果断: 隠蔽捜査2

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評判

果断: 隠蔽捜査2の評価:

4.56/5点 レビュー 126件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.56pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全235件 201〜220 11/12ページ
No.35
(5pt)

最高!

い、やー!来ましたね!読み終わるのが残念になるスゴ本!最高。当たり前のことを当たり前としている主人公。揺るがないと思われる本人はそれを、揺らいでいるからこそ、原則に立ち返るだけだと言う。それも、「なんでそんなことを言われるんだ?」とでも言いたげに、とてもとまどいながら。主人公は途中、息子の見せてくれるアニメで我にかえるけれど、あたしはこの作品で少し、自分に戻る。嘘はいけませんとか家族を大切にとか仲間を信じようとか。いろいろたいへんなことはあるけど、実はシンプルなことをきちんと積み上げれば安定するのは、人も積み木も同じようなもんかもね。おーし元気出たぞ!がんばろう!
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.34
(5pt)

最高!

い、やー!来ましたね!読み終わるのが残念になるスゴ本!最高。当たり前のことを当たり前としている主人公。揺るがないと思われる本人はそれを、揺らいでいるからこそ、原則に立ち返るだけだと言う。それも、「なんでそんなことを言われるんだ?」とでも言いたげに、とてもとまどいながら。主人公は途中、息子の見せてくれるアニメで我にかえるけれど、あたしはこの作品で少し、自分に戻る。嘘はいけませんとか家族を大切にとか仲間を信じようとか。いろいろたいへんなことはあるけど、実はシンプルなことをきちんと積み上げれば安定するのは、人も積み木も同じようなもんかもね。おーし元気出たぞ!がんばろう!
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.33
(5pt)

シリーズ物のおもしろさを感じることのできる一冊

前作の文庫本解説で北上次郎氏がこの小説を「正論の人(主人公)を、警察組織の中に置いたらどうなるか、を描いたのが本書なのである。」と記している。もちろん、本作においてもそれにかわりはないのだが、おもしろさは本作が上だと思う。前作で、著者から「正論の人」としてキャラクター設定され、活躍の舞台を与えられた主人公竜崎が、本作によって独り立ちしているからだ。もしかしたら、著者の思惑以上にキャラ立ちしたのかもしれない。だからといって、前作を読む必要がないわけではない。前作には竜崎の性格や思想が丁寧に描かれているからだ。一人の主人公を描いたシリーズ物を読む醍醐味を味わうことができた一冊だった。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.32
(5pt)

シリーズ物のおもしろさを感じることのできる一冊

前作の文庫本解説で北上次郎氏がこの小説を「正論の人(主人公)を、警察組織の中に置いたらどうなるか、を描いたのが本書なのである。」と記している。もちろん、本作においてもそれにかわりはないのだが、おもしろさは本作が上だと思う。前作で、著者から「正論の人」としてキャラクター設定され、活躍の舞台を与えられた主人公竜崎が、本作によって独り立ちしているからだ。もしかしたら、著者の思惑以上にキャラ立ちしたのかもしれない。だからといって、前作を読む必要がないわけではない。前作には竜崎の性格や思想が丁寧に描かれているからだ。一人の主人公を描いたシリーズ物を読む醍醐味を味わうことができた一冊だった。
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.31
(5pt)

文句なしに素晴らしい

前作よりも数段面白くなっていて、一気に最後まで読み進めました。
主人公のぶれない考えは、警察官のあり方のみならず、教育論でも
正道ど真ん中を行きます。息子とも真摯に向き合う姿勢も参考になり
社会人として、親として、男としての理想像と思えます。
このような人が官僚、教育者、経営者として日本の確たる位置に
腰を据えてくれたならば、日本は容易に再生するものと思います。
大学受験を先に控える高校生にも読んで欲しいと思います。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.30
(5pt)

