心では重すぎる

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評判

心では重すぎるの評価:

4.22/5点 レビュー 37件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全55件 21〜40 2/3ページ
No.35
(3pt)

作者の「感傷」に読者が付き合う必要があるのか

この作品、どこが面白いのだろう?

レビューを書こうとして悩んでしまった。

確かに漫画週刊誌におけるアンケート至上主義や、漫画家と編集者の

関わり等は良く書けていると思う。だけど、漫画界の内幕ならば、現在

では「消えたマンガ家」等の書籍が出版されており、その内容を知って

いる読者も多いのではないだろうか。

この作品には、漫画だけに限らず、ドラッグ、渋谷のチーマー、新興宗教、

自己啓発セミナー、ポルノにロリコン、果てはSMまで、様々なサブカルチャー

的要素が詰め込まれている。多くの題材を破綻無くストーリーに織り込んで

いるのは作者の力量だろう。だけど、それらはあくまで小説を構成する素材

であり、本当に作者が書きたかったのは、別の物であると思える。

作中で探偵を職業とする主人公「佐久間公」が、過去と現在の自分を

比較してみたり、出会った人に自分の探偵としての生き方をあれこれ

説明する。これは主人公である「佐久間公」と言うより、作者である

大沢在昌の「感傷」では無いだろうか。

解説で福井晴敏氏が指摘しているように、この作品は私小説に近い

内容である。

しかし、作者の「感傷」に読者が付き合う必要があるのか、疑問である。

あたしは、「重すぎる」と言うより、はっきり言って「ウザイ」と感じて

しまった。
心では重すぎる 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 (文春文庫)より
4167915308
No.34
(5pt)

重すぎる読み応え

結局はやくざがらみの事件なんだけど、宗教やドラッグ、現代の若者の価値観など、理解できずにとまどう他人の〈心〉との関わり方を描いた傑作である。著者は本作で登場人物の口を借りておおいに考えを述べ、議論させた。もちろんその答えを提示するためではなく、物語を通じて著者がそれらと向き合った姿を力強く描いている。物語としてもいい。心を操ることのできる渋谷の〈魔女〉、失踪した漫画家を探す依頼、徐々にからみあう二つの謎(っていうか必ず1つに結びつく。これは陳腐なまでに定番)、そそられる。推理に関しても読者が気づきそうなところで主人公にもわかる、ややこしいところは主人公に整理させる。このへんのバランスも良く、読みやすい。あとなんといってもすべてのキャラがしっかりと良い個性を出している。弱さも欠点も等身大でいながら前進する力強さをもつ主人公である「人捜し専門」の探偵・佐久間公は某S島よりずっと好き。ちなみに本書でいちばん気に入ったキャラは編集者・岡田である。
心では重すぎる 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 (文春文庫)より
4167915308
No.33
(5pt)

重すぎる読み応え

結局はやくざがらみの事件なんだけど、宗教やドラッグ、現代の若者の価値観など、理解できずにとまどう他人の〈心〉との関わり方を描いた傑作である。著者は本作で登場人物の口を借りておおいに考えを述べ、議論させた。もちろんその答えを提示するためではなく、物語を通じて著者がそれらと向き合った姿を力強く描いている。物語としてもいい。心を操ることのできる渋谷の〈魔女〉、失踪した漫画家を探す依頼、徐々にからみあう二つの謎(っていうか必ず1つに結びつく。これは陳腐なまでに定番)、そそられる。推理に関しても読者が気づきそうなところで主人公にもわかる、ややこしいところは主人公に整理させる。このへんのバランスも良く、読みやすい。あとなんといってもすべてのキャラがしっかりと良い個性を出している。弱さも欠点も等身大でいながら前進する力強さをもつ主人公である「人捜し専門」の探偵・佐久間公は某S島よりずっと好き。ちなみに本書でいちばん気に入ったキャラは編集者・岡田である。
心では重すぎる 上 文春文庫 Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 文春文庫より
416767601X
No.32
(2pt)

