錦繍

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評判

錦繍の評価:

4.38/5点 レビュー 191件。 B ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全318件 201〜220 11/16ページ
No.118
(5pt)

過去・現在・未来

素晴らしい本だと思いました。
離婚した男と女の手紙のやりとり。過去に縛られる男、
離婚するときにいえなかったこと、恨みやつらさを
お互いの手紙で綴りながら、前向きに生きていくことに目覚めた二人。たとえ一緒にいなくても、手紙は途絶えようとも
永遠につながっている、こんな愛もあるんだなと私は信じます。

一番印象に残ったのは、令子が亜紀からの手紙を読みつく
何でもない一言
「私、この人嫌いになれへん」
この言葉に泣かされました。
同じような経験が過去にあったからでしょうか。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.117
(5pt)

バカバカしい?

この本に書かれた内容は 小説だからあり得た話だと言う人に 伝えたい。 私の周りに充分あった。 今もなおある。 この本の評価を最悪だとあえて言う必要があった人に 伝えたい。 誰が自分を否定しようとも 自分の「今」を 「今」受け入れていなければ 「死」の瞬間に 壮大で痛切な「今」をようやく垣間見たって そこで あなたに何が残されるというのだ。死の直前に訪れるのは 強烈な「今」だ。 今 は 二度と 帰っては来ないのに。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.116
(5pt)

バカバカしい?

この本に書かれた内容は 小説だからあり得た話だと言う人に 伝えたい。 私の周りに充分あった。 今もなおある。 この本の評価を最悪だとあえて言う必要があった人に 伝えたい。 誰が自分を否定しようとも 自分の「今」を 「今」受け入れていなければ 「死」の瞬間に 壮大で痛切な「今」をようやく垣間見たって そこで あなたに何が残されるというのだ。死の直前に訪れるのは 強烈な「今」だ。 今 は 二度と 帰っては来ないのに。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.115
(5pt)

これも、愛。

離婚したふたりが、偶然再会したことをきっかけに
交わしはじめた往復書簡。
すべてはこの手紙のやりとりだけで物語が進行していきます。
手紙で語られる二人の過去、現在、そして未来。
過去にはお互いが充分に語れなかったことを
打ち明けはじめるのが素敵。
時間が経ったからこそ語ることのできる想いは確かにあると思うのです。
そして、これだけの長い手紙を交わしながらも
お互いが決して元いた場所には戻れないことも知っている・・・。
切なくて哀しいけれど、ふたりにはそれぞれの希望も見えているんですよね。

誰かを想うということ。
大切な人のことを想うということ。
静かだけれど、深い愛情を感じます。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.114
(5pt)

これも、愛。

離婚したふたりが、偶然再会したことをきっかけに
交わしはじめた往復書簡。
すべてはこの手紙のやりとりだけで物語が進行していきます。
手紙で語られる二人の過去、現在、そして未来。
過去にはお互いが充分に語れなかったことを
打ち明けはじめるのが素敵。
時間が経ったからこそ語ることのできる想いは確かにあると思うのです。
そして、これだけの長い手紙を交わしながらも
お互いが決して元いた場所には戻れないことも知っている・・・。
切なくて哀しいけれど、ふたりにはそれぞれの希望も見えているんですよね。

誰かを想うということ。
大切な人のことを想うということ。
静かだけれど、深い愛情を感じます。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.113
(5pt)

空気感に浸れる!!

宮本輝先生の作品を初めて読んだのですが、
先生独特の空気感があってとても面白かったです。
若い頃に読んだらあまり響かなかったかもしれませんが
読み終わった後、しばらく残りました。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.112
(5pt)

空気感に浸れる!!

