果てしなき渇き

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

果てしなき渇きの評価:

2.98/5点 レビュー 95件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点2.98pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全163件 61〜80 4/9ページ
No.103
(1pt)

ひどすぎる

ここまでひどい小説と久々に出会いました。
これが「このミス」大賞作って、どれだけ賞のレベルが低いのでしょう。

レイプや売春など強要された性と暴力、麻薬のシーンばかり過剰に丁寧で、心理描写や展開の説明など読者が知りたいことについては浅くしか描かれず。
加奈子が悪に染まっていった動機が結局わからないままでした。
なぜ罪のない同級生や下級生、恩師までも陥れたのか。
小説で説明されたことだけで納得すると思っているなら、読者をなめすぎですね。

読んでいる途中からどんどん気分が悪くなり、読後感は最悪でした。
二度とこの作者の小説も、「このミス」受賞作も読みません。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.102
(4pt)

ヒロインすげえいいよ。キスしてくれてありがとう。

なんとなく自分が好きな作品の傾向がわかった。
こういう穴が開いてて、そこに吸い込まれていったり、
傍から見てどれだけ愚かしくてもそこに飛び込んで行ったりする
やつがいい。漏れないように塞いで回るだけのは大嫌いだ。

俺はここ最近は読み物は海外一辺倒で、たまに読む国産は
幼稚すぎて本当にげんなりさせられてたけど、こいつは悪くない。
ただ、シャブはずるいと思う。ってか大丈夫?
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.101
(4pt)

ヒロインすげえいいよ。キスしてくれてありがとう。

なんとなく自分が好きな作品の傾向がわかった。
こういう穴が開いてて、そこに吸い込まれていったり、
傍から見てどれだけ愚かしくてもそこに飛び込んで行ったりする
やつがいい。漏れないように塞いで回るだけのは大嫌いだ。

俺はここ最近は読み物は海外一辺倒で、たまに読む国産は
幼稚すぎて本当にげんなりさせられてたけど、こいつは悪くない。
ただ、シャブはずるいと思う。ってか大丈夫?
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.100
(3pt)

心温まる、家族の再生のお話、ではなかった。出会いたくなかった小説。

読みたい→ 面白そうだな → え? → 読みたくない! エグすぎる! → 読みたくない! こいつもこいつも最低すぎる! →読 みたくない! 思っていたよりもさらにエグすぎる! → 読みたくない! ひどすぎる → 読みたくない! オチがひどすぎる!

そんな感じで、読みたくないのに最後まで読ませられたのは、作者の力量と作品に込められた圧倒的な悪意の熱量によるものだろう。

物語の基本は「行方不明になった娘を、家族から疎外された父親が捜す!」というもので、探偵小説みたいなものかなと思って読んで行ったのだが、途中からものすごくエグい方向性へ舵切りしていく。父親は最低最悪と言ってよい、傲慢で暴力的な、野獣のような存在。娘は・・・。たくさんの人間が巻き込まれ、無残に、陰惨に死んでいく。血と暴力と狂気の小説だ。生々しい暴力とどす黒い感情の連鎖。韓国映画を見ているような感じだろうか。しかし、今まで見てきたどの韓国映画よりもエグい。吐き気がするほどおぞましい瞬間の連続なのだ。ホラー小説でもないのに、よくもここまでどす黒い世界を描けるものだ。作者は普通じゃない。

作者に「衝撃的なイベントを次々に配置するサービス精神やバランス感覚」「未体験の最悪世界の語り口」「勢いのある、熱をおびた文章」など読ませる力があるので、嫌々ながら最後まで読んでしまった。

ただ、この小説、竜頭竜胸竜胴蛇尾なのだ。最後の20ページくらいで、納得いかない杜撰さが露呈する。なんじゃそりゃとツッコミたくなる点が5個くらい連続して出て出てきて、納得行かないまま終わる。せっかく500ページもエログロに耐えて読んできてこれかよ、といった感じ。ここまで暴力や性があれば、何かとてつもないラストと、テーマ性を見せてくれるものだと期待するのに、なんだか平和で、地味に幕を閉じる。変なの・・・。どクズ主人公が、あそこまで娘に執着する理由や背景がよくわからないまま終わったのもがっかり。スピード感はあったし興奮しながら読んだが、詐欺にあった気分。

文章が悪いと言われているが、そうは思わない。不親切な悪文はノワールの基本だと思っている。心情描写や比喩、生々しさを感じさせるエグい表現が上手いと思った。

違う作品も買ってあるので、楽しみ。
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.99
(3pt)

心温まる、家族の再生のお話、ではなかった。出会いたくなかった小説。

読みたい→ 面白そうだな → え? → 読みたくない! エグすぎる! → 読みたくない! こいつもこいつも最低すぎる! →読 みたくない! 思っていたよりもさらにエグすぎる! → 読みたくない! ひどすぎる → 読みたくない! オチがひどすぎる!

