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悪魔とプリン嬢
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悪魔とプリン嬢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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パウロ・コエーリョさんの世界観が好きで読み漁っています。 専門的知識はありませんが、こちらの作品もおもしろかったです。 | ||||
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これほどまで深遠なテーマを扱った作品に出会えることは滅多にないので、迷っているなら購入をお薦めします。 | ||||
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よくこんな複雑で面白い話を思いつくものだと感心してしまいます。 複雑でありながらも理解はしやすかったです。パウロコエーリョの作品をいくつも読んだ後だからかもしれません。 さて、なぜ人を殺してはいけないのでしょう。 このストーリーは平穏な町に異邦人がやってきて人の命と財宝を天秤にかけさせます。 人は幸せのなかに苦行を探すのだそうです、自分がその幸福を受け取るに値しない人間だと思いたいからだそうです。だから悪が必要、だとか。人は信じたいことしか信じない、ということと一緒かな、思い込み、刷り込み。子供の頃の真っ新な心を思い出してみたくなりました。 自分で我慢することを覚える前の、人の目を気にする前の、与えられることに素直に喜ぶことの、望むことだけをしていた頃の。 3歳くらいまでかな。いや3歳でも親に気を使っていたと思う。そして高校生の頃には本当の自分が分からなくなっていたようにも思う。 私にはもう少し癒しが必要かな。そして隣にそっと誰か居てくれるようになったらいいな。この本から孤独のいろいろな部分が見えた気がしてます。 | ||||
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性善説と性悪説の戦いの物語。 男がレオナルド・ダ・ビンチの説話を出して、善と悪の両面が人間には備わっているとする。 しかし、レオナルド・ダ・ビンチは善の顔はすぐに見つけられるも悪の顔はなかなか見つけることができないのだ。 最後も「悪」は「仕方なく」見つけているのである。 人間の本質は善であると信じている。それが善になるか、悪になるかはやはり「時代」の問題なのではないだろうか。 | ||||
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ok no problem fine. good enough nice | ||||
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タイトルだけは聞いた事があった。 ある人のblogの引用で、 "ひとりの人間の物語はすべての人類全体の物語になる" と引用されていたのをきっかけに 読んでみた。 無宗教でミッションスクール出身の自分は キリスト教のイエスや神の存在に 疑問を感じることが幾度と無くあった。 信徒には神を試すなと言いながら、神やイエスは 人間たちを試し、苦境に置く。 だから、"カルロス"の言いたいことは、非常に理解できる。 性善説か性悪説かとよく言われるが 人間はどちらも常に持ち合わせていて 悪人とされる人でも蜘蛛を助ける人もいれば 善人とされる人が他者を裏切ることもあり 常に一貫しないものなのではないか。 私がプリン嬢だったらどうするだろう。 どう立ち向かうだろう。 "悪魔"とふたりきりで対峙するなんて怖すぎるし そんなことで報酬を貰うのは怖い。 また、ベルタの立場であってもやはり怖い。 かと言って全てを見捨てて逃げても後悔するだろう。 蝿の王などを読んでも思うことだが 極限状態において人間は、良心ではやはり生きられないのだろうか。 悪魔の計画に乗るのをやめようと言う人はいないのだろうか。 金のためか。自分の安全のためか。 自分がその状況にあって、どう行動するか。 "正しく"行動すると信じたいが、やはり恐怖で従ってしまうのだろうか。 人が立ち向かわなければならない 打ち克たなければ鳴らないものは "悪魔"という抽象的な概念ではなく 常に自分自身なのだと強く思った。 そしてまた、現実に"悪魔"と対峙することは、実は多い。 その強さと種類に差はあっても 誘惑や恐怖は生きている以上常身近にある。 この村でおきたようなことはどこでも起きるし ひとりの人間の物語はすべての人類全体の物語になるのだから。 悪魔に勝てる光を、恐怖や欲で制御されるのではなく 自分自身の良心で育てていけることが出来たなら と思う。 | ||||
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人間の性善説と性悪説を真っ向から取り上げた本で、読み進めて数分で物語の中に引き込まれていきました。 何の変化もない街で、家族もおらず孤独に暮らす若い女性に、悪意に満ちた誘惑が訪れます。 突然現れた一人の男によって・・・。 『私ならどうするだろう?』『何て言うだろう?』と自問自答しながら読みました。 登場人物たちの人生の背景もよく描かれていて、自分の中の善と悪と闘う描写が素晴らしかったです。 海外の小説にも関わらず、こんなに感情移入出来た本は珍しいです。 考えさせられる本ですが、読後はスッキリすると思います。 一読をおすすめします。 | ||||
