一刀斎夢録

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一刀斎夢録の評価:

4.29/5点 レビュー 121件。 A ランク

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平均点4.29pt

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全121件 61〜80 4/7ページ
No.61
(2pt)

冗長で独りよがりな作品

浅田次郎の作品は「終わらざる夏」に続いて二作目だが、「終わらざる夏」の大半が登場人物が手紙で自分のことを語っていたように、本書では元新撰組の斉藤一が近衛師団の梶原中尉に対して、自己の遍歴を語るスタイルとなっている。

従って、新撰組時代では無口であったとされる斉藤も冗舌に語らざるを得ないわけだが、余りに冗長すぎて違和感を感じた。「終わらざる夏」と同様にそもそも設定に無理があるのだ。

設定に無理があっても話が面白ければそれはそれでいいのだが、本書で取り上げられた新撰組は鳥羽伏見の戦い以降の負け戦と西南戦争が中心で、それはそれでこのようなことがあったのかと興味深く読めたのだが、いかんせんストーリーに盛り上がりがない。最後の逸話も「聞かせれば剣を捨てるほどの殆(あやう)い話」と勿体ぶった前振りがあった割にはさほどでもなかった。そして最後に梶原と榊の試合のシーンも、中途半端に終わるのではないかと危惧していた通りの終わり方で拍子抜け。このような終わらせ方を余韻があってよいと思う人もいるかも知れないが、自分に言わせれば一番難しい部分を描かない作家の手抜きか力量のなさとしか思えない。

登場人物に魅力を感じないのも「終わらざる夏」と同様。斉藤一を始めとするキャラクターに共感することができなかった。浅田次郎の小説はこれで2冊目だが、長い割には読んだ後の充実感に欠ける作品であり、二度と読みたいとは思わない一方で、無性に司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読み直したくなった。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.60
(2pt)

天満屋騒動は!?

フィクション大いに結構。冒頭から坂本龍馬暗殺実行犯が斎藤であった。これも結構。ただし、それならばなぜ作者は龍馬暗殺に対する報復である「天満屋騒動」に一切触れないのか?龍馬を始末したのが斎藤とするならばひねりのきいた面白い「天満屋騒動」が描けたのではないか。史実は斎藤率いる新選組が酒宴で盛り上がったところを海援隊に踏み込まれ、自身部下に命を救われたという最もカッコ悪い斎藤一。作者の筆力をもってしても物語の展開上、このエピソードはいかんともし難く、避けたいということだろうか。
一刀斎夢録 上 Amazon書評・レビュー: 一刀斎夢録 上より
4163298401
No.59
(5pt)

浅田新撰組三部作の棹尾を飾る力作

「壬生義士伝」では吉村貫一郎の眼を通して、「輪違屋糸里」では糸里の眼を通して、幕末・新撰組を語った浅田次郎が、こんどは明治の代に生き残った、斉藤一が、元号が大正に代わった直後に近衛師団の剣士に向かって語るという形式で、幕末と明治の戦いを描いた物語。

全二作で鍛えられた浅田自叙節は冴えに、冴えて、物語は時空を自由に行き交い、今まで語られなかった秘話が、見てきたかのごとく明かされる。なんとも、練達の作品とうなるほかはない。全二作に涙した読者は、ぜひ読んでいただきたい。

徳川幕府終焉から明治建国、さらに明治天皇崩御と大正の御世の始まりと、近代国家への道を歩む日本の歴史を、凄絶に駆け抜けた、一剣士=最後の侍が語る物語は、あまりに重い。前二作で重要な事件はほぼ、語りつくされてしまっているので、竜馬暗殺と戊辰戦争のエピソードを除くて、やや落穂拾いになってしまうが、それを補ってあまりある作者の力量には驚嘆である。

ただ、本作を先に読むことはお勧めできない。全二作、せめて「義士」を読んでからでないと楽しめないと思う。
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4163298401
No.58
(5pt)

鬼籍を眺めるに

しょっぱなから「講談師、見てきたような嘘をつき」と作中で語るのが実にいい。
このような極上の読後感を味わうと、次の作品を渇望し、生きる希望の一つにもなると思うが、言い過ぎか?