そんな感じで、読みたくないのに最後まで読ませられたのは、作者の力量と作品に込められた圧倒的な悪意の熱量によるものだろう。

物語の基本は「行方不明になった娘を、家族から疎外された父親が捜す!」というもので、探偵小説みたいなものかなと思って読んで行ったのだが、途中からものすごくエグい方向性へ舵切りしていく。父親は最低最悪と言ってよい、傲慢で暴力的な、野獣のような存在。娘は・・・。たくさんの人間が巻き込まれ、無残に、陰惨に死んでいく。血と暴力と狂気の小説だ。生々しい暴力とどす黒い感情の連鎖。韓国映画を見ているような感じだろうか。しかし、今まで見てきたどの韓国映画よりもエグい。吐き気がするほどおぞましい瞬間の連続なのだ。ホラー小説でもないのに、よくもここまでどす黒い世界を描けるものだ。作者は普通じゃない。

作者に「衝撃的なイベントを次々に配置するサービス精神やバランス感覚」「未体験の最悪世界の語り口」「勢いのある、熱をおびた文章」など読ませる力があるので、嫌々ながら最後まで読んでしまった。

ただ、この小説、竜頭竜胸竜胴蛇尾なのだ。最後の20ページくらいで、納得いかない杜撰さが露呈する。なんじゃそりゃとツッコミたくなる点が5個くらい連続して出て出てきて、納得行かないまま終わる。せっかく500ページもエログロに耐えて読んできてこれかよ、といった感じ。ここまで暴力や性があれば、何かとてつもないラストと、テーマ性を見せてくれるものだと期待するのに、なんだか平和で、地味に幕を閉じる。変なの・・・。どクズ主人公が、あそこまで娘に執着する理由や背景がよくわからないまま終わったのもがっかり。スピード感はあったし興奮しながら読んだが、詐欺にあった気分。

文章が悪いと言われているが、そうは思わない。不親切な悪文はノワールの基本だと思っている。心情描写や比喩、生々しさを感じさせるエグい表現が上手いと思った。

違う作品も買ってあるので、楽しみ。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.98
(3pt)

登場人物が全員気持ち悪いです

行方不明になった女子高生「加奈子」
すごい美人ですごく頭がいいらしい・・・
を、父親の元刑事の藤島が探すうちに、
とんでもないことが判明するんですけど。
とにかく暴力、暴行の描写が延々と続いて
非常に気持ち悪いです。
かつ、出てくる登場人物が全員気持ち悪いです。
「加奈子」はとても頭がいいらしいけど。
どこがいいのか良くわかりません。
加奈子がそこまで壊れる必然性がちょっと理解不能。
父親の藤島はとにかく嫌な男。
で、この小説、今年映画になったそうですが・・・
うーん。。。
これだけ気色悪いのをどんな風に映像化したのか
激しく気になる(笑)
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.97
(3pt)

登場人物が全員気持ち悪いです

行方不明になった女子高生「加奈子」
すごい美人ですごく頭がいいらしい・・・
を、父親の元刑事の藤島が探すうちに、
とんでもないことが判明するんですけど。
とにかく暴力、暴行の描写が延々と続いて
非常に気持ち悪いです。
かつ、出てくる登場人物が全員気持ち悪いです。
「加奈子」はとても頭がいいらしいけど。
どこがいいのか良くわかりません。
加奈子がそこまで壊れる必然性がちょっと理解不能。
父親の藤島はとにかく嫌な男。
で、この小説、今年映画になったそうですが・・・
うーん。。。
これだけ気色悪いのをどんな風に映像化したのか
激しく気になる(笑)
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.96
(4pt)

救いは無いけど

ここの評価、低いですね。映画化されたし図書館では予約待ちが何十人もいるというのに。確かに内容は暴力とクスリと売春、腐った警察、イカれたガキども、悪魔のような少女。読んでても目を背けたくなるようなストーリー。でも目が離せないのは事実。私は久々に本を夜中まで一気読みしました。
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.95
(4pt)

救いは無いけど

ここの評価、低いですね。映画化されたし図書館では予約待ちが何十人もいるというのに。確かに内容は暴力とクスリと売春、腐った警察、イカれたガキども、悪魔のような少女。読んでても目を背けたくなるようなストーリー。でも目が離せないのは事実。私は久々に本を夜中まで一気読みしました。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.94
(5pt)

なかなかきつい内容でしたね。。。

中古ですがとてもきれいな状態でした。発送も迅速に対応していただきありがとうございました。
今回はですが映画の宣伝を見て興味をもちもした。個人的には決して嫌いではないですが、全般的にとてもダーティでエグイ内容なので、
年頃の子供の母親としてはかなりきつかったです。 自分の中ではこの主人公の父親とは役所さんがかなり違うイメージなので
どう演じているのかとても気になりました。
新装版 果てしなき渇き 上 (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 果てしなき渇き 上 (宝島社文庫)より
4796680284
No.93
(3pt)