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誰かを理由なく殺すことが出来たら、莫大なお金をやる、と言われたら、あなたならどうしますか。保険金殺人がいともたやすく行われる現代日本では、人によっては苦もなく実行するでしょう。 それが、自他共に善良を自負する田舎町で提案されるのが、本書です。 「ピエドラ川…」「ベロニカは…」と、共通テーマで結ばれた三部作だそうです。『一週間で、人は生まれ変わることができる』というのがそのテーマです。なるほど。それぞれ別の独立した物語ですが、そういう隠しテーマがあったのですか。三作中では、本書が一番読みやすい気がしました。 少し寓意的で、でも基本は写実的。人の本性は悪なのか善なのか、正面から取り上げています。本書の描いている真実は、同じ結果でも、自己決定を怠った末の結果と、自分の意思で選び取った結果では、違うのだということのようです。 『ヴィスコスという辺境の町で起きることは、そのまま世界中のどこでも起きることだ』という明察も鮮やかです。 | ||||
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本書は「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」と 「ベロニカは死ぬことにした」とあわせての三部作ですが、 それぞれ独立しているので、どれから読んでもOKです。 内容はファンタジックなタイトルとは裏腹に、人間の欲深い 内面を描いた結構暗いテーマの作品です。 「善と悪」。このテーマを、町を訪れた旅人の奇妙な提案と 物語の主人公であるシャンタール・プリン嬢の思考を通じて 読者に語りかけます。非常に含蓄のある物語だと思います。 | ||||
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書き出しがいいですね。知らず知らずにページをめくらせる力がありました。翻訳調のトーンは、装飾性がなく軽やかです。乾いた文章で、嫌味がありません。短編小説のようにあっというまに読めてしまいます。あつかうテーマは重いのですが、楽しく読めました。難はエンディング。もうすこしドラマチックにして、読後感を満足させて欲しかったな。 | ||||
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~まずは、書き出しの勝利。この書き出しから、どういった物語が展開するのか期待に胸が弾む。劇作家とかなら、この書き出しを与えられただけで、そこそこのヒット作を書けるんじゃないか、、と思えるほど秀逸な書き出し。さて、内容だが、プリン嬢が村人達が悪へと転がって行くのを阻止するのに奔走する、、、と書いてしまえば身も蓋もない。~~放浪者と対峙しつつ、奔走するプリン嬢を描く際、作者独特の語り口で、キリスト教的宗教観、世界観(少なくとも、我々にとってはそう感じられると思うモノ)を展開する。これを受け入れられる読者と、それが難しい読者に分かれると思うが、後者であっても一歩下がってみると意外に楽しめる。~~結局、プリン嬢は悪を正義で押さえつけようとするのではなく、、、ある作戦を思いつくのだが、、、意外すぎて拍子抜けするかも。一気に読めます。二度目も読めます。~ | ||||
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ルドルフ・シュタイナーによると、悪とは「変化の力を不正に使用しているもの」なのだそうだが、さらに「悪事において誤った方法で用いられるのは最高の力である」そうだ。さて、プリン嬢とは、私達ひとりひとりの自我であり、理性的判断である。彼女はどのように事態を収拾したのか。多少タネあかしになってしまうが、結末はいささか呆気ない。だが、そのような読後の「拍子抜け感」に十分に注意を払ってほしい。人間は悪に何を期待し、なぜ裏切られるのか。悪によって代行されることを望み、その結果譲り渡してしまった力とは何なのか。物語としてはやや弱いところもあるが、淡々とした静かな語り口に好感を持った。大人である。 | ||||
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作者のことは新聞記事で紹介された「ありがとう、ブッシュ」という詩で知りました。 代表作のいくつかを読もうと取り寄せたものの、久々の翻訳文体とキリスト教の考えを元にした内容に四苦八苦。全体の3分の1までが、なかなかのめり込めませんでした。 けれども、話が転がりだした途端、もう目が離せません! 本当に、犯罪が行われるのか? プリン嬢はどう動くのか? どちらの結末を迎えてもおかしくない展開の中、ドキドキし続け、残りの3分の2は一気に読み切ってしまいます。 現在の生活に疲れを感じ、自分の人生に疑問を感じたなら、是非一度読んでみて下さい。きっと勇気がわいてきます。 | ||||
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題名はさほどキャッチーとは言えませんが、内容は満足できるものでした。再読に足る作品だと思います。個人的には「ピエドラ」や「ベロニカ」より楽しめました。初回はストーリーの展開にハラハラしながら読み、二回目からは各所に散りばめられたテーマを味わいながら読むことになるでしょう。何年か経ち、私がもう少し成長したら、また読んでみようと思います。 | ||||
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