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The end
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The endの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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非常に読みにくい小説です。 発売直後に購入したものの、何度も挫折し、このほどようやく読了しました。 文章は心地よいリズムでよどみなく流れ、ひとつひとつの文章で表現されていることは明確かつ的確に伝わってきます。その意味ではむしろ読みやすい小説といえるでしょう。 しかし、作品全体で、あるいは各場面で何を表現しようとしているのか、その寓意を理解することは(このような読み方は間違いなのかも知れませんが)極めて困難です。 全篇を通して一人称で書かれているのですが、感情移入を拒否するような手法で執筆されており、ストーリーが盛り上がってくると、世界は反転し、あるいは崩壊し、ふりだしに戻ります。通読するにはある種の苛立ちもしくは苦痛が伴うでしょう。 「訳の分らない小説」が大好きだという人にお薦めの作品です。 | ||||
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雨の中で目覚めた「おれ」は記憶を失っていた。同じく記憶の無い女「あたし」と「おれ」は、現実とはとても思えぬ奇怪な砂の街をさすらう。「世界は豊饒に欠落している」…。 「天使」「夢魔」「塔」「砂」など、繰り返される不可解なモチーフが文学的なイメージを醸しだす作品。無理矢理たとえるなら、この酩酊感は安部公房か津村秀介か。 無意味に見えて全てが裏でつながっているかのような、不可思議な世界が旧字体を用い、詩的に美しい夢幻の文章で綴られていく。これは分裂者の妄想か、それとも夜にしのびよる夢か。 「あたし」と「おれ」…この二人の男女は作者の脳の迷宮=小説未満の混沌とした創作世界、をさまよっているのかと思ったのだけど、違いました。そして文学にはありがちなことに、世界の正体はほのめかされるけれど、あまり賢くない私のような読者にも納得出来る形でのオチは付かないのだ。ああ、残念。せっかくここまで、エキセントリックで魅力的な世界を紡いでおきながら、結局そういうラストになってしまうのですかと少しがっかりしました。前半~中盤のワケのわからぬ怒濤の病むがごときイメージ群だとか、意味の無い本のネーミングなんかは面白かったです。 | ||||
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雨の中で目覚めた「おれ」は記憶を失っていた。同じく記憶の無い女「あたし」と「おれ」は、現実とはとても思えぬ奇怪な砂の街をさすらう。「世界は豊饒に欠落している」…。 「天使」「夢魔」「塔」「砂」など、繰り返される不可解なモチーフが文学的なイメージを醸しだす作品。無理矢理たとえるなら、この酩酊感は安部公房か津村秀介か。 無意味に見えて全てが裏でつながっているかのような、不可思議な世界が旧字体を用い、詩的に美しい夢幻の文章で綴られていく。これは分裂者の妄想か、それとも夜にしのびよる夢か。 「あたし」と「おれ」…この二人の男女は作者の脳の迷宮=小説未満の混沌とした創作世界、をさまよっているのかと思ったのだけど、違いました。そして文学にはありがちなことに、世界の正体はほのめかされるけれど、あまり賢くない私のような読者にも納得出来る形でのオチは付かないのだ。ああ、残念。せっかくここまで、エキセントリックで魅力的な世界を紡いでおきながら、結局そういうラストになってしまうのですかと少しがっかりしました。前半~中盤のワケのわからぬ怒濤の病むがごときイメージ群だとか、意味の無い本のネーミングなんかは面白かったです。 | ||||
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