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【太田愛】
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未明の砦の評価:
4.31/5点 レビュー 42件。 A ランク
Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点4.31pt
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。 未読の方はご注意ください
現代のプロレタリア文学なのか?
知るべきこと
さて、本作。
お馴染みの社会派ミステリかと思って読み始めたら、全く違って、良い意味で予想を裏切られた。どう見てもト○タ自動車に擬えているとしか思えない非人間的で過酷な労働現場、正規社員と期間工・派遣工の間に存在する陰湿な差別、格差社会を生み出す根源ともなった労働法制の改悪の歴史的経緯など、読むほどに気が滅入りそうになった。官憲に追われながら、理不尽な社会に反逆して「変革」を目指す若者4人の来し方も不幸の連続。こういう陰々滅々たる話は、本当に苦手だ。はっきり言えば、話の流れに冗長な部分もあり、致し方ないとはいえ若者4人が社会構造にあまりに無知でイライラするし、エンタテインメントとしては積極的に評価したくない。でも、是非多くの方に手に取って欲しい。
時代背景や舞台設定こそ違えど、ここに描かれている世界は小林多喜二の『蟹工船』の再来だし、鎌田慧の『自動車絶望工場』未だに、の感も禁じ得ない。まさか、今改めてこんな「プロレタリア文学」としか言いようのない作品を読まされるとは思わなかった。告発の書、警世の書であろう!!