おろしや国酔夢譚

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評判

おろしや国酔夢譚の評価:

4.60/5点 レビュー 43件。 B ランク

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平均点4.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全295件 201〜220 11/15ページ
No.95
(3pt)

鎖国時代に思いを馳せる

前半、史実を書き綴っている部分が割と長いせいか
頭がこんがらがってしまい、なかなかページが進みませんでした。
中盤以降、主人公の光大夫の心情や仲間たちとの心のつながり等が
多く描かれる様になってからは、感情移入もできて
どんどん引き込まれて行きました。

鎖国の時代に海外を見てしまった人が、
どんな扱いを受けたのかをしり、驚きと共に
現代に生きる私達は、溢れる情報を無駄にしているんだなぁ…と反省してしまいます。

時の流れを感じられる1冊でした。
前半からもう少し読みやすくしてくれたら…の思いで
★3つです
おろしや国酔夢譚 Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚より
416312960X
No.94
(3pt)

鎖国時代に思いを馳せる

前半、史実を書き綴っている部分が割と長いせいか
頭がこんがらがってしまい、なかなかページが進みませんでした。
中盤以降、主人公の光大夫の心情や仲間たちとの心のつながり等が
多く描かれる様になってからは、感情移入もできて
どんどん引き込まれて行きました。

鎖国の時代に海外を見てしまった人が、
どんな扱いを受けたのかをしり、驚きと共に
現代に生きる私達は、溢れる情報を無駄にしているんだなぁ…と反省してしまいます。

時の流れを感じられる1冊でした。
前半からもう少し読みやすくしてくれたら…の思いで
★3つです
おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
4167104016
No.93
(3pt)

鎖国時代に思いを馳せる

前半、史実を書き綴っている部分が割と長いせいか
頭がこんがらがってしまい、なかなかページが進みませんでした。
中盤以降、主人公の光大夫の心情や仲間たちとの心のつながり等が
多く描かれる様になってからは、感情移入もできて
どんどん引き込まれて行きました。

鎖国の時代に海外を見てしまった人が、
どんな扱いを受けたのかをしり、驚きと共に
現代に生きる私達は、溢れる情報を無駄にしているんだなぁ…と反省してしまいます。

時の流れを感じられる1冊でした。
前半からもう少し読みやすくしてくれたら…の思いで
★3つです
おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
B009DECMHI
No.92
(3pt)

鎖国時代に思いを馳せる

前半、史実を書き綴っている部分が割と長いせいか
頭がこんがらがってしまい、なかなかページが進みませんでした。
中盤以降、主人公の光大夫の心情や仲間たちとの心のつながり等が
多く描かれる様になってからは、感情移入もできて
どんどん引き込まれて行きました。

鎖国の時代に海外を見てしまった人が、
どんな扱いを受けたのかをしり、驚きと共に
現代に生きる私達は、溢れる情報を無駄にしているんだなぁ…と反省してしまいます。

時の流れを感じられる1冊でした。
前半からもう少し読みやすくしてくれたら…の思いで
★3つです
新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
4167902087
No.91
(5pt)

鎖国日本の民が故国以外の世界を見ると

江戸幕府による鎖国時代、
大黒屋光太夫らを乗せた船が流され、
10年近くロシアをさまよい日本へ帰国。
そのことを綴った物語。

帰国できたのは光太夫の器の大きさ、
故国への帰還の想いの強さあってのことだと思う。
時代に合わないほどの。
それがやがて光太夫にとっては悲劇となる。

世界史的に見て、鎖国日本の民が
故国以外の世界を見るという視点から見た
内容を細かく書いている。

今となれば、様々なことが言えるが、
当時の帝政ロシアと鎖国中の江戸幕府の日本。
良し悪しではなく、その状況下で、
その時代の人達がどう行動したかが
淡々と綴られている。
おろしや国酔夢譚 (1968年) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (1968年)より
B000JA4QIS
No.90
(5pt)

鎖国日本の民が故国以外の世界を見ると

江戸幕府による鎖国時代、
大黒屋光太夫らを乗せた船が流され、
10年近くロシアをさまよい日本へ帰国。
そのことを綴った物語。

帰国できたのは光太夫の器の大きさ、
故国への帰還の想いの強さあってのことだと思う。
時代に合わないほどの。
それがやがて光太夫にとっては悲劇となる。

世界史的に見て、鎖国日本の民が
故国以外の世界を見るという視点から見た
内容を細かく書いている。

今となれば、様々なことが言えるが、
当時の帝政ロシアと鎖国中の江戸幕府の日本。
良し悪しではなく、その状況下で、
その時代の人達がどう行動したかが
淡々と綴られている。
おろしや国酔夢譚 Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚より
4163002901
No.89
(5pt)