『ホワイトボーイ』!? 漫画の原作は、書かない方が良いかも(笑)。

『人の心は、いつだって危ういところに浮いている。底なし沼の水面のような場所でな。・・・お前さんの心を浮かせているものは何だ』
主人公に対するこの問いかけに、作中でどれほど答えてくれているのだろうか。この本の面白味は、その一点に尽きる、と思って読み進めていったのですが・・・
謎の女子高生?選んだ題材が悪かったのかなぁ。。。途中までは面白かったんだけど。
心では重すぎる (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる (カッパ・ノベルス)より
4334075029
No.31
(2pt)

『ホワイトボーイ』!? 漫画の原作は、書かない方が良いかも(笑)。

『人の心は、いつだって危ういところに浮いている。底なし沼の水面のような場所でな。・・・お前さんの心を浮かせているものは何だ』
主人公に対するこの問いかけに、作中でどれほど答えてくれているのだろうか。この本の面白味は、その一点に尽きる、と思って読み進めていったのですが・・・
謎の女子高生?選んだ題材が悪かったのかなぁ。。。途中までは面白かったんだけど。
心では重すぎる Amazon書評・レビュー: 心では重すぎるより
4163197303
No.30
(5pt)

いい・・・

いがいと新宿鮫よりもこっちの佐久間シリーズのほうが好きです。キャラクターがいいし、探偵業の信念にジ〜ンと来るのですね。新宿鮫も警察についてあれこれほざいてるけど、なんか偽善っぽくてアイツはあまり好きじゃないからね。人気漫画化の失踪を調査するに従って、どんどんと明らかになっていく事実。ちーまー、ヤクザ、親交宗教、漫画業、シャブ、黒魔術美少女、薬物更正所・・・さまざまなものが絡み合っていく展開が面白かったです。とくに出版社が語る漫画についてとか、相当良かったです。たしかに漫画家についてなど、ほとんど関心持たないですしね。。編集者の岡田が気に入りました。こういった荒れていながらも本質を見極めてそうなおっさんは大好きです
心では重すぎる 上 文春文庫 Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 文春文庫より
416767601X
No.29
(5pt)

オヤジでは難しすぎる

単行本のとき(高校1年)に読み、久々に文庫で読みました。

初読後、連想したのが三好徹「聖少女」。

高校生のときの私には両者とも「つまり、何がどう問題なのだ」と

さっぱりわからなかったのです。

あれから6年。22歳でオヤジとは呼ばれたくないですが、

佐久間公を通した大沢在昌が少し理解できるようになりました(悲)。

大人の視点では理解できなくなった現代の子どもの心のなかを、

SMやらマンガ出版などの大人の論理を駆使して理解しようとする。

佐久間公は確かに《優秀な》調査員ではなくなりましたが、

その姿勢から、心の重さを深く掘り下げているように思えます。

太田忠司「Jの少女たち」のようにマンガ=子どもの文化と、

短絡的に結び付けていない点も、大沢在昌の視野の広さを伺えます。

大沢作品にアクションを求めなくなってきたのも、歳のせいかな…。
心では重すぎる 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 (文春文庫)より
4167915308
No.28
(5pt)

オヤジでは難しすぎる

単行本のとき(高校1年)に読み、久々に文庫で読みました。
初読後、連想したのが三好徹「聖少女」。
高校生のときの私には両者とも「つまり、何がどう問題なのだ」と
さっぱりわからなかったのです。
あれから6年。22歳でオヤジとは呼ばれたくないですが、
佐久間公を通した大沢在昌が少し理解できるようになりました(悲)。
大人の視点では理解できなくなった現代の子どもの心のなかを、
SMやらマンガ出版などの大人の論理を駆使して理解しようとする。
佐久間公は確かに《優秀な》調査員ではなくなりましたが、
その姿勢から、心の重さを深く掘り下げているように思えます。
太田忠司「Jの少女たち」のようにマンガ=子どもの文化と、
短絡的に結び付けていない点も、大沢在昌の視野の広さを伺えます。
大沢作品にアクションを求めなくなってきたのも、歳のせいかな…。
心では重すぎる 上 文春文庫 Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 文春文庫より
416767601X
No.27
(4pt)

人付き合いの何たるかも考えさせられる

話のテンポが良く、枚数の多さはあまり気にならない。1つ1つの場面をじっくり読ませる深みがある。一見無関係と思われていた様々な事柄が、次第に結びついていく展開は見事。詳しく描かれた漫画業界の話は、漫画を夢中になって読んだ時期がある者なら興味深く感じるだろう。主要人物に魅力的なキャラクターが多く(主人公はややお人好しの印象を受けるが)、読み応え十分な作品。
心では重すぎる (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる (カッパ・ノベルス)より
4334075029
No.26
(4pt)