文句なしに素晴らしい

前作よりも数段面白くなっていて、一気に最後まで読み進めました。
主人公のぶれない考えは、警察官のあり方のみならず、教育論でも
正道ど真ん中を行きます。息子とも真摯に向き合う姿勢も参考になり
社会人として、親として、男としての理想像と思えます。
このような人が官僚、教育者、経営者として日本の確たる位置に
腰を据えてくれたならば、日本は容易に再生するものと思います。
大学受験を先に控える高校生にも読んで欲しいと思います。
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.29
(5pt)

今野作品群では一番面白いのでは

ストーリーも人物描写も結末も一級品です。中でも本作の主人公、竜崎伸也のキャラは個人的に大好きです。前作では竜崎の真意が分からず探りながら読んでいたのですが、本作では出世を諦めて開き直っているせいか、彼の達観振りを心置きなく堪能する事ができました。
警察官僚を描く際、常に責任回避を第一に考え、上の顔色ばかり気にするステレオタイプが多く見受けられます。しかし竜崎は優秀です。自分が正しいと思う事にまったく妥協しません。しかし自分が間違っていた事に気がつくと柔軟に修正も行います。自分に厳しい分、他人にも厳しいので何かと角の立つ発言が多いのですが、これが正論で自ら日々実践しているので、言われた方は反論できません。
 竜崎のような人間が警察官僚であれば、喜んで税金を払う気になります。しかし実際は居たとしても、権力闘争に負けて地方に飛ばされたり、出る杭として疎んじられ孤立してしまうのでしょうね。
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.28
(5pt)

とても面白かった

シリーズ2作目の本作品も前作に同様とても面白かった。
元キャリア官僚の竜崎署長(前作で息子の不祥事により所轄に左遷された)は、着任早々立て篭もり事件に巻き込まれる。
マスコミの無責任な報道が流される中、警察組織内での責任のなすりつけあいや部下との関係の悪化、加えて妻の入院が重なり、通常でも多忙な署長職(大半が印鑑の押印であるが…)がさらに多忙になる。
しかし、竜崎の持つ「原則に従って合理的に物事を解決する」信条が奏功し事件は解決に。
本書で特に感動したのは、竜崎を支える妻の存在。
転勤が多く、不規則な勤務時間、多忙な夫を支える芯の強さに感動した。
警察小説でありながら、意外な事に本書を読んで妻をはじめ自分を支えてくれる人達にも感謝の念が湧きあがってきた。
どんな人間でも周囲の支えがなければ立派な仕事ができない、という教訓を思い出させてくれた気がした。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.27
(5pt)

とても面白かった

シリーズ2作目の本作品も前作に同様とても面白かった。
元キャリア官僚の竜崎署長(前作で息子の不祥事により所轄に左遷された)は、着任早々立て篭もり事件に巻き込まれる。
マスコミの無責任な報道が流される中、警察組織内での責任のなすりつけあいや部下との関係の悪化、加えて妻の入院が重なり、通常でも多忙な署長職(大半が印鑑の押印であるが…)がさらに多忙になる。
しかし、竜崎の持つ「原則に従って合理的に物事を解決する」信条が奏功し事件は解決に。
本書で特に感動したのは、竜崎を支える妻の存在。
転勤が多く、不規則な勤務時間、多忙な夫を支える芯の強さに感動した。
警察小説でありながら、意外な事に本書を読んで妻をはじめ自分を支えてくれる人達にも感謝の念が湧きあがってきた。
どんな人間でも周囲の支えがなければ立派な仕事ができない、という教訓を思い出させてくれた気がした。
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.26
(4pt)

警察内の造詣の深さに感心

待ちに待った「隠蔽捜査(2)・果断」の文庫化です。前作を読んでいて、この2作目が数々の賞を取っていたので、期待して読みました。
読み始めると、あっという間に事件が起こり、あっという間に事件は解決します。
なんだ・・・これは、この後は官僚の間での責任云々だけのストーリーなのか・・・。と思ったら、それだけではありませんでした。
意外と思われる事実がどんどん判明していきます。
読み終わると、その前半のストーリーの中に実は伏線が張られていたことが後から分かってきます。
ただ星を一つだけ減らしたのは、あまりにも予定調和的に終わった点と前半に竜崎とPTAとのやり取りなどがいまいちしっくり来なかった点です。
ただし、それを省いてもあっという間に読めますし、筆者の警察内などの造詣の深さに感心しました。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.25
(4pt)