宮本輝先生の作品を初めて読んだのですが、
先生独特の空気感があってとても面白かったです。
若い頃に読んだらあまり響かなかったかもしれませんが
読み終わった後、しばらく残りました。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.111
(5pt)

すべてはタイトルに

この作者の小説にはしばしば見られる手法ですが、ある事件があったことを暗示しておいて、徐々にその事件の内容等が語られる、という形式になっているため、謎解きのような趣きがあり、夢中になって読み進めてしまいます。
 しかし、この小説の素晴らしさは、こういう手法のうまさ、物語としてのおもしろさだけではなく、付随して語られる深遠な世界観、人間という存在に対する厳しくも優しい洞察、それから、なんと言っても美しい文章です。特に小説の最後のミモザアカシア…のくだりは、息をのむほどでした。
 この小説のタイトルは蔵王のダリア園を表現したものだと思いますが、この小説のすべてを象徴していると言えます。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.110
(5pt)

すべてはタイトルに

この作者の小説にはしばしば見られる手法ですが、ある事件があったことを暗示しておいて、徐々にその事件の内容等が語られる、という形式になっているため、謎解きのような趣きがあり、夢中になって読み進めてしまいます。
 しかし、この小説の素晴らしさは、こういう手法のうまさ、物語としてのおもしろさだけではなく、付随して語られる深遠な世界観、人間という存在に対する厳しくも優しい洞察、それから、なんと言っても美しい文章です。特に小説の最後のミモザアカシア…のくだりは、息をのむほどでした。
 この小説のタイトルは蔵王のダリア園を表現したものだと思いますが、この小説のすべてを象徴していると言えます。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.109
(5pt)

錦秋の蔵王での再会

錦繍という美しい言葉に惹かれて購入しました。                   

離婚した夫婦が十数年ぶりに紅葉の綺麗な蔵王で再会した。その後、二人の間に文通が始まり、手紙のやりとりだけで構成された小説になっている。会って話したのでは伝えようもない過去の心の傷や、現在の自分を往復書簡で語る事によってお互いの気持ちが埋められていく。そして最後は、お互いのしあわせを願い文通に終止符が下ろされるのだが、一歩前に進み出た二人の未来が見えてくるようだ。  
 
二人の手元にある、手紙の束を想像すると現代のメール時代には、貴重な重さを感じ、手紙はいいなあとしみじみ感じた作品だった。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.108
(5pt)

錦秋の蔵王での再会

錦繍という美しい言葉に惹かれて購入しました。                   

離婚した夫婦が十数年ぶりに紅葉の綺麗な蔵王で再会した。その後、二人の間に文通が始まり、手紙のやりとりだけで構成された小説になっている。会って話したのでは伝えようもない過去の心の傷や、現在の自分を往復書簡で語る事によってお互いの気持ちが埋められていく。そして最後は、お互いのしあわせを願い文通に終止符が下ろされるのだが、一歩前に進み出た二人の未来が見えてくるようだ。  
 
二人の手元にある、手紙の束を想像すると現代のメール時代には、貴重な重さを感じ、手紙はいいなあとしみじみ感じた作品だった。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.107
(5pt)

