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奈落の顔
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奈落の顔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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同シリーズ第7作です。本シリーズではよく質屋の話が出てくるのですが、庶民金融の代表として欠かせないものだったからでしょう。本作でも「因果な夜」がそれに当たります。もっとも著者が作品で描くのは金融の理想ともいうべき「質屋」の姿なのです。しかし世の中には常に興亡があるので、結果としてこの種の質屋も「因果な役回り」に追い込まれてしまいます。ストーリーの中での位置付けは別として、質屋という役回りは、因果なものです。結果としては、持たざる者の貧困の永遠の固定化を招いたことは、言うまでもないことです。ただ一種の理想郷を描くこの種の時代劇では話は別です。登場人物の善意が積み重なり、場面は大上段を迎えます。そう本質的な問題は解決されません。でも生活は続いていかなければいけません。善意と悪意、そしてそこでの知恵と才覚、大きな差が結局は生まれてくるのです。 | ||||
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