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電子の星 - 池袋ウエストゲートパークIV
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電子の星 - 池袋ウエストゲートパークIVの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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時代を経る力を持たずすぐ古びる小説と、その時代をこえる小説があるが、本 書は前者の典型。すぐに歴史の波に呑まれてしまう小説。 このシリーズの最初の頃にあった、疾走感やスピード感がまるでなくなってい る。物語はダラダラと続き、語り口は投げやり。おそらく、「乾いた文体」でハ ードボイルドを気取って書いたのだろうが、隙間の多い文章の中身の薄い文が、 ボソボソと語られるだけ。 この連作集の全てが出来が悪く、よくこの内容で出版社との折り合いがついた 者だと、妙なことに感心した。2003年の初版でどれくらい売れたのか知らな いが、こんな失敗作を購入して読んだ人が気の毒になる。このシリーズはまだま だ続くので、それなりに売れたのかもしれない。 シリーズの最初の3作目くらいまでは、当時(2022現在で35年ほど前に なるか)の時代の波を写すような、荒削りだが生き生きした文章で、文体も切れ がよかったのだが。もうここにおいて筆は鈍り、ストーリーもどこかで読んだよ うなありきたりのもの。一筋の新しい青春を題材とした文学とも思えたが、輝き はここでは全て消えている。ボーイズが年老いたならば、もうボーイズを主人公 とした話は止めた方がいい。 この連作集でも、少年から青年へと成長する過程にある、ギラギラしたエネル ギーは全くなくなっている。年老いた者(とはいっても20代前半だが)が、昔 のやり方で、弾けるように行動することもできていない。何かに没頭することも なく、中年男のようなだらけた態度で「事件」に立ち向かうだけ。起承転結もな い。 東口ラーメン 何が主題なのかすら不明な自己満足小説。ラーメン屋への嫌が らせという小さな事件が何事も語っていない。 ワルツ・フォー・ベビー ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビイ 」 のもじりか。昔喧嘩で殺された人のお話。それだけで悲哀も何もない。 黒いフードの夜 ミャンマー(文中では ビルマ)の政治状況とリンクさせよ うとしたが、見事に失敗。 電子の夜 古びる小説の典型。このころWindows Xpがあったと思った。結構 使い手がいいOSだった。違法コピーを絡めたのだが、用語もコンピュータの扱 いも、もう古すぎ。趣味の悪い挿話があり、これまた不快。 本当に何も褒められるところがない連作です。 この作者の本を読むことは二度とないでしょう。 えっ ☆って? もちろんありません。 | ||||
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今作は、気分が良くなかった。気分転換にもならず。こういうこともある。 | ||||
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このシリーズを最初から読み進めて来ました。 裏のある世界の中、人のためにやるべきことをやる主人公に共感を覚えてきました。 この作品でも、最後の電子の星までは良かったと思います。 しかし、電子の星を読んだ後味が悪かったです。 グロテスクなだけで、それを単なる殺人という犯罪で復讐してしまったように感じました。 それは”やるべき事”ではなかったと思います。 ごめんなさい。 次もこうならば読むのを止めようと思います。 | ||||
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『池袋ウエストゲートパーク』からの愛読者なんですが、この『電子の星』は以外にもスッキリしてますね(笑) <東口ラーメンライン>と<ワルツ・フォー・ベビー>の2作については、過激っポイ感じではなく、マコトやらが珍しく(?)ボロボロに泣くような話ですよ・・簡単に言えば。 でも、やっぱりカッコイイとしかいいようがないです! 他の作品は、ちょっとビターな一面が見えるストーリーです。 そんなコト・モノがあって(存在して)いいの!?って思いました。 私的には、タカシの大ファンなので、文章のなかにタカシの顔が見える文のところがイチバン好きです(照) でも、斬新さが薄れてしまったような気がします。 | ||||
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前シリーズ作、そして他の作品も大ファンですが、 今作は失望しています。読んでいるのが苦痛です。 石田衣良、そして「池袋~」の名前を借りて(買って)別の 作家が作ったような感じもします。 そのわけは、石田さんがもう既に、登場人物の世代を描くには 遠い存在(老いた?)になって、描写にリアリティが無くなってしまった。 それとも、読者(私)がこの世界を楽しめないほど成長してしまったか。 一例=(この街ではスープでスープを洗う激烈な戦闘~) 単純な言葉遊び、軽さを感じてしまいます。 いずれにしろ、実在する名称が出る小説でリアリティが乏しい読み物は 読んでいて苦痛でした。テレビドラマならば、流せますが、じっくり読む小説は流し読みは出来ません。 | ||||
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IWGP大好きでこれまで読んできたけれど、今回はいまいちでした。 最初の2編は小粒だけど、このシリーズらしさが出ててとてもよかった。 でも残りの2編はがっかり。 ビルマの少年の話は、事件の処理があまりに無神経な残酷さで、腹が立った。 「負け犬」の話は精彩に欠けてた。 大好きなシリーズだから、次回に期待です。 | ||||
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