警察内の造詣の深さに感心

待ちに待った「隠蔽捜査(2)・果断」の文庫化です。前作を読んでいて、この2作目が数々の賞を取っていたので、期待して読みました。
読み始めると、あっという間に事件が起こり、あっという間に事件は解決します。
なんだ・・・これは、この後は官僚の間での責任云々だけのストーリーなのか・・・。と思ったら、それだけではありませんでした。
意外と思われる事実がどんどん判明していきます。
読み終わると、その前半のストーリーの中に実は伏線が張られていたことが後から分かってきます。
ただ星を一つだけ減らしたのは、あまりにも予定調和的に終わった点と前半に竜崎とPTAとのやり取りなどがいまいちしっくり来なかった点です。
ただし、それを省いてもあっという間に読めますし、筆者の警察内などの造詣の深さに感心しました。
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.24
(1pt)

文章が稚拙

とにかく常套句の羅列で、文章が稚拙だと感じた。
何度も出てくる同じ言い回し(「微笑んだ」等)、ベタなテレビドラマのような場面構成。
発想に多少目新しさはあるものの、雑な描写に心奪われ、集中できなかった。
登場人物も、ステレオタイプで書き込みが浅い。魅力を感じるには至らなかった。
すごく面白いからと勧められて読んだので、残念。
レビューの評判も良いし、賞もとっていらっしゃるので、
何か読み間違っているのだろうかという気にすらなってくるけれど。。
私はつまらなかったです。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.23
(5pt)

出来不出来の激しい作者の出来がいいほうの作品

この作品は先にテレビドラマで見て、大体のあらすじはわかっていたのであるが、
最後まで一気に読ませてもらった。
今野敏は、作品の出来不出来が激しいが、この作品は、
山本周五郎賞の名に恥じない作品。
隠蔽捜査シリーズで今野敏のファンになった方は、
名前買いせずに、レビュー等で評判を確かめてから読むことをおすすめする。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.22
(5pt)

出来不出来の激しい作者の出来がいいほうの作品

この作品は先にテレビドラマで見て、大体のあらすじはわかっていたのであるが、
最後まで一気に読ませてもらった。
今野敏は、作品の出来不出来が激しいが、この作品は、
山本周五郎賞の名に恥じない作品。
隠蔽捜査シリーズで今野敏のファンになった方は、
名前買いせずに、レビュー等で評判を確かめてから読むことをおすすめする。
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.21
(4pt)

おもしろかったです。

この作品は、「隠蔽走査」の続編です。
前作で主人公の竜崎は、警察庁のエリートキャリア官僚でしたが、息子の不祥事のために、大森署署長へと飛ばされてしまいます。
やはり相変わらずの朴念仁ぶりを発揮して、何事も正論で、合理性を追求するやり方は、方面部長とのいさかいに発展したりと、少なからずトラブルも起こします。
そんななか、立てこもり事件で、弾切れだった立てこもり犯が、SATの突入により射殺されたことから、世間の批判を浴び、現場の指揮を執っていた竜崎は厳しい立場へと追い込まれます。
この事態をどう打開するのか。
最終的にはやや都合のよい落ちで、その点は残念でしたが、これまでにない警察官僚という立場から事件を描いているという新鮮さがあるのと、非常に魅力的な竜崎というキャラクタで、楽しんで読むことができました。
おすすめできると思います。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.20
(4pt)