鎖国日本の民が故国以外の世界を見ると

江戸幕府による鎖国時代、
大黒屋光太夫らを乗せた船が流され、
10年近くロシアをさまよい日本へ帰国。
そのことを綴った物語。

帰国できたのは光太夫の器の大きさ、
故国への帰還の想いの強さあってのことだと思う。
時代に合わないほどの。
それがやがて光太夫にとっては悲劇となる。

世界史的に見て、鎖国日本の民が
故国以外の世界を見るという視点から見た
内容を細かく書いている。

今となれば、様々なことが言えるが、
当時の帝政ロシアと鎖国中の江戸幕府の日本。
良し悪しではなく、その状況下で、
その時代の人達がどう行動したかが
淡々と綴られている。
おろしや国酔夢譚 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (徳間文庫)より
419599358X
No.88
(5pt)

鎖国日本の民が故国以外の世界を見ると

江戸幕府による鎖国時代、
大黒屋光太夫らを乗せた船が流され、
10年近くロシアをさまよい日本へ帰国。
そのことを綴った物語。

帰国できたのは光太夫の器の大きさ、
故国への帰還の想いの強さあってのことだと思う。
時代に合わないほどの。
それがやがて光太夫にとっては悲劇となる。

世界史的に見て、鎖国日本の民が
故国以外の世界を見るという視点から見た
内容を細かく書いている。

今となれば、様々なことが言えるが、
当時の帝政ロシアと鎖国中の江戸幕府の日本。
良し悪しではなく、その状況下で、
その時代の人達がどう行動したかが
淡々と綴られている。
おろしや国酔夢譚 Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚より
416312960X
No.87
(5pt)

鎖国日本の民が故国以外の世界を見ると

江戸幕府による鎖国時代、
大黒屋光太夫らを乗せた船が流され、
10年近くロシアをさまよい日本へ帰国。
そのことを綴った物語。

帰国できたのは光太夫の器の大きさ、
故国への帰還の想いの強さあってのことだと思う。
時代に合わないほどの。
それがやがて光太夫にとっては悲劇となる。

世界史的に見て、鎖国日本の民が
故国以外の世界を見るという視点から見た
内容を細かく書いている。

今となれば、様々なことが言えるが、
当時の帝政ロシアと鎖国中の江戸幕府の日本。
良し悪しではなく、その状況下で、
その時代の人達がどう行動したかが
淡々と綴られている。
おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
4167104016
No.86
(5pt)

鎖国日本の民が故国以外の世界を見ると

江戸幕府による鎖国時代、
大黒屋光太夫らを乗せた船が流され、
10年近くロシアをさまよい日本へ帰国。
そのことを綴った物語。

帰国できたのは光太夫の器の大きさ、
故国への帰還の想いの強さあってのことだと思う。
時代に合わないほどの。
それがやがて光太夫にとっては悲劇となる。

世界史的に見て、鎖国日本の民が
故国以外の世界を見るという視点から見た
内容を細かく書いている。

今となれば、様々なことが言えるが、
当時の帝政ロシアと鎖国中の江戸幕府の日本。
良し悪しではなく、その状況下で、
その時代の人達がどう行動したかが
淡々と綴られている。
おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
B009DECMHI
No.85
(5pt)

鎖国日本の民が故国以外の世界を見ると

江戸幕府による鎖国時代、
大黒屋光太夫らを乗せた船が流され、
10年近くロシアをさまよい日本へ帰国。
そのことを綴った物語。

帰国できたのは光太夫の器の大きさ、
故国への帰還の想いの強さあってのことだと思う。
時代に合わないほどの。
それがやがて光太夫にとっては悲劇となる。

世界史的に見て、鎖国日本の民が
故国以外の世界を見るという視点から見た
内容を細かく書いている。

今となれば、様々なことが言えるが、
当時の帝政ロシアと鎖国中の江戸幕府の日本。
良し悪しではなく、その状況下で、
その時代の人達がどう行動したかが
淡々と綴られている。
新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
4167902087
No.84
(5pt)

