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みかんとひよどり
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みかんとひよどりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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この作家はなにを読んでも面白く考えさせる。一筋縄ではいかない。 | ||||
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悪役にちょっと無理がありすぎて、これなら登場させずに物語を成立させた方がよかったんじゃないかと思いました。よかったのは主人公の一人である大髙の造形で、ありがちなのは完全に孤立して携帯すら持たない極端な「マタギ」なのだけど、そういうステレオタイプを避けて、そこそこリアリティがある設定になっています。省略されがちな食肉加工場とレストランの関係も丁寧に描いておりよくわかりました。シリーズになるのなら続きを読む気は十分起きました。 ところで田舎じゃ鹿肉の処分(実際に駆除数の1割も食肉化されません)に困っていて、地元でも地産地消を呼び掛けるジビエ料理店がちらほらとありますが、何度か食べた経験だけでいうと「同じ金額を出すなら牛・豚・鶏を選ぶなあ」というものでした。作中の料理では、心臓とレバーのワイン漬けが一番うまそうだったけど、猟師の知人でもいない限り、一生食べられそうにないですね。タイトルになっているひよどりは、(スズメ同様)庭にもよく来る鳥だけに、食べたくないかなあ。 | ||||
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まだ、続きがありそうな?このままで私たちの想像力にお任せか?ワクワクです。 | ||||
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食い意地はってると自負して食べ物物語がすきです。これは可愛らしい話でなく、読みやすいのに深くて食べるということをちゃんと考えさせられた小説でした。 | ||||
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美味しい料理ミステリーをたくさん書いておられるお気に入りの著者の本なので買って読んでみました。みかんとヒヨドリ、とのどかそうですが、実際読んでみると、命をいただくと言う事への重いテーマが描かれていました。途中で少し「もし詳細に書かれていたら怖いな」と思いながら読み進めましたが、そこは大丈夫でした。ほっ。好きの私にとっては思いがけず犬が登場するシーンがたくさんあって、その描写が\には「この著者は犬が好きなのか、飼っているんだろうな」と思えるような温かい眼差しがありました。この著書の作品では「ビストロ パ マル」 シリーズと「時々旅にでるカフェ」が好きです。 | ||||
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近藤史恵先生の「サクリファイス」から始まる自転車物にハマって以来の読者ですが、個人的な好みに合致し、文章の綺麗さにヤラレてます。言葉の選択が「あぁ、やられた」と感じました。好きな文章で、あっという間に読み終わりました。ら 共感が得られないことは承知の上で語らせていただきますが、最初は、本作の主人公の潮田さんが、「サクリファイス」の誓君のネガティブな部分と重なって引き込まれ、途中から関わる人の影響で成長していく部分にやられました。次回作が待たれます。料理系で「タルトタタン」のテイストかと思いましたが、大好きな「サクリファイス」寄りに感じて嬉しかったです。 | ||||
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良かった(≧▽≦) | ||||
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害獣とか害鳥とかいう概念、あくまでも人間の生活にとって邪魔かどうか、なのだが、駆除したら捨てるのでなく、美味しく食べるほうがいいだろうというのも、まあ、分からないではない。 仏教で言う「食べ供養」、つまり命を無駄にするのでは無く、戴いてこちらの命を養うということで報われる、と。 しかし食用に飼育され、「生活」もなく殺され食べられる動物と、害として殺される動物のどちらが幸せかと考えると苦しくなる。命を食べなければ生きていけぬ生命の業だ。 そのことを再考させてくれる良い機会かとも思うが、小説としては未完成の感は否めない。未消化、というか。 なお、本筋から離れるが、文中に人類のアフリカ起源の話があり、アメリカ大陸には西ルートで行ったのだろうといった趣旨の記述があるが、アメリカ原住民はシベリアにルーツがあり、ベーリング海峡がアジアとアメリカで陸続きに繋がっていた時代に歩いて渡ったのだというのは常識かと思う。 また、日本が大陸の端っこだったという認識もなさそうな記述にも違和感が残る。 | ||||
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まずジビエなんて食べなくても人間生きていける。古来から狩猟をして生きてきたと言ってる人いてるけど今と古来とでは進歩もしてるし時代も違う。 農家の方を襲ったりして守らないといけないのは分かるが、そもそもこの地球は人間様のものだけじゃなく、生物全体が住む住居であっていい加減無意味な屠殺を辞めるべきだと思う。狩猟してる人が悪いんじゃなく、いい加減気づかない国民が悪い。狩猟目的でも毎日鹿撃ちたいとか言ってたり、銃をオシャレにしたりアタッチメント楽しんだりしてる有名な猟師さんいてるけど、そうやって嗜好的に楽しんでるだけの猟師さんもいてるぞ。農家等を守る目的での狩猟にそんな嗜好性必要か?何でも壊し何でも喰らいながら、感謝して残さず食べる?生存目的の為に食べてる人なんてそういないでしょ。それを食べないと生き延びれない環境下にいてるマサイ族とかそういう人らなら分かるが。 命に感謝してるなら無駄な殺生を減らす社会になるよう努めるべき。何も行動しなくていい変えなくていい食べる選択をするんじゃなくて。 猪などの住居を壊していったり、オラウータンの森林となる住居を間接的に壊してるパイプ役となってるのが人間だしね。国民が知るべきなのは背景。人間様々じゃなくて生物全体の地球として達観的に考える人が増えれば優しい世界に包まれるとは思う今よりかはなおさら。 魚もそう、結局は獲りすぎて海から魚が減少していき住めなくなる危機まで来てる、自らの首を絞めてるんだもんね人類って。なんでも感謝で済ませばいいってもんじゃないってことだよ。子供を産んだりするなら尚更その子供のために地球を保つべき。 生態系を壊し、地球という住居を壊してたら子供にツケが回るんだよ。もっと知るべき。 | ||||