おもしろかったです。

この作品は、「隠蔽走査」の続編です。
前作で主人公の竜崎は、警察庁のエリートキャリア官僚でしたが、息子の不祥事のために、大森署署長へと飛ばされてしまいます。
やはり相変わらずの朴念仁ぶりを発揮して、何事も正論で、合理性を追求するやり方は、方面部長とのいさかいに発展したりと、少なからずトラブルも起こします。
そんななか、立てこもり事件で、弾切れだった立てこもり犯が、SATの突入により射殺されたことから、世間の批判を浴び、現場の指揮を執っていた竜崎は厳しい立場へと追い込まれます。
この事態をどう打開するのか。
最終的にはやや都合のよい落ちで、その点は残念でしたが、これまでにない警察官僚という立場から事件を描いているという新鮮さがあるのと、非常に魅力的な竜崎というキャラクタで、楽しんで読むことができました。
おすすめできると思います。
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.19
(5pt)

キャリア警察官竜崎の試練と生き様

本書は’05年の話題作『隠蔽捜査』の続編にあたり、’07年、「このミステリーがすごい!」国内編で第4位、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門では第9位にランクインしている。『隠蔽捜査』が’06年の「第27回吉川英治文学新人賞」を受賞したのに続いて、本書は’08年、「第21回山本周五郎賞」と「第61回日本推理作家協会賞(長篇および連作短篇部門)」をダブル受賞している。
警察庁キャリアだった竜崎伸也警視長は、前作で警察上層部と息子の不祥事の両方で、隠蔽の誘惑にかられる事態に直面し、共に明るみに出すこと選び、警察官僚の地位をはずされ、所轄署である大森警察署の署長に左遷されてしまう。そこで彼は、部下や地域の人々から変人扱いされながら署長決済の膨大な判子押し作業に追われていた。
そんなおり、消費者金融強盗の犯人のひとりが、管内の小料理屋に銃を持って人質をとり、立てこもるという事件が発生する。竜崎は慣例を無視して現場に駆けつける。
現場での警視庁捜査1課特殊班SITと警備部に所属する突入部隊SATとの主導権争い。説得に応じない犯人。やがて銃声を耳にした彼はSATの突入を下命、犯人は射殺される。ところが、マスコミの思わぬ報道で、突入をめぐる責任問題が巻き起こり、さらには家庭を任せきりにしてきて自分では何もできない妻の緊急入院という難題が重なり、竜崎は公私共に窮地に立たされる。
複雑な縦割り社会である警察機構の圧力や、所轄の署長として従来の慣習に従わせようとする副署長以下の部下たちの態度にも“どこ吹く風”とばかりにあくまで“原理原則”を遵守するおのれの信条を曲げない竜崎の言動は爽快・痛快で、潔ささえ感じる。
さらに、本書ではいったんは解決したかに見えた事件が新展開をみせるという、前作では希薄だったミステリー的な要素も色濃くなっている点も見逃せない。
本書は、竜崎というキャリア警察官の特徴的な個性を軸に据えながら、組織内の主導権争い、捜査現場の緊迫感、意外性のあるプロットが用意された、背骨の通った硬派の警察小説である。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.18
(5pt)

キャリア警察官竜崎の試練と生き様

本書は’05年の話題作『隠蔽捜査』の続編にあたり、’07年、「このミステリーがすごい!」国内編で第4位、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門では第9位にランクインしている。『隠蔽捜査』が’06年の「第27回吉川英治文学新人賞」を受賞したのに続いて、本書は’08年、「第21回山本周五郎賞」と「第61回日本推理作家協会賞(長篇および連作短篇部門)」をダブル受賞している。
警察庁キャリアだった竜崎伸也警視長は、前作で警察上層部と息子の不祥事の両方で、隠蔽の誘惑にかられる事態に直面し、共に明るみに出すこと選び、警察官僚の地位をはずされ、所轄署である大森警察署の署長に左遷されてしまう。そこで彼は、部下や地域の人々から変人扱いされながら署長決済の膨大な判子押し作業に追われていた。
そんなおり、消費者金融強盗の犯人のひとりが、管内の小料理屋に銃を持って人質をとり、立てこもるという事件が発生する。竜崎は慣例を無視して現場に駆けつける。
現場での警視庁捜査1課特殊班SITと警備部に所属する突入部隊SATとの主導権争い。説得に応じない犯人。やがて銃声を耳にした彼はSATの突入を下命、犯人は射殺される。ところが、マスコミの思わぬ報道で、突入をめぐる責任問題が巻き起こり、さらには家庭を任せきりにしてきて自分では何もできない妻の緊急入院という難題が重なり、竜崎は公私共に窮地に立たされる。
複雑な縦割り社会である警察機構の圧力や、所轄の署長として従来の慣習に従わせようとする副署長以下の部下たちの態度にも“どこ吹く風”とばかりにあくまで“原理原則”を遵守するおのれの信条を曲げない竜崎の言動は爽快・痛快で、潔ささえ感じる。
さらに、本書ではいったんは解決したかに見えた事件が新展開をみせるという、前作では希薄だったミステリー的な要素も色濃くなっている点も見逃せない。
本書は、竜崎というキャリア警察官の特徴的な個性を軸に据えながら、組織内の主導権争い、捜査現場の緊迫感、意外性のあるプロットが用意された、背骨の通った硬派の警察小説である。
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)より
4101321566
No.17
(3pt)