これぞ長駆小説の決定版

この作家の小説には長駆小説という分野がある。主人公が図らずも、遠大な行程を移動する物語である。例えば「蒼き狼」とか「敦煌」とか、また遺作の「孔子」もそうかもしれない。そういう意味で、この小説はその分野の決定版であるといえる。
まず、その長駆に確固たる意思がある。決して放浪でも転戦でもない。その意思というのは、主人公の大黒屋光太夫の、ただひたすら生国に帰還せんがためである。そして逆説的に光太夫は(母国や家族を)思うまじ、考えまじ、と努めるのであるが、その不屈の精神ゆえに、かれは多くの同胞を失った後も生き残り、帰還を果す。同じく生き残った磯吉と共通するのは、前述の強い意志とともに、その置かれた環境に馴染み、溶け込むということである。
次に、長駆する過程の詳細な描写がある。そもそも序章で、漂流日本人とロシアの歴史を長々と解説されているように、これはただ虚構としての伊勢漂流民の物語に留まらず、むしろ記録小説的な色彩が強い。それは主人公の光太夫の詳細且つ的確な記録のお陰でもあるが、それを作者が淡々と、なんの企図もなく書き上げているところがすごい。とかく感動させよう、泣かせようなどと、クドクドと書き立てる小説が目立つ昨今、これは誠にすばらしい。しかしそうは言っても、僕がおおいに落涙した箇所が二つある。それは徳間書店文庫本の281ページ、ペテルブルグ郊外の娼家で、娼婦が歌う場面と、同326ページ、光太夫が庄蔵に暇乞いする場面である。これは人間ならば誰しも泣かずにはおけまい。
とにかくこれは、この作者の作品の中でも、最高傑作といっても過言ではあるまい。カミュの「ペスト」のリウーのような不屈の精神と達成後の「宴の後」現象。これはすごい作品です。
おろしや国酔夢譚 (1968年) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (1968年)より
B000JA4QIS
No.83
(5pt)

これぞ長駆小説の決定版

この作家の小説には長駆小説という分野がある。主人公が図らずも、遠大な行程を移動する物語である。例えば「蒼き狼」とか「敦煌」とか、また遺作の「孔子」もそうかもしれない。そういう意味で、この小説はその分野の決定版であるといえる。
まず、その長駆に確固たる意思がある。決して放浪でも転戦でもない。その意思というのは、主人公の大黒屋光太夫の、ただひたすら生国に帰還せんがためである。そして逆説的に光太夫は(母国や家族を)思うまじ、考えまじ、と努めるのであるが、その不屈の精神ゆえに、かれは多くの同胞を失った後も生き残り、帰還を果す。同じく生き残った磯吉と共通するのは、前述の強い意志とともに、その置かれた環境に馴染み、溶け込むということである。
次に、長駆する過程の詳細な描写がある。そもそも序章で、漂流日本人とロシアの歴史を長々と解説されているように、これはただ虚構としての伊勢漂流民の物語に留まらず、むしろ記録小説的な色彩が強い。それは主人公の光太夫の詳細且つ的確な記録のお陰でもあるが、それを作者が淡々と、なんの企図もなく書き上げているところがすごい。とかく感動させよう、泣かせようなどと、クドクドと書き立てる小説が目立つ昨今、これは誠にすばらしい。しかしそうは言っても、僕がおおいに落涙した箇所が二つある。それは徳間書店文庫本の281ページ、ペテルブルグ郊外の娼家で、娼婦が歌う場面と、同326ページ、光太夫が庄蔵に暇乞いする場面である。これは人間ならば誰しも泣かずにはおけまい。
とにかくこれは、この作者の作品の中でも、最高傑作といっても過言ではあるまい。カミュの「ペスト」のリウーのような不屈の精神と達成後の「宴の後」現象。これはすごい作品です。
おろしや国酔夢譚 Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚より
4163002901
No.82
(5pt)