さても斉藤一の人生観、そして死生観をみるに、死後は皆がそちらに往き、化けてでることはない様子。
昔の人ー特に侍はあの世で又会えるのが常識であり、それぐらいの救いはあって当然なのだろう。

志津川で津波にさらわれた同類でもある旧友は、その前の月に石巻の本屋で会ったときにこの本と前2作を薦めてくれた。不肖者ゆえ先ほどようやく全巻読み終えた。

そちらでもアマゾンくらいはのぞけるだろうに。
命と共に家屋敷コレクション宝物をすべて波にもっていかれては天晴れとしか言いようがない友に、この本との出会わせてくれたことの感謝を。

取り合えずば著者の続編をそちらで伝えられるよう、斉藤一のように長生きしようか。
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4163298401
No.57
(5pt)

浅田ファン!

この本は読みたかったので価格が手頃で状態が綺麗なので満足です。
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4163298401
No.56
(5pt)

浅田節に酔いたい方は是非、どうぞ!

新撰組の中で随一と恐れられ、ファンの間でも有名な斎藤一。そんな斎藤を浅田次郎先生が書くとなれば読まない理由はないでしょう!よくぞ文庫になってくれましたと喝采をあげました。
読みだしたら止まらない文体、斎藤は勿論新撰組や幕末の志士らの姿までも浮かび上がるような表現は流石としか言いようがありません。
「士道」とは「帯剣」するということとは?その覚悟というか考え方というか重みというかに圧倒され、実際に話を聞いているわけでもないのに腰くだけになりそうな、凄みのある『語り』です。
造詣が深い方々の中には、歴史上の矛盾とか書き方とかにご不満がある方はいらっしゃるとは思います。
ですが、それを考えず、確かに歴史上存在した斎藤一という男を書ききった浅田作品をどうか味わってほしい。
まだまだ未熟な分際で何ですが、一ファンとして強く願います。
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4163298401
No.55
(5pt)

語りべに酔う

著者の何時もの絶妙な物語の進め方に上下一気に読み進む。大傑作!
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4163298401
No.54
(4pt)

壮絶

歴史的には無名隊士である吉村貫一郎一家を描いた「壬生義士伝」。
芹沢鴨暗殺事件をかかわった女性の目線で描いた「輪違屋糸里」。

本作は、
三番隊長斎藤一の、大正元年の問わず語り。
上巻では、自身の生い立ちや試衛館への合流、芹沢鴨暗殺あたりから、鳥羽伏見の敗走後の甲府戦の前夜あたりまで。
本当に壮絶な話は下巻に持ち越しなので、それほど重い気持ちにはならないと思います。

まあ、壬生義士伝でご本人が日本史上最大の「人殺し」とおっしゃっているだけあって、関わる人が沢山お亡くなりになります。
話の中身はずいぶん凄惨なものなのですが、それほど暗くなりきらないのは、聴き手が大正の「今」を生きる近衛中尉だからでしょうか。

シビアで壮絶な「過去」を、今の立場で聞いていくという技法は浅田さんの得意な手法でもあり、場面の切り替えを絶妙なタイミングで行うことと、ちりばめられるユーモアが話の重さを薄める働きがあるような気がします。

映像化するといいんじゃないかなと思います。
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4163298401
No.53
(4pt)

壬生義士伝の斎藤一

新選組小説です。
創作を受け入れて読めばとても面白いと思います。

斎藤一は好きで、様々な小説によりキャラは違いますが、この浅田新選組三部作の斎藤一、好きではありませんが、こういうふうに維新以後、生きてきたのかなぁと想像すると感慨深いです。

市村鉄之助は、何を思い、西南戦争に出兵していたのか。

この小説での捉え方もなかなか興味深いです。

ただ、もう少し斎藤一を人間臭くしてほしかったなと思います。
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4163298401
No.52
(5pt)

竜馬暗殺の真相

私も作者の考えと同じ事を考えて居たので面白く一気に読破しました。
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4163298401
No.51
(4pt)

斎藤一による新選組夜話

時は明治帝が崩御し、大正の御代。東京でひっそりと隠棲生活を送る藤田五郎こと元新選組副長助勤三番隊組長、斎藤一が
近衛師団勤務の若い中尉に七日間にわたり夜通し語り継ぐ新選組の懐旧談。