人生の宿命を織りなした美しい錦繍の景色がこころに深く残る作品です

錦繍とは、2つ意味があります。一つは錦と刺繍を施した織物の事。もう一つは、
美しい詩文、そして、紅葉、花などのたとえです。
この2つの意味、両方ともこの小説の中のテーマになっていると感じたのは、
この小説を読み終わった時でした。建設会社を経営する父を持つお嬢様育ちの勝沼亜紀、その夫、有馬靖明は他の女性と心中し、女性は亡くなり、靖明は生き残るという残酷な事件にあいます。亜紀は、夫と離縁し夫靖明は、胸の深い傷と共に孤独と罪の深さに苦しみます。亜紀が夫に綴った手紙、そして、靖明からの返信。この小説は、二人の手紙の往復の文章によって構成されているめずらしい小説です。その手紙によって、二人が癒され、1つであった夫婦が別れ別れになって、業という宿命を携えて各々異なった人生を織りなしていきます。
手紙でのやりとりの中で、2人とも同じ思いを抱きます。それは、「生きる事と死ぬ事は同じ事かもしれない」という複雑な命のからくりです。靖明は亜紀への手紙の中で、臨死体験を通じて得た不思議な体験を語ります。「すべての人間が、死を迎える時、それぞれがそれぞれの成した行為を見、それぞれの生き様による苦悩や安穏を引き継いで、それだけは消失することのない命だけとなって、宇宙という果てしない空間、始めも終わりもない時空の中に溶け込んで行くのではなかろうか‥」命のからくりとは、生きている間も死んでいる間もその業を伴ってずっと続いている、そんな気になります。
秋の紅葉、錦の刺繍、命、人生、それらがひとつの大きい主題となってこの小説は終わります。木は秋になると、自ら栄養を遮断して、葉を紅葉させ枯れさせます。それは木が永遠に生きる命としての生き残るための手段なのです。秋の木々の紅葉は、この世の生と死そしてどこまでも続く命の象徴として描かれ、更に二人の紅葉のごとくに変化していく人生は、宿命という錦の刺繍糸で織りなされ、ひとつの美しい錦繍という織物になって心に深く残ります。読み終えて、ぐっと心に残る作品です。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.106
(5pt)

人生の宿命を織りなした美しい錦繍の景色がこころに深く残る作品です

錦繍とは、2つ意味があります。一つは錦と刺繍を施した織物の事。もう一つは、
美しい詩文、そして、紅葉、花などのたとえです。
この2つの意味、両方ともこの小説の中のテーマになっていると感じたのは、
この小説を読み終わった時でした。建設会社を経営する父を持つお嬢様育ちの勝沼亜紀、その夫、有馬靖明は他の女性と心中し、女性は亡くなり、靖明は生き残るという残酷な事件にあいます。亜紀は、夫と離縁し夫靖明は、胸の深い傷と共に孤独と罪の深さに苦しみます。亜紀が夫に綴った手紙、そして、靖明からの返信。この小説は、二人の手紙の往復の文章によって構成されているめずらしい小説です。その手紙によって、二人が癒され、1つであった夫婦が別れ別れになって、業という宿命を携えて各々異なった人生を織りなしていきます。
手紙でのやりとりの中で、2人とも同じ思いを抱きます。それは、「生きる事と死ぬ事は同じ事かもしれない」という複雑な命のからくりです。靖明は亜紀への手紙の中で、臨死体験を通じて得た不思議な体験を語ります。「すべての人間が、死を迎える時、それぞれがそれぞれの成した行為を見、それぞれの生き様による苦悩や安穏を引き継いで、それだけは消失することのない命だけとなって、宇宙という果てしない空間、始めも終わりもない時空の中に溶け込んで行くのではなかろうか‥」命のからくりとは、生きている間も死んでいる間もその業を伴ってずっと続いている、そんな気になります。
秋の紅葉、錦の刺繍、命、人生、それらがひとつの大きい主題となってこの小説は終わります。木は秋になると、自ら栄養を遮断して、葉を紅葉させ枯れさせます。それは木が永遠に生きる命としての生き残るための手段なのです。秋の木々の紅葉は、この世の生と死そしてどこまでも続く命の象徴として描かれ、更に二人の紅葉のごとくに変化していく人生は、宿命という錦の刺繍糸で織りなされ、ひとつの美しい錦繍という織物になって心に深く残ります。読み終えて、ぐっと心に残る作品です。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.105
(5pt)

「愛」と「時空」と「連帯感」

生きていることと死んでいることはもしかしたら同じことかもしれへん。そんな生命の不思議なからくりをモーツァルトの音楽は奏でている。という本の根底に埋められているテーマを男女の愛別離苦を通して物語にされている。人間の生命のすべての善悪の行為は自身の生活や動作や考え方に返報され、その重なり合った行為が姿が業となり現在の個人の反映される。 仕事をしたいのに無かったり、うまくいかなかったり、結婚したいのにできなかったり等。その正体がこの小説のなかにえがかれている。甘く切ないが溌溂とさせてくれる自身と向き合わせてくれる小説です。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.104
(5pt)

