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電子の星 - 池袋ウエストゲートパークIV
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電子の星 - 池袋ウエストゲートパークIVの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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この巻でのお楽しみといったら、なんてったって、ツインタワー1号2号が主人公の「東口ラーメンライン」でしょう! ツインタワーの名前、知ってますか?でてきますよ、この巻で! この2人が主人公だとわかったとたん、自分が興奮してしまっているのがわかりました。 タカシの後ろでいつも高層ビルのように立ちはだかっている寡黙な2人。 この2人にスポットを当てた作者、最高!と血湧き肉踊ってしまいました。 しゃべるんじゃん、この2人。ちゃんとしてるじゃないの、この2人。やさしいじゃないの、この2人! 石田さんは脇役を巧みに使いますね。 ゼロワンとか忘れた頃にでてくるんだもん。 うれしくなっちゃいます。 全体的にこの巻はブラックで、なんともいえない話が多いのですが(他の巻もか?) とにかくツインタワー1号2号につきますね!! | ||||
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最近、新作をよく出している著者ですが、やはりIWGPシリーズが一番しっくりくるし、面白いです。 彼の文体に現代の若者や街の空気が非常にマッチしていると改めて感じました。 ネットなどの新しい文化をいち早く取り入れるのも著者ならではでしょう。 そういう新しい文化があってこそ、リアリティが増すと思います。 | ||||
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著者の人気を決定付けた、I.W.G.P.シリーズ。その第4弾。今回も都会に渦巻く人々のストーリーを4篇収録。 「東口ラーメンライン」はテレビシリーズ「I.W.G.P.スペシャルスープの回」のベースに使われたストーリー。ただしこちらはTVと違っていたって真面目なお話。TVシリーズはそれはそれで面白いのですが、小説の設定とは微妙に違い、趣の異なる作品となっています(キングのTV版、小説版の違いが最たるもの)。小説のほうは前作位から、マコトというキャラを使って都会の今を映し出す情報小説的な物語になってきている感じを受けます。なので一作目から比べるとストーリー的な面白さが減ってきているような気がします。 表題でもある「電子の星」ですが、読む人によっては、投げ出したくなるような気が滅入る話。しかしそこにあるリアリティには現代の病んだ社会が存分に描かれています。この世界がフィクションであってほしいものです。 | ||||
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マコトの設定が無敵になっちゃって、シリーズとしては、やっぱり難しさが出てきているはず。だってブクロの最大チーマーのキングと警察署長と力のある暴力団の実力者がみんな味方だなんて。切り札を3枚も持ってちゃあなあ。 だから、「ラーメンライン」の風評ゲリラが一番しっくりきた。ヤクザと警察に持って行きにくい話だからね。 最後のSMの話だけど、ちょっと納得がいかなかった。マコトって、変態は死んだ方がいいって思ってるのかな。むしろ、変態達の世界へ、お金に惹かれて入っていってしまった若者の方にお灸を据えてもいいんじゃないのか。金にものを言わせて人を食い物にするのが悪いなら、フーゾクなんか最たるものじゃないか。 あたりまえすぎてネタとしては難しいかもしれないけど、ネットに蔓延するセックス映像関連産業にたかる寄生虫たちの方が、もっとタチが悪いんじゃないのか。どこに良識の線引きをするんだ。 …マコトに文句言ってもしょうがないか。ごめん。 | ||||
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映画もそうだが小説がシリーズ化すると、必ずと言っていいほど酷評される。まるで辛辣な評価をすることがレビュー界のセオリーであるかのように‥‥。それは与党の政策に、反抗期の少年のように反対する野党みたいだ。くだらない。そんなセオリーは一蹴すべきだ。 「東口ラーメンライン」は、元Gボーイズのツインタワー・タモツとミノルが営業するラーメン屋「七生」が営業妨害され、行列が短くなっていくのを見兼ねたGボーイズのキング・タカシがマコトに事件を解決するよう依頼する。犯人はいったい誰なのか? 「ワルツ・フォー・ベビー」は、息子の死亡現場に毎日通う個人タクシーの運転手とひょんなことから知り合いになるマコト。