■スポンサードリンク


夢介千両みやげ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

夢介千両みやげの評価: 4.50/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(4pt)

からす堂をだして下さい

この本は読んだ事ないのですが、この作家のからす堂シリーズは徒然に読み返しています。しかし、文庫の二段組活字で文字が小さく老眼には苦痛。貴社のシリーズとして一刻も早く電子版の発刊を切望します。でたら、一括で全シリーズ購入したい。
夢介千両みやげ 完全版(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:夢介千両みやげ 完全版(上) (講談社文庫)より
4065273382
No.4:
(5pt)

敗戦直後の人々や戦災孤児は劣悪な環境ゆえに盗みなど悪事を働かざるをえなかったというのが裏設定?

『夢介千両みやげ』は『桃太郎侍』などを生んだ山手樹一郎の代表作の一つらしいのですが、まったく知らない作品だったので、宝塚で舞台化されると聞いて最初は御大・市川右太衛門が演じる侍みたいに悪人を追っかけてる途中で衣装替えをするようなものになるのかと思いましたが、主人公は農家の倅でした。

 これには時代背景もあるようです。『夢介千両みやげ』は敗戦直後の1947年から連載が始まりました。GHQの占領は1951年のサンフランシスコ講和条約まで続きますので、その真っ只中。血なまぐさいチャンバラものや仇討ちものは御法度ということで、素封家の百姓のひとり息子が大金を持って江戸に道楽修行の旅に出るというのは苦肉の設定だったのかもしれませんし、ひょっとして千両は占領にかけていたのかもしれません。

 驚いたのが厚さ。なんと821頁。でも、読みやすい!というのが第一印象。大衆文芸史上、最も安心して結末まで読む事のできる作家という評価にも納得です。

 人を疑わず、正義を貫く夢介の活躍に日本中が熱狂、国民的なヒーローになっていったそうですが、悪人の人物像にしても、敗戦直後の一般市民や戦災孤児などが劣悪な環境ゆえに盗みを働かざるをえなかったというような裏設定が読者の心に響いたんじゃないかな、と思いました。
夢介千両みやげ (廣済堂文庫)Amazon書評・レビュー:夢介千両みやげ (廣済堂文庫)より
4331615715
No.3:
(5pt)

宝塚の予習に読んでます

宝塚の予習に読んでます。とても素敵な作品で今から公演がとても、楽しみです!!
 
紙で読み手元に残す事もしたいので、復刊もお待ちしております!!!
夢介千両みやげ 上 (文庫コレクション大衆文学館 や 2-1)Amazon書評・レビュー:夢介千両みやげ 上 (文庫コレクション大衆文学館 や 2-1)より
4062620324
No.2:
(5pt)

勧善懲悪、明朗時代小説の傑作

楽しさ、明るさ、山手節最高の傑作。
いつものようなおっとり若殿様や一癖ある中年男のような脇役は登場せず、
のっそりした大仏顔の田舎百姓が主人公なのが印象的です。
ストーリーは二転三転、しかも大きな破綻なく結末に向かっていきます。
ご都合主義とか偶然が多いとかの批判は御無用。

強いて言えば、三太とその弟分2人の行く末も描いてほしかった。
あと、798頁11行目に誤植があるので二刷の際には訂正を。
夢介千両みやげ (廣済堂文庫)Amazon書評・レビュー:夢介千両みやげ (廣済堂文庫)より
4331615715
No.1:
(5pt)

昨日出たばかりの本のように新鮮です

楽しく読みました。60年も前に書かれた本なのに、昨日出たばかりの本のように、新鮮で、みずみずしい、名作明朗ユーモア恋愛時代小説でした。男女の話が多いのに上品で、喧嘩の話が多いのにさわやかで、一話を読むと、次の話が読みたくなります。続編の「夢介めおと旅」は作者の気に染まない作品であったとの解説がありましたが、こちらも面白く読めました。ただ、「夢介めおと旅」は盗賊の間でのお銀の奪い合いが中心になってしまい、「夢介千両みやげ」にあった、上品さ、さわやかさが崩れているように思いました。
夢介千両みやげ 完全版(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:夢介千両みやげ 完全版(下) (講談社文庫)より
B09RWQF1PJ

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!