人付き合いの何たるかも考えさせられる

話のテンポが良く、枚数の多さはあまり気にならない。1つ1つの場面をじっくり読ませる深みがある。一見無関係と思われていた様々な事柄が、次第に結びついていく展開は見事。詳しく描かれた漫画業界の話は、漫画を夢中になって読んだ時期がある者なら興味深く感じるだろう。主要人物に魅力的なキャラクターが多く(主人公はややお人好しの印象を受けるが)、読み応え十分な作品。
心では重すぎる Amazon書評・レビュー: 心では重すぎるより
4163197303
No.25
(5pt)

結末より,その過程

私立探偵「佐久間公」をとりまく人間模様が興味深い作品でした.
この本の主人公,佐久間が,シリーズモノだということを感じさせないほど,この本はこの本で,独立して楽しめる内容です.
そう,私もシリーズモノと知らずに読んだ読者の一人だったのです.
渋谷に群がる高校生を中心とする若者と,40を幾つか過ぎた男,佐久間.その中間の年代(ちょっと佐久間寄り?)に位置する私には,どちらの言い分もしっくり心にきた.それでも,対子供達との会話より,立場の違う大人同士の会話に心惹かれる.燃え尽きた大人気漫画家・ヤクザ・裏の権力を持つ友人・警察・佐久間の見え隠れする過去,そういったものが絡み合い,深みを増している.「立場」による物の考え方・価値観の違い.自分の属する社会しか知らない私には,それらのやりとりに心が躍った.エンターテイメントとして申し分ない作品だと思う.
結末は,奇をてらうことなく,落ち着くところに落ち着いた,という感じ.だから,「推理小説はまず結末を読んでから,読み始める」という読み方をしている人たちにも,この作品に関しては,結末を読むようなことをせず,最初からじっくり読んでもらいたい.結末は,平凡(?)なものです.
結末にたどりつくその過程を堪能してもらいたいと思う.
心では重すぎる 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 下 (文春文庫)より
4167915316
No.24
(5pt)

結末より,その過程

私立探偵「佐久間公」をとりまく人間模様が興味深い作品でした.この本の主人公,佐久間が,シリーズモノだということを感じさせないほど,この本はこの本で,独立して楽しめる内容です.そう,私もシリーズモノと知らずに読んだ読者の一人だったのです.渋谷に群がる高校生を中心とする若者と,40を幾つか過ぎた男,佐久間.その中間の年代(ちょっと佐久間寄り?)に位置する私には,どちらの言い分もしっくり心にきた.それでも,対子供達との会話より,立場の違う大人同士の会話に心惹かれる.燃え尽きた大人気漫画家・ヤクザ・裏の権力を持つ友人・警察・佐久間の見え隠れする過去,そういったものが絡み合い,深みを増している.「立場」による物の考え方・価値観の違い.自分の属する社会しか知らない私には,それらのやりとりに心が躍った.エンターテイメントとして申し分ない作品だと思う.結末は,奇をてらうことなく,落ち着くところに落ち着いた,という感じ.だから,「推理小説はまず結末を読んでから,読み始める」という読み方をしている人たちにも,この作品に関しては,結末を読むようなことをせず,最初からじっくり読んでもらいたい.結末は,平凡(?)なものです.結末にたどりつくその過程を堪能してもらいたいと思う.
心では重すぎる 下 文春文庫 Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 下 文春文庫より
4167676028
No.23
(5pt)

