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クラスで浮いてる宇良々川さん
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クラスで浮いてる宇良々川さんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本作はクラスで<物理的に>浮いているヒロインと主人公が鳥人間コンテストを目指すお話ですが、タイトルの出オチで終わらず、深いメッセージが込められています。 まさに目から鱗なのが、「地上からの浮いている」のではなく「空に落ちている=世界から離れていく」という解釈。その現象と、ヒロインの抱える思春期特有の闇の危うさが見事にマッチして、幻想的な世界へと誘ってくれます。 特に、行き場のない心の叫びを「そういう気持ちって、重力なんだよ――」という宇良々川さんには思わず胸がぎゅっとなりました。 登場人物のそれぞれの悩みがたとえ読者とは違う悩みだとしても、その根幹の脆い感情に深い共感性がある作品を、私は傑作だと思っています。それをさらにテーマと絡め合わせるなんて、まさに芸術です。 また、言葉だけで勝負する小説であるにもかかわらず、「言葉を過信してはいけない」というメッセージがなんとも憎い。けれど、言葉だけで、本当にそう思わされてしまうのです。詳しくは読んでみてください! 本作の新しさは、表向きはライトなテーマと読み心地でラノベ読者層の心を掴みながらも、源流には小説の枠を超えた革新的な試みを随所に取り入れているため、玄人読者にもしっかりと刺さる物語なところです。 ライトな読み心地と深みを両立させることは相当な技量がないとできないと思うのですが、これを4作目でやってのけてしまう四季先生は末恐ろしい……! 次回作ではどんな驚きと感動を与えてくれるのか、今から楽しみでなりません。できれば映像でも観たいですね。 | ||||
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前作『バスタブで暮らす』がよかったので読んでみたものの、ややガッカリでした。全体的にふわふわしていて、どこを歩いているのかよくわからないまま、作者の用意した感動のラストへ連れて行かれた、という感じ。具体的にどこが駄目だったのか言葉にまとめるのが難しいのだが、なーんか微妙だった。前作はとてつもない魅力にどっぷりと浸れたのに、今回は没入できず。 部員たちがいい性格してるのに掘り下げが足りなかったのも残念。次作に期待します。 | ||||
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