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鉤爪に捕らわれた女: ミレニアム7



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鉤爪に捕らわれた女: ミレニアム7の評価: 2.00/5点 レビュー 21件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

最新作

シリーズ最新作です。
ミレニアム7 上: 鉤爪に捕らわれた女Amazon書評・レビュー:ミレニアム7 上: 鉤爪に捕らわれた女より
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No.3:
(5pt)

大好き

面白かった
ミレニアム7 下: 鉤爪に捕らわれた女Amazon書評・レビュー:ミレニアム7 下: 鉤爪に捕らわれた女より
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No.2:
(4pt)

女性のタフさが魅力

作者はチェンジしたが、社会の表層を掘り起こし、弱者を喰い物にする権力構造を暴くスタンスは変わらず。読み応えがある。

今回も、スウェーデンのある田舎町の土地開発に絡み、暗躍する裏の組織や密かに進行する犯罪が、ミカエルやリスベットの身内と関係していくことで物語が展開していく。

一つ気になったのは、テンポは非常に良いが読んでいて時々、邦訳がややつっけんどん?な印象がある。

このシリーズ全般に共通するのは女性のタフさ。男達の暴力やマウントに晒されても屈しない女達の強さが眩しい。下巻も楽しみ。
ミレニアム7 上: 鉤爪に捕らわれた女Amazon書評・レビュー:ミレニアム7 上: 鉤爪に捕らわれた女より
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No.1:
(4pt)

リスベット・サランデル。たとえば素数

言い訳になりますが、新しい(2024)年度を迎え、MLBが始まり、スマホをリニューアルして、MLBのサイトを追いながら、ついでに10年使っていたWindowsPCをMacBookに買い替え、撮り集めた写真の行方を追いつつ、四月は結果的に読書が疎かになっていました(笑)。本書を読了するにあたってこれほど時間を要したのは、決して本書がつまらなかったわけではありません。もっとせっせと読書に励まなければ。

 ダヴィド・ラーゲルクランツによる「ミレニアム6 死すべき女」を読んだのは、2019/10月。そして、シリーズはカーリン・スミルノフに受け継がれ、今回やっと読むことができました。
 舞台は、スウェーデン北部の小さな町・ガスカス。
 <掃除屋>と呼ばれる謎の人物が登場し、祖母と暮らす少女・スヴァラが紹介され、シリーズの主人公、ミカエル・ブルムクヴィストが現れ、彼は娘ぺニラの結婚式に出席すべくガスカスへと向かいます。娘の結婚相手は、ガスカスの町長でもあるヘンリィ・サロ。「ミレニアム」が最終号を迎え、少しパセティックなミカエルの姿は、カーリン・スミルノフによるミカエル像を象徴しています。そして、なかなか登場しなかった(笑)リスベット・サランデルもまたガスカスへと向かうことになります。何故なら十三歳になる彼女の姪のスヴァラは父親が死亡し、母親は行方不明、彼女を世話していた祖母が亡くなりいよいよ児童福祉局からリスベットへと連絡が来てしまったが故でした。これらの複雑な人間関係が「ミレニアム」シリーズの大いなる<過去>を甦らせてくれます。
 事件の背景には、スウェーデン北部に於ける鉱山再開発、ヨーロッパ最大の風力発電所の建設計画が横たわり、それらの事象を巡り、その利権を征服しようとするマルキュス・ブランコと謎の騎士団が現れ、そこにはまたしても<過去>が立ち昇るかのようなスヴァーヴェルシェー・オートバイクラブの存在が見え隠れしています。
 とは言え、この悪の集団のシンプルさがこの新シリーズの弱点なのかもしれません。私は、途中、クライブ・カッスラー+αによる冒険小説の悪党たちを見ているような錯覚に陥りました。それは、下巻の途中、「基本的に、緑の党とグレタ・トゥンベリは正しい」(下巻・p193)に始まるブランコの講話にそれなりの今風のメッセージ性と無理やり時代と寝ているような感覚を覚えてしまったからに他なりません。果たして、その陰謀の正体は?物語はいかに遷移し、リスベットの戦いはいかように展開するのか?少し、ストーリーを書き過ぎましたか?(笑)
 短い章立てで繰り広げられるストーリーは、読みにくい印象がありましたが、少なくとも本編内の伏線はしっかりと回収されているように思えます。また、<ドラゴン・タトゥーの女>、リスベット・サランデルに加えて姪のスヴァラがこれからの「ミレニアム」を背負っていく要となることでしょう。理由は本書を実際に読んでいただくしかありません。
 それにしても故・青木雨彦さん風に告白すると下記のようなリスベットの意識の流れがとても素敵でした。
 「人生には人間以外にもいいものがある。たとえば素数」(上巻・p192)
 私もまたそう思います。
 ◻︎「ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女 上・下」(カーリン・スミルノフ 早川書房) 2024/4/19。
ミレニアム7 上: 鉤爪に捕らわれた女Amazon書評・レビュー:ミレニアム7 上: 鉤爪に捕らわれた女より
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