渋谷、麻薬汚染、携帯電話、宗教・・様々な現代世相を扱った力作

「探偵とは生き方だ」と言う失踪人探索専門の私立探偵佐久間公。作品中、さまざまな人物に尋ねられるたびに、自分のスタンス、生き方について何度も主張する。信念と正義感を持ち、脅しや暴力に屈せずに真実に突き進む姿は、東西のハードボイルドな私立探偵のキャラクターに合い通じる。
人気絶頂を極めた後に世間的に消えた漫画家を探すという依頼を好事家より受ける。一方で、薬物依存者向けの民間施設に身を置き、ある少年とかかわりをもつ。その少年を精神的に支配しているという謎の女性。ヤミで売買される漫画の原画と人気絶頂の果て消えていった漫画家の行方。冒頭から引き込まれる展開。
漫画製作の現場、出版界における漫画の扱い、漫画作家と編集者という“濃い”テーマを扱いながら、それだけに留まらず、渋谷を舞台に中高生の麻薬汚染、クラブ、チームという仲間意識、携帯電話普及後の若者気質といったものにも深く切り込んでいく。やがて著者得意の暴力団という暴力集団も登場。宗教、ポルノ、様様な現代世相の一断面をなで斬っていく。
最初はまったく関係のないと思われていた2つの出来事が最後には同じ事件にいきつくところは出来すぎという嫌いはあるが、何重にも施された仕掛けがだんだんと明らかになっていく過程のすごさと、全編を流れる気迫に圧倒される。
単なるミステリーやハードボイルド探偵小説という枠に留まっていない力作。
心では重すぎる 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 (文春文庫)より
4167915308
No.22
(5pt)

渋谷、麻薬汚染、携帯電話、宗教・・様々な現代世相を扱った力作

「探偵とは生き方だ」と言う失踪人探索専門の私立探偵佐久間公。作品中、さまざまな人物に尋ねられるたびに、自分のスタンス、生き方について何度も主張する。信念と正義感を持ち、脅しや暴力に屈せずに真実に突き進む姿は、東西のハードボイルドな私立探偵のキャラクターに合い通じる。人気絶頂を極めた後に世間的に消えた漫画家を探すという依頼を好事家より受ける。一方で、薬物依存者向けの民間施設に身を置き、ある少年とかかわりをもつ。その少年を精神的に支配しているという謎の女性。ヤミで売買される漫画の原画と人気絶頂の果て消えていった漫画家の行方。冒頭から引き込まれる展開。漫画製作の現場、出版界における漫画の扱い、漫画作家と編集者という“濃い”テーマを扱いながら、それだけに留まらず、渋谷を舞台に中高生の麻薬汚染、クラブ、チームという仲間意識、携帯電話普及後の若者気質といったものにも深く切り込んでいく。やがて著者得意の暴力団という暴力集団も登場。宗教、ポルノ、様様な現代世相の一断面をなで斬っていく。最初はまったく関係のないと思われていた2つの出来事が最後には同じ事件にいきつくところは出来すぎという嫌いはあるが、何重にも施された仕掛けがだんだんと明らかになっていく過程のすごさと、全編を流れる気迫に圧倒される。単なるミステリーやハードボイルド探偵小説という枠に留まっていない力作。
心では重すぎる 上 文春文庫 Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 文春文庫より
416767601X
No.21
(5pt)

渋谷の青少年文化、麻薬汚染、携帯電話、宗教・・様々な現代世相を扱った力作

「探偵とは生き方だ」と言う失踪人探索専門の私立探偵佐久間公。作品中、さまざまな人物に尋ねられるたびに、自分のスタンス、生き方について何度も主張する。信念と正義感を持ち、脅しや暴力に屈せずに真実に突き進む姿は、東西のハードボイルドな私立探偵のキャラクターに合い通じる。人気絶頂を極めた後に世間的に消えた漫画家を探すという依頼を好事家より受ける。一方で、薬物依存者向けの民間施設に身を置き、ある少年とかかわりをもつ。その少年を精神的に支配しているという謎の女性。ヤミで売買される漫画の原画と人気絶頂の果て消えていった漫画家の行方。冒頭から引き込まれる展開。漫画製作の現場、出版界における漫画の扱い、漫画作家と編集者という“濃い”テーマを扱いながら、それだけに留まらず、渋谷を舞台に中高生の麻薬汚染、クラブ、チームという仲間意識、携帯電話普及後の若者気質といったものにも深く切り込んでいく。やがて著者得意の暴力団という暴力集団も登場。宗教、ポルノ、様様な現代世相の一断面をなで斬っていく。最初はまったく関係のないと思われていた2つの出来事が最後には同じ事件にいきつくところは出来すぎという嫌いはあるが、何重にも施された仕掛けがだんだんと明らかになっていく過程のすごさと、全編を流れる気迫に圧倒される。単なるミステリーやハードボイルド探偵小説という枠に留まっていない力作。
心では重すぎる (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる (カッパ・ノベルス)より
4334075029
No.20
(3pt)