半日で読んだ

普段多くは本を読まないのであくまで読書素人の意見です。
映画化され、(映画は見てませんが)、小説が気になり読んでみました。
確かに続きは気になり、ざざっと最後まで読んでしまいました。スピード感はあると思います。
あまり推理もせず読んでたので、結末はそれなりに楽しめました。
しかし娘がグレた原因など、単純さも否めない。しかも娘は彼氏と実際どういう関係だったのか、最後までよく分かんないで終わってもやもや。なぜ娘がそこまでのことが出来たのか、彼女の二面性もよく分からない。ただのぶっとんだイカレタ少女だったんだな、という印象。
娘だけでなく、みんなの心の闇が理解できないまま終わる。
抽象的な表現でなく、もう少しそこを書いて欲しかった。
反対に、無駄な強姦シーンなどがあって不快。残虐描写がある作品は数あれど、必要性が感じられない暴力描写が多い作品だったように思います。
他の方が仰るように文章が下手…かどうかは分かりませんが、確かに、今誰が喋ってるのか、順番にゆっくり見ないと分からないところもある。
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.92
(3pt)

半日で読んだ

普段多くは本を読まないのであくまで読書素人の意見です。
映画化され、(映画は見てませんが)、小説が気になり読んでみました。
確かに続きは気になり、ざざっと最後まで読んでしまいました。スピード感はあると思います。
あまり推理もせず読んでたので、結末はそれなりに楽しめました。
しかし娘がグレた原因など、単純さも否めない。しかも娘は彼氏と実際どういう関係だったのか、最後までよく分かんないで終わってもやもや。なぜ娘がそこまでのことが出来たのか、彼女の二面性もよく分からない。ただのぶっとんだイカレタ少女だったんだな、という印象。
娘だけでなく、みんなの心の闇が理解できないまま終わる。
抽象的な表現でなく、もう少しそこを書いて欲しかった。
反対に、無駄な強姦シーンなどがあって不快。残虐描写がある作品は数あれど、必要性が感じられない暴力描写が多い作品だったように思います。
他の方が仰るように文章が下手…かどうかは分かりませんが、確かに、今誰が喋ってるのか、順番にゆっくり見ないと分からないところもある。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.91
(3pt)

思ってたよりは…

…悪くないかな、とは思ったのですけれど、他レビューで書かれているような文章レベルの低さ、登場人物の掘下げの物足りなさは確かにあります。
それでも物語を展開してゆく力はあるかな、と思いました。
ただ致命的な欠陥と言えると思うのですが、主人公の父親の娘、加奈子に対する思い入れが随分勝手なところです。
というか、離婚してほっといてた娘に対して急にこだわり始めて、その動機が希薄。
「主人公が勝手」というよりは著者が描くべき動機づけが書かれてない、ということだと思います。
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.90
(3pt)

思ってたよりは…

…悪くないかな、とは思ったのですけれど、他レビューで書かれているような文章レベルの低さ、登場人物の掘下げの物足りなさは確かにあります。
それでも物語を展開してゆく力はあるかな、と思いました。
ただ致命的な欠陥と言えると思うのですが、主人公の父親の娘、加奈子に対する思い入れが随分勝手なところです。
というか、離婚してほっといてた娘に対して急にこだわり始めて、その動機が希薄。
「主人公が勝手」というよりは著者が描くべき動機づけが書かれてない、ということだと思います。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.89
(1pt)

読むのは時間の無駄。

朝日新聞の売れてる本という見出しの書評に、海外のノワール小説風展開とか、現代の都市論として読み解くことができると書いてあるのに興味を持って、読んでみたが、あとがきに書いてあるようなエルロイの影響下にあるというよりは、エルロイもしくはトンプソンの模倣でしかない。当然、藤原と元女房の桐子の設定や台詞も1940年代のアメリカの犯罪小説に出てくるような人物を日本に置き換えただけのようにしか思えない。文庫本の100ページ過ぎあたりの藤原が桐子を犯すようなセックス場面はまるで昭和40年代の独立プロのピンク映画を見ているようで、度を過ぎた作り話に辟易して、ここで投げ出した。ミステリー大賞を取ったというが、選者のレベルも相当低いのかと思う。
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.88
(1pt)

