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バビロン空中庭園の殺人
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バビロン空中庭園の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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以前読んだ氏の江戸川乱歩賞最年少候補作として話題になった「ローウェル城の密室」の噴飯もののメタトリックにすっかりこの著者の作品には警戒心ができてしまったが、古代史と絡ませた密室ものということで懲りずに読んでみたのである。 江戸川乱歩賞最年少候補作家、東大卒、日本推理作家協会賞受賞(小説ではなく評論でではあるが・・・)と推理小説界最高峰の華々しい肩書を持ちながら発表する作品いずれもがショボいという肩書と作品がこれほど比例しない作家もいないのではないか・・・・。 本作も古代の空中庭園の消失事件と現代の大学の建物での屋上からの密室状況の墜落死事件の謎を並べて、古代と現代を結ぶ謎!と壮大に出てみたが、全く双方の謎は絡んでない!しかもメインの屋上からの密室状況の墜落死トリックは今時こんな稚拙なトリックで大丈夫なのかよというレベルだが、噴飯もののメタトリックではなくちゃんとした実行可能なトリックであるだけ次第点という感じだろうか。 小森作品という事で読む前からかなりハードルが下がっているので、まともな密室トリックと出来そこないの折原一みたいな作家創作過程ネタを比較的うまく絡ませてあり、意外と面白く読める作品に仕上がっているのは評価したい。 サブタイトルで古代史ミステリーファイルと謳っているが、ここで扱われているネタは半分以上が創作なのであまり古代史蘊蓄系ミステリーだとは思わない方がいい。もう一つのメイントリックの古代の空中庭園の消失事件のトリックはまあこういうのもアリかなという気はする。清涼院流水の言葉遊び落ちみたいである。 ということで、この著者の作品としてはよく出来ていると評価できる作品だが、これを京大推理研究会出身の法月綸太郎氏や麻耶雄嵩氏の作品としてポンと出されたら、あまりのレベルの低さに酷評の嵐だろう。ミステリー作家学閥としては京大の圧勝である。 | ||||
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