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近藤さんの小説はどのジャンルもとてもよく調べられ、分かりやすく書かれ、心理描写も本当に上手く表現されていると思います。 ビストロシリーズも大好きですが、今回はジビエと狩猟がテーマということで、どうなのかと思っていましたが、想像以上に良かったです。 私は以前はジビエや狩猟に抵抗があったので、それほど知識もなかったのですが、この小説では、分かりやすく説明されていて、いろいろ知識を深めることができました。 命の尊さをいただくということについても、いろいろ考えさせられました。 | ||||
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そうなんですか!死んだら美しく食べて欲しいんですか? 何を言いたいのか理解不能でした ジビエは美味しいですよ でも 理解できない | ||||
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鹿やイノシシなどの肉を出すジビエ料理。そのシェフである主人公は最近狩猟を始めたばかり。 (といっても小鳥系が中心。) ある日愛犬と山で遭難しかけたとき、助けてもらったベテラン猟師との出会いから友情を深めていき・・というお話。 読みやすくて流れるように読めるのですが、2人が友情を深めるまでの過程がもう少し丁寧に描けていれば、もう少し感情移入しやすかったかなと思います。淡々とし過ぎていて、盛り上がりに欠けました。 あと、ジビエについての説明も料理名など、もう少し分かりやすいほうがよかったです。イマイチだったので星3つ。 | ||||
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表題は、樹に成るミカンを食べて肥えたひよどりのことで 禁猟期間でも 害鳥駆除の名目で狩猟することができる。肉にミカンの香りや風味が染み込んで いて料理にするととても美味しいのだそうだ。 ビストロミステリで僕たちを虜にした近藤さんによる今度の本は狩猟と料理・食に ついての新しい連作集です。 ジビエ料理の才能はありながら商売下手の若い料理人潮田が、野鳥撃ちの最中 遭難しそうになったところに不愛想で訳アリの巨漢の猟師、大高に救われる。 潮田のレストランがなぜ流行らないかというと、腕が悪い訳でも接客が悪い訳でも ない、店のコンセプトでもあるジビエ:野生の鳥や獣の肉を使った料理のこと、の 食材の調達について流通品や輸入品では気が乗らず、料理のインスピレーション も沸かないまま仕事をしていることが原因なのだ。 自分でも理由はわからないまま、潮田は助けられた大高の小屋で出された炙っただけの 猪の肉に味に瞠目し、自分の求めていたもののヒントを感じる。 人嫌いの猟師大高も潮田の料理のセンスと情熱にほだされ、自分の撃った野鳥や鹿や猪の 肉を提供するようになる。 要は、潮田にとってはジビエとは動物の命を奪い、血肉を与えてもらうものなのだから、 自分の知らないところで狩られ食材に加工された安全な肉などとは一緒にはならない、という ことなのだ。 小さくて処理しにくいヒヨドリも、季節によって脂と旨味の乗りが異なる獣肉も、潮田は 手間暇と愛情と工夫を以て、それらの持ち味を引き出し、食材を組み合わせて至高の皿を 作り上げる。近藤さんの料理ミステリ好きにとっては堪らない美味しいもの描写である。 物語らしく、猟師大高の仕事を妨害しようとする者が現れたり、レストランで野生動物の肉を を提供するには食肉加工施設の許可が必要であり、その障害を克服するお仕事ドラマ的な展開が 展開されるが、この物語の楽しさは、才能あるがちょっと情けないシェフ潮田と不愛想ながら 犬好きで自分のライフスタイルを頑なにまもろうとする猟師大高の友情がたどたどしく成立してゆく 男子萌えの部分にあるのだろうと思う。 自分には男子萌えの趣味は無いが、パマル・レストランの三舟シェフの俳優が、番組をまたいで 大高の役を好演しているようなアットホームさと形を変えた再会の嬉しさに出会えた作品でした。 パマルを探してたり、三舟シェフを待っている本スキの方にはお勧めの一冊です | ||||
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美味しそうだけれど、テーマは重い。ま、ジビエでなくても食事は命をいただく行為ですからね。 | ||||
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大型獣解体の手間は「手間の分、量がある」から、納得というかなんというか腑に落ちる しかし、小鳥を食える状態にするまでの壮絶な面倒臭さと、量を思うと気が遠くなった まだ「秘め事」はありそうだし、キャラの魅力も「小出し」の感触 是非とも「続き」が欲しい! 面白く楽しく読みました | ||||
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料理学校を優秀な成績で卒業し、フランスで修行も積んだ腕をもちながら、レストランの経営に失敗しつづける雇われシェフと、ひとり山でハンティングをして厭世的な暮らしをする猟師。畜産によるものでなく、狩猟でえた野生の鳥獣をつかったジビエ料理にこだわるふたりの男の交遊を描く。すでに『ビストロ・パ・マル』シリーズなどでグルメミステリの良作をものしている近藤氏だが、今回は狩猟と料理を一体にとらえるジビエをテーマにしている。核兵器からペットまで、どんな題材も、軽妙な文章と巧みなストーリーテリングで、読ませるエンタメ作品に料理してしまう作者だが、本作も、ふたりの主人公がそれぞれ飼う犬たちのキャラ立ちも愛くるしく、ページをめくる手を止めさせない。ただ、あまりにも面白く読み流すことが出来すぎて、もう少しテーマへの深い掘りさげが欲しかったとも思えた。 | ||||
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