読むのは時間の無駄。

朝日新聞の売れてる本という見出しの書評に、海外のノワール小説風展開とか、現代の都市論として読み解くことができると書いてあるのに興味を持って、読んでみたが、あとがきに書いてあるようなエルロイの影響下にあるというよりは、エルロイもしくはトンプソンの模倣でしかない。当然、藤原と元女房の桐子の設定や台詞も1940年代のアメリカの犯罪小説に出てくるような人物を日本に置き換えただけのようにしか思えない。文庫本の100ページ過ぎあたりの藤原が桐子を犯すようなセックス場面はまるで昭和40年代の独立プロのピンク映画を見ているようで、度を過ぎた作り話に辟易して、ここで投げ出した。ミステリー大賞を取ったというが、選者のレベルも相当低いのかと思う。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.87
(1pt)

並の作家の、並の作品。

刺激的な本を読みたくて、読んでみた。
期待が大きかった分、落胆も大きい。
精神科の薬を飲み、頭が吹っ飛びながら書いたみたいな事を言ってたが、
そんな事は、どーでもいい。
中途半端な薬使って、中途半端な作品書いて、中途半端に映画化されてさー
どーでもいい

刺激を求めて読もうと思ってる人は、他の作家の方がいいだろう
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.86
(1pt)

並の作家の、並の作品。

刺激的な本を読みたくて、読んでみた。
期待が大きかった分、落胆も大きい。
精神科の薬を飲み、頭が吹っ飛びながら書いたみたいな事を言ってたが、
そんな事は、どーでもいい。
中途半端な薬使って、中途半端な作品書いて、中途半端に映画化されてさー
どーでもいい

刺激を求めて読もうと思ってる人は、他の作家の方がいいだろう
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601
No.85
(2pt)

深みも目新しさもない(ネタバレです)

主人公がとてつもなくクズでも、ストーリーが残虐でも、それ自体は構わない。それでも面白く読める/だから面白く読める作品はたくさんある。
でも本書は、主人公が「たたのクズ」「ただ残虐」なだけで、深みは感じられなかった。残虐なシーンというのは、それだけで刺激があるものなのに、それでも後半からは「ああ、残虐なだけ」という感じで、正直飽きてしまった。
ボロボロになりながら突っ走って、ついに入院→脱走→世話になったヤクザに身を寄せる……の流れはもはやお約束だし、担任教師が登場した時点で、「黒幕か、加奈子or緒方を殺したかどっちかだな」と読めてしまう。

主人公のクズさは逆に良いとして(薄っぺらいだけのクズってことで)、その対比として加奈子の闇や、設定上の「賢さ」をもっと如実に深く描いてくれないと「クズが1人で暴れてるだけの本」という感じを私は受けた。

加奈子の内部を「あえて描かない」手法にしても、ピンポイントで強烈にゾッとさせる描写が1つでもないと、説得力はないのではないだろうか。「処女を実父に奪われた少女」については、この作者には手にあまるようだ。描けないものでも扱いたいと挑戦するのは構わないが、「描けないなら、扱うなよ」とつい思ってしまう。

タイトルは、ドラッグと主人公の心をかけているのだろうが(加奈子は渇いていない)、本書全体に深みがなく、暴力・セックス・ドラッグ・タブーを綴っているだけ……という点で、「渇き」というよりも、乾いてるな、という印象。
果てしなき渇き (宝島社文庫) Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇き (宝島社文庫)より
4796658394
No.84
(2pt)

深みも目新しさもない(ネタバレです)

主人公がとてつもなくクズでも、ストーリーが残虐でも、それ自体は構わない。それでも面白く読める/だから面白く読める作品はたくさんある。
でも本書は、主人公が「たたのクズ」「ただ残虐」なだけで、深みは感じられなかった。残虐なシーンというのは、それだけで刺激があるものなのに、それでも後半からは「ああ、残虐なだけ」という感じで、正直飽きてしまった。
ボロボロになりながら突っ走って、ついに入院→脱走→世話になったヤクザに身を寄せる……の流れはもはやお約束だし、担任教師が登場した時点で、「黒幕か、加奈子or緒方を殺したかどっちかだな」と読めてしまう。

主人公のクズさは逆に良いとして(薄っぺらいだけのクズってことで)、その対比として加奈子の闇や、設定上の「賢さ」をもっと如実に深く描いてくれないと「クズが1人で暴れてるだけの本」という感じを私は受けた。

加奈子の内部を「あえて描かない」手法にしても、ピンポイントで強烈にゾッとさせる描写が1つでもないと、説得力はないのではないだろうか。「処女を実父に奪われた少女」については、この作者には手にあまるようだ。描けないものでも扱いたいと挑戦するのは構わないが、「描けないなら、扱うなよ」とつい思ってしまう。

タイトルは、ドラッグと主人公の心をかけているのだろうが(加奈子は渇いていない)、本書全体に深みがなく、暴力・セックス・ドラッグ・タブーを綴っているだけ……という点で、「渇き」というよりも、乾いてるな、という印象。
果てしなき渇き Amazon書評・レビュー: 果てしなき渇きより
4796644601