現代の若者や大人たちの心のゆがみを知らされた

探偵・佐久間公シリーズの長編。読み終わった後しばらく興奮状態で体がこわばってしまった。こんな経験はかつてなかったがそれだけ主人公佐久間の気持ちに入りこんでしまったといえる。謎の女子高生と人気漫画化との接点、更正施設にいる少年がおびえる理由とは。。とうてい理解できないような人間関係や心のゆがみが現代の若者や大人たちにあるのだと知らされた。
心では重すぎる Amazon書評・レビュー: 心では重すぎるより
4163197303
No.19
(4pt)

説教?

私は、大沢在昌も、ハードボルドというジャンルも初体験だったが、非常に楽しんで読めた。
話は私立探偵佐久間が、失踪した人気漫画家の捜索と、「犬」と呼ばれる奴隷を何人ももつ謎の女子高生の調査、の二つを調べていく過程を描いている。
作中でおきるのは非常に地味な事件ばかりだ。しかし不思議と飽きることなく最後まで読み進めることができる。作者の筆力のせいだろうか。
話の中で佐久間はいろいろな人々ふれあっていくのだが、その中で思索をめぐらす佐久間の考えのひとつひとつが非常に説教くさく、ためになるような話になっている。人によってはただ疲れるだけかもしれないが、私にはプラス要素としてとらえられた。
大沢在昌という人の文章は、堅すぎず柔らかすぎず、しかし重いように感じた。だが、佐久間の思索の描写などは、非常に想起から結論に至るまでの流れがわかりやすく、すんなり理解することができた。
正直文句の付け所がない。
彼の本ならまた読んでみたい。そう思わせる逸品だ。
心では重すぎる 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 (文春文庫)より
4167915308
No.18
(4pt)

「はじめてやさしいことをいったね」

クスリ、渋谷、マンガ家の失踪、自己啓発セミナー、暴力団、高校生、上巻ではばらばらだったこれらの項目が一つの形になっていく下巻である。最終も最終になって見事に収まっていく構成はさすがである。
「はじめてやさしいことをいったね」最終盤に至り錦織が佐久間公にこう呟く。この言葉はいったいなにを意味しているのだろうか。それは読んでからのお楽しみ。
心では重すぎる 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 下 (文春文庫)より
4167915316
No.17
(4pt)

「はじめてやさしいことをいったね」

クスリ、渋谷、マンガ家の失踪、自己啓発セミナー、暴力団、高校生、上巻ではばらばらだったこれらの項目が一つの形になっていく下巻である。最終も最終になって見事に収まっていく構成はさすがである。「はじめてやさしいことをいったね」最終盤に至り錦織が佐久間公にこう呟く。この言葉はいったいなにを意味しているのだろうか。それは読んでからのお楽しみ。
心では重すぎる 下 文春文庫 Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 下 文春文庫より
4167676028
No.16
(4pt)

説教?

私は、大沢在昌も、ハードボルドというジャンルも初体験だったが、非常に楽しんで読めた。話は私立探偵佐久間が、失踪した人気漫画家の捜索と、「犬」と呼ばれる奴隷を何人ももつ謎の女子高生の調査、の二つを調べていく過程を描いている。作中でおきるのは非常に地味な事件ばかりだ。しかし不思議と飽きることなく最後まで読み進めることができる。作者の筆力のせいだろうか。話の中で佐久間はいろいろな人々ふれあっていくのだが、その中で思索をめぐらす佐久間の考えのひとつひとつが非常に説教くさく、ためになるような話になっている。人によってはただ疲れるだけかもしれないが、私にはプラス要素としてとらえられた。大沢在昌という人の文章は、堅すぎず柔らかすぎず、しかし重いように感じた。だが、佐久間の思索の描写などは、非常に想起から結論に至るまでの流れがわかりやすく、すんなり理解することができた。正直文句の付け所がない。彼の本ならまた読んでみたい。そう思わせる逸品だ。
心では重すぎる 上 文春文庫 Amazon書評・レビュー: 心では重すぎる 上 文春文庫より
416767601X