面白かったけれども

内容に少し疑問が残った。
立て篭もり事件に、強行突入で解決を図った。
犯人死亡という結果になった。そこまではいい。
しかし、撃ったのは誰か、という点を明らかにしないまま
終りにしようとするなんて事が実際にあるのでしょうか。
報告書には書かないのだろうか。
読み終わった後、その点が気になって、もやもやします。
その点を除けば、かなり痛快な警察小説だと思います。
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.16
(5pt)

義務と責任を全うする警察署長

隠蔽捜査の第二弾。2007年度の各種ミステリランキングにもランクインした作品。
前作で警察庁の長官官房の総務課長だった竜崎は、家族の不祥事による降格人事で大森署の署長に就任した。幼なじみの同期のキャリアの伊丹とは地位が逆転してしまったが、前回の事件で恩を売ってあるので、適当に伊丹の地位を利用する竜崎だ。所轄の署長に収まってみると、上意下達と序列重視の警察の組織の無駄を竜崎は痛感する。すべてを合理的に処理していこうとする新署長に、大森署の警察官たちは面食らう。出世コースを外れたことで、ますます自由になってしまった竜崎の言動が面白い。
就任早々、強盗事件が起こり犯人が逃走する。犯人のひとりが銃を持ったまま大森署管内の小料理屋に人質をとってたてこもり、竜崎は対応を迫られる。所轄をまとめ、外部からやってくる警視庁の応援部隊や、捜査一課特殊班(SIT)とSATの間の調整もしなければならない。SITは交渉による解決を目指し、SATは実力行使で解決を図る訓練を受けている。犯人の説得をいつまで続け、どこで強行突入するかは、判断が難しい。交渉が長引いて人質に危害を加えられても、警察が銃撃して負傷者が出ても、世間は警察を非難する。一番楽なのは自分で判断をしないことだ。組織の上部へ判断を任せ何もしないことが組織で上手に生きる術だ。ところが現場にいるのは竜崎だ。彼がそんなことをするわけがない。だからこそ『果断』なわけだが・・・
竜崎が決断を下して事件が解決したあとに、本当の事件が始まる。
竜崎の家族とのやりとりも楽しい。家庭を守る妻が入院し、竜崎は風呂の沸かし方もわからない。それでも就職活動のあいまに長女がごはんを作ってくれたり、浪人中の長男が進路について相談をしたりするので、家庭を顧みない父親にしては、愛されてる方だと思う。東大を目指している長男が、アニメの道にすすみたいと言い出し、竜崎は思考が停止する。それは子供の見るものだろう、と言った父親に、息子は名作だから見てほしいとDVDを渡す。国民的人気ブランドの某アニメだ・・・そんなもんで感動するなよ、竜崎!素直すぎるよ。現代若者事情もひととおり知っていないと犯罪に対応できないよ?(笑)
果断―隠蔽捜査〈2〉 Amazon書評・レビュー: 果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522