「愛」と「時空」と「連帯感」

生きていることと死んでいることはもしかしたら同じことかもしれへん。そんな生命の不思議なからくりをモーツァルトの音楽は奏でている。という本の根底に埋められているテーマを男女の愛別離苦を通して物語にされている。人間の生命のすべての善悪の行為は自身の生活や動作や考え方に返報され、その重なり合った行為が姿が業となり現在の個人の反映される。 仕事をしたいのに無かったり、うまくいかなかったり、結婚したいのにできなかったり等。その正体がこの小説のなかにえがかれている。甘く切ないが溌溂とさせてくれる自身と向き合わせてくれる小説です。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.103
(5pt)

「錦繍」意味も分からず読みましたが

読み終わった最後に辞書で「錦繍」の意味を調べ、納得しました。

話としては、別れた男女の手紙のやり取りのみが書かれたお話ですが、心に染み入る感じで、恋愛の愛だけではない、心の奥底からグッと感じられる愛情にあふれた話でした。

宮本輝さんの作品を読むのはこれがはじめてでしたが、他の作品も読んでみたいと
思えるきっかけを与えてくれる本でした。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.102
(5pt)

「錦繍」意味も分からず読みましたが

読み終わった最後に辞書で「錦繍」の意味を調べ、納得しました。

話としては、別れた男女の手紙のやり取りのみが書かれたお話ですが、心に染み入る感じで、恋愛の愛だけではない、心の奥底からグッと感じられる愛情にあふれた話でした。

宮本輝さんの作品を読むのはこれがはじめてでしたが、他の作品も読んでみたいと
思えるきっかけを与えてくれる本でした。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.101
(5pt)

過去から未来へ・・

“業”という言葉の意味について考えされられました。

「あの時もし・・」と過去を恨むより、
自分の業と割り切って、未来へ目を向けることの
大切さを感じました。

過去に深い関係を持った男女が偶然再会し、
ただ手紙のやり取りだけですべてが物語られていきます。

二人の男女の手紙のことばだけで、すべてが語られ、
現在、夫婦でなくとも、愛情というものは
いろいろな形となり、決して二度と交わることが
ないとしても、お互いの幸せを思い合えるような
そんな関係も存在するのだな、と思いました。

少し哲学的な物思いにもふけってしまいそうな、
とても濃い内容の作品でした。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X
No.100
(5pt)

過去から未来へ・・

“業”という言葉の意味について考えされられました。

「あの時もし・・」と過去を恨むより、
自分の業と割り切って、未来へ目を向けることの
大切さを感じました。

過去に深い関係を持った男女が偶然再会し、
ただ手紙のやり取りだけですべてが物語られていきます。

二人の男女の手紙のことばだけで、すべてが語られ、
現在、夫婦でなくとも、愛情というものは
いろいろな形となり、決して二度と交わることが
ないとしても、お互いの幸せを思い合えるような
そんな関係も存在するのだな、と思いました。

少し哲学的な物思いにもふけってしまいそうな、
とても濃い内容の作品でした。
錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫)より
4101307024
No.99
(5pt)

こんな本を書く小説家になりたい。

近年の作品では珍しく書簡体の作品である。
ある出来事をきっかけに離婚した二人は手紙のやり取りをする。当時は語れなかった気持ちを手紙にたくしお互いの思いを伝える。決してきれいな話ではないがそのどろどろした愛憎劇に何故か気持ちのいいものを感じた。それは生きる二人を描いているからであろうか。

宮本輝の作品では最も好きな作品です。こういった作品を創り上げるところに作家としての力量を感じます。
錦繍 Amazon書評・レビュー: 錦繍より
410332502X