鬼妃 ~「愛してる」は、怖いこと~
評判
鬼妃 ~「愛してる」は、怖いこと~の評価:
3.40/5点 レビュー 5件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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鬼妃 ~「愛してる」は、怖いこと~の評価:
3.40/5点 レビュー 5件。 C ランク
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「WEBのコンテストの応募作なんだけど、これは絶対に賞をとるよ」と興奮気味だった知人を宥めつつ読んでみると……これが確かに面白かった。
既に連載も終盤だったと記憶しているが、すぐに一気読みして追い付いたことを覚えている。
その小説が今、紙の本として手元にある。なんとも感慨深い。
さて、肝心の内容についても、ネタバレしない程度に触れておこうと思う。
書誌情報にもある通り、本作は動画サイトへの怪談朗読の投稿という、きわめて現代的なシチュエーションからスタートする。
それだけならば昨今「よくある」ホラーなのだが、本作が巧みなのは、先へ先へと読者の興味をひくその構成力だ。
ただ単に恐ろしいことが起こるのではなく、「次は何が待っているのか?」という怖いもの見たさを刺激するのが、上手いのだ。
そして、導入とは裏腹に、舞台となるのは謎の因習が残る閉鎖的な集落と来た。
現代ナイズされた入りやすい導入から、怖いもの見たさで作品世界に入って行ったら、ホラーでは(良い意味で)お馴染みの光景が待っていた。
実家のような安心感と言ってしまうとホラー作品としてどうかとは思うが、つまりはとっつきやすく中身は骨太の田舎ホラーになっている、ということだ。
そして副題にある『「愛してる」は、怖いこと』という言葉。
この言葉の意味に気付いた時、読者は筆者によって巧みに隠されていた、更なる恐怖を知ることになる。
ある種のミステリー要素でもあるので詳細には触れないが、心底ぞっとさせられた。
ただ、精緻に設計された物語であるので、大味なホラーをお求めの方には向かないかもしれない。
逆に言えば、ミステリー要素の強いホラーの素養がある方ならば、絶対に楽しめる一作と言えるだろう。