幌という雪の多い街を舞台に、マルシャークの「森は生きている」のモチーフを引用したファンタジックな舞台装置のおかげもあって、ひとつの作品世界として十分納得できるものとなっています。
本書の刊行から40年も経過しているというのも良い方に出ているかもしれません。この時代の価値観(全共闘後のロストジェネレーション?)では、こういうこともあったのかな、とすんなり受け入れられた部分もあるので。

また、思い込みが強い主人公に対し、周囲の人物が感情的には寄り添い愛しながらもその姿勢を無条件に受け入れることはしていない、この1点のリアリティが凡百の若い女性向け小説と一線を画しているところでしょう。

この作家を続けて読むか、と問われると今は態度保留にしたいですが、私の本棚にあっては孤高の輝きを持つ思わぬ収穫でした。
雪の断章 Amazon書評・レビュー: 雪の断章より
406130349X
No.48
(4pt)

現実感のなさを補う1点のリアリティに支えられた世界

これもタイトルだけ知っていた作品。通勤電車の中で読んでいる人がいて、肩越しに読めた終盤の内容が気になり、その前後を読みたくて購入しました。ただの少女趣味な小説かもしれないけれど、こういう偶然でもないと読むことはないだろうから、まあ時間と費用の無駄は覚悟でという程度の興味です。

実際に読んでみると、19世紀英米の少女小説のような現実味の薄い設定--洗練されてはいるけれど特徴的な少女の一人称文体と、周囲の人物が常に主人公だけを注目しているかのようなエピソードの重ね方が、その現実味の薄さをより強調している印象です。
であるにもかかわらず、何故こんなにきちんと読ませるのだろうありえない、と批判する気には何故かならないのです。
少女の境遇をめぐる現実感のなさも、殺人事件の捜査の甘さも、札幌という雪の多い街を舞台に、マルシャークの「森は生きている」のモチーフを引用したファンタジックな舞台装置のおかげもあって、ひとつの作品世界として十分納得できるものとなっています。
本書の刊行から40年も経過しているというのも良い方に出ているかもしれません。この時代の価値観(全共闘後のロストジェネレーション?)では、こういうこともあったのかな、とすんなり受け入れられた部分もあるので。

また、思い込みが強い主人公に対し、周囲の人物が感情的には寄り添い愛しながらもその姿勢を無条件に受け入れることはしていない、この1点のリアリティが凡百の若い女性向け小説と一線を画しているところでしょう。

この作家を続けて読むか、と問われると今は態度保留にしたいですが、私の本棚にあっては孤高の輝きを持つ思わぬ収穫でした。
雪の断章 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 雪の断章 (創元推理文庫)より
4488467040