息子は上野のチームのヘッドだったという。そして、彼の話を取材するうちに裏になにか隠されていることに気付く。その隠された真実とは!? 「黒いフードの夜」は、学校にも行かず身体を売るタイ人の少年サヤー。サヤーと友だちになったマコトは彼の劣悪な家庭環境を知り、なんとか学校に通えるよう助け出そうとする。助っ人はもちろんGボーイズだ。どんなお仕置きが待っているのか!? 「電子の星」は、突然マコトのもとに見ず知らずの人間からメールが届く。友だちが池袋で行方不明になったから探すのを手伝って欲しいという内容だ。はるばる山形から来たので仕方なく手伝うことに。そして、行方不明の友だちの家から得体の知れない映像が入ったDVDが‥‥。 書評子が学生時代に見た西口公園、芸術劇場、池袋警察署、西口一番街が本書を読んでいると鮮明に蘇る。それに加え、マコトへの憧れ、アンダーグラウンドへの興味、熱く純粋な友情へ、これらすべてがIWGPシリーズを好きな理由である。手放しに秀作と言える作品だ! | ||||
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池袋の寅さんことマコト。 人情に熱い彼が解決していく事件の数々。 「池袋ウエストゲートパーク」第4弾は前3作と変わらず楽しく爽やか。 登場人物たちの変わらないスタンスはそのままでも, 地に足がついている彼らを見ていると, ちょっぴりたくましい気分になり,歩き出したくなる。 読後に元気になるIWGPシリーズ,これからもずっと続いてほしい。 | ||||
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池袋ウエストゲートパークシリーズの第4弾です。 このシリーズに私自身がなれてきたのか、話のスケールがこれまでに比べて少し小さいのか、多少地味になった感じもしますが… マコトやそれぞれのお話のクライアント、おなじみの面々がつむぎあげる物語は、心がジンとして熱くなるし、パラグラフの最後に出てくるちょっとした軽口も相変わらずノッています。(例:(池袋の王様に対して)いつか革命を起こして奴の首をはねてやる。) Gボーイズのツインタワーが卒業して開業したラーメン屋が巻き込まれたトラブルを解決する「東口ラーメンライン」、いかすジャズタクシー親父が死んだアメ横のカリスマギャングだった息子の死に迫る「ワルツ・フォー・ベビー」、違法デリヘルで働くビルマ人男子中学生とビルマの軍事政権の衝撃を感じさせる「黒いフードの夜」、肉体損壊ショーに巻き込まれた親友のために山形のネットおたくが本当の「負け犬」になる「電子の夜」、どれもクールでホットに決めてくれます。 | ||||
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すでに池袋ウエストゲートパークシリーズも4作目となった。 今回は4編収録されている。 どの話も主人公に解決をする依頼するキャラクターが今回はあまり濃いとはいえないのが僕にはちょっと不満が残った。 しかしながら今の時代(とき)の流れの一片を取り出し、それを実にうまく話に組み込んでいるのはさすがだと思う。 どの話も読んでいるときはドキドキ、ハラハラするけど、読後感は何故だかすっきりするのがこのシリーズの良さでだと僕は思う。 「LAST」もあれはあれでよかったと思うが、やはり石田衣良はIWGPシリーズが一番輝いている気がする。 期待は裏切られません。おすすめできます。 | ||||
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シリーズ4作目。お約束や惰性や魅力の減少など、シリーズものの悪さがそろそろ現れるかもと言う危惧を吹き飛ばしてくれるくらい、快調な作品。 主人公誠の、人との距離の取り方と世の中の受け止め方にいつもどおり共感できて、読んでいるこちらも熱くなる。 今回は、同世代の兄弟、中年のオヤジ、異国の中学生、ひきこもりの少年達の事件を誠が解決していく。そして誠に加えて、いつものタカシやサル、吉岡やかあちゃんが絡んでくる。 それぞれのキャラクターが魅力的で、誰を見ても熱くなる。 誠のようにクールな部分と冷静さを持ちながら熱くなる優しさや、自分の足で立とうとする他人を見ている強さを、自分の中で感じる事ができる作品。 シリーズの刊行どおりに読むも良し、気に入ったものから読むも良し。 誠のキャラクターに共感して、こちらも熱くなる物語なのでシリーズ未読の人にもちゃんとお奨めできる。 テレビドラマを意識した設定があるのも、今回はクスリと笑える所。 十代・二十代の若い奴も、三十、四十のオヤジも、誠に触れて熱くなってくれ! | ||||
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