新選組結成から、芹沢鴨の暗殺、高台寺党に間者として潜入、そして坂本龍馬暗殺。鳥羽伏見の戦いから会津での降伏を
経て、東京警視庁に奉職、西南の役に従軍。創作とは言え、謎の多かった斎藤一に、新選組を通して剣の奥義と自身の生き様を
余すところなく語らせる構成は小気味いい。

浅田次郎の新選組三部作の完結編。ただし、一作目の「壬生義士伝」を上回るほどのインパクトは残念ながらなかったのは
やむを得ないところか。
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4163298401
No.50
(5pt)

一刀斎夢録上

下巻共に2回読破しました、大変良かったです。始めは伊藤一刀斎の事かと思い読み初めてから新撰組の斎藤一の回顧録(夢)で、陸軍将校に剣術(人切りと剣道の違い)新撰組幹部の思いの話を自分なりに思い読みふけりました。
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4163298401
No.49
(4pt)

やっぱり期待を裏切らない

作者のファンです。
時代劇でも期待を裏切らないですね。
いいですね。
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4163298401
No.48
(4pt)

名作。

鬼。技。命。武士。
こんな時代は二度と来て欲しくはないが、心に心棒は必要。
中世から現代への、極めて重要な精神世界の変容。
作者の構成力、筆致に脱帽。
上巻は只の人斬りで嫌になる。
辛抱心棒。
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4163298401
No.47
(5pt)

全部が事実と信じてしまいそうです

どこまでが事実で、どこからがフィクションかはわかりませんが、江戸から明治となって、それまで刀には魂が宿るように考えていた武士が、どのような変化を強いられていたかを教えてくれる歴史小説です。
また西南の役は武士という厄介者を日本という国からなくして近代国家に近づけるために、西郷隆盛と大久保利通が仕組んだ策略という新説にもなぜか説得力を感じてしまいました。
そして最後に自身の分身と相対して、知る奥義は確かに難しいものだと感じ入りました。
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4163298401
No.46
(5pt)

心意気の男たちに胸が熱くなろ

誰もがよく知る幕末を、淺田次郎が描く三部作の最終話は、新撰組副長助勤 三番隊組長 斎藤一を語り部とする設定で紡がれていく。
時は明治天皇崩御の刻。近衛隊の若き中尉で剣術大会の有望選手が、幕末の人斬り職人の斎藤一と廻り合い、酒を酌み交わしながら連夜語られる新撰組の真実に引き込まれて行く。
明治と幕末。ふたつの時代の終演に立ち会った斎藤一。。。
人斬りとして駆け抜けた生きざまに、爽快感すら感じる真っ直ぐな生き方に感動した。
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4163298401
No.45
(5pt)

気に入っています

男とは!!!!!どう生きるべきかを教わりました。
気に入っています!!!
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4163298401
No.44
(3pt)

これが斎藤一でしょうか?

浅田次郎ですから読ませます。ですが、どうしても天切り松 闇がたりシリーズを読んでいるような気になり、読み進む程に、新撰組の斎藤一からはどんどん遠くなる印象でした。また、私の個人的思惑の斎藤一像とは違うのも違和感の大きな原因かもしれません。
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4163298401
No.43
(5pt)

珍しく現代パートが活きた書

浅田氏の書は、往々にして現代パート(主な話よりも時系列的に後の部分)があり、
回顧談的な手法により話が進められる。
もっとも、浅田氏の書はその現代パートが不必要であるものが多く、中には有害なものすらある(ex.日輪の遺産)。

しかし本書は、幕末と明治における人間心理等のコントラストが上手く書かれており、
現代パートでの明治時代の近衛軍人の内面が、幕末を生きた人間の内面と上手く対比されているところが興味深い。

現代人の及ばない明治時代の人間ですら恐れおののく、幕末の人間の語りに引き込まれることとだろう。

本書は珍しく現代パートが活きた書であるが、
僭越ながら、願わくば今後浅田氏は現代パートを書くのをやめて、書のボリュームを二分の一にしてもっとシンプルにして欲しい。
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4163298401
No.42
(3pt)

浅田次郎の世界を堪能。しかし・・・

おもしろく読み進んだが、結末が今ひとつ納得がいかず、あまり感動しなかった。やはり壬生義士伝の深い感動には勝てず。
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4163298401