これぞ長駆小説の決定版

この作家の小説には長駆小説という分野がある。主人公が図らずも、遠大な行程を移動する物語である。例えば「蒼き狼」とか「敦煌」とか、また遺作の「孔子」もそうかもしれない。そういう意味で、この小説はその分野の決定版であるといえる。
まず、その長駆に確固たる意思がある。決して放浪でも転戦でもない。その意思というのは、主人公の大黒屋光太夫の、ただひたすら生国に帰還せんがためである。そして逆説的に光太夫は(母国や家族を)思うまじ、考えまじ、と努めるのであるが、その不屈の精神ゆえに、かれは多くの同胞を失った後も生き残り、帰還を果す。同じく生き残った磯吉と共通するのは、前述の強い意志とともに、その置かれた環境に馴染み、溶け込むということである。
次に、長駆する過程の詳細な描写がある。そもそも序章で、漂流日本人とロシアの歴史を長々と解説されているように、これはただ虚構としての伊勢漂流民の物語に留まらず、むしろ記録小説的な色彩が強い。それは主人公の光太夫の詳細且つ的確な記録のお陰でもあるが、それを作者が淡々と、なんの企図もなく書き上げているところがすごい。とかく感動させよう、泣かせようなどと、クドクドと書き立てる小説が目立つ昨今、これは誠にすばらしい。しかしそうは言っても、僕がおおいに落涙した箇所が二つある。それは徳間書店文庫本の281ページ、ペテルブルグ郊外の娼家で、娼婦が歌う場面と、同326ページ、光太夫が庄蔵に暇乞いする場面である。これは人間ならば誰しも泣かずにはおけまい。
とにかくこれは、この作者の作品の中でも、最高傑作といっても過言ではあるまい。カミュの「ペスト」のリウーのような不屈の精神と達成後の「宴の後」現象。これはすごい作品です。
おろしや国酔夢譚 (徳間文庫) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (徳間文庫)より
419599358X
No.81
(5pt)

これぞ長駆小説の決定版

この作家の小説には長駆小説という分野がある。主人公が図らずも、遠大な行程を移動する物語である。例えば「蒼き狼」とか「敦煌」とか、また遺作の「孔子」もそうかもしれない。そういう意味で、この小説はその分野の決定版であるといえる。
まず、その長駆に確固たる意思がある。決して放浪でも転戦でもない。その意思というのは、主人公の大黒屋光太夫の、ただひたすら生国に帰還せんがためである。そして逆説的に光太夫は(母国や家族を)思うまじ、考えまじ、と努めるのであるが、その不屈の精神ゆえに、かれは多くの同胞を失った後も生き残り、帰還を果す。同じく生き残った磯吉と共通するのは、前述の強い意志とともに、その置かれた環境に馴染み、溶け込むということである。
次に、長駆する過程の詳細な描写がある。そもそも序章で、漂流日本人とロシアの歴史を長々と解説されているように、これはただ虚構としての伊勢漂流民の物語に留まらず、むしろ記録小説的な色彩が強い。それは主人公の光太夫の詳細且つ的確な記録のお陰でもあるが、それを作者が淡々と、なんの企図もなく書き上げているところがすごい。とかく感動させよう、泣かせようなどと、クドクドと書き立てる小説が目立つ昨今、これは誠にすばらしい。しかしそうは言っても、僕がおおいに落涙した箇所が二つある。それは徳間書店文庫本の281ページ、ペテルブルグ郊外の娼家で、娼婦が歌う場面と、同326ページ、光太夫が庄蔵に暇乞いする場面である。これは人間ならば誰しも泣かずにはおけまい。
とにかくこれは、この作者の作品の中でも、最高傑作といっても過言ではあるまい。カミュの「ペスト」のリウーのような不屈の精神と達成後の「宴の後」現象。これはすごい作品です。
おろしや国酔夢譚 Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚より
416312960X
No.80
(5pt)

これぞ長駆小説の決定版

この作家の小説には長駆小説という分野がある。主人公が図らずも、遠大な行程を移動する物語である。例えば「蒼き狼」とか「敦煌」とか、また遺作の「孔子」もそうかもしれない。そういう意味で、この小説はその分野の決定版であるといえる。
まず、その長駆に確固たる意思がある。決して放浪でも転戦でもない。その意思というのは、主人公の大黒屋光太夫の、ただひたすら生国に帰還せんがためである。そして逆説的に光太夫は(母国や家族を)思うまじ、考えまじ、と努めるのであるが、その不屈の精神ゆえに、かれは多くの同胞を失った後も生き残り、帰還を果す。同じく生き残った磯吉と共通するのは、前述の強い意志とともに、その置かれた環境に馴染み、溶け込むということである。
次に、長駆する過程の詳細な描写がある。そもそも序章で、漂流日本人とロシアの歴史を長々と解説されているように、これはただ虚構としての伊勢漂流民の物語に留まらず、むしろ記録小説的な色彩が強い。それは主人公の光太夫の詳細且つ的確な記録のお陰でもあるが、それを作者が淡々と、なんの企図もなく書き上げているところがすごい。とかく感動させよう、泣かせようなどと、クドクドと書き立てる小説が目立つ昨今、これは誠にすばらしい。しかしそうは言っても、僕がおおいに落涙した箇所が二つある。それは徳間書店文庫本の281ページ、ペテルブルグ郊外の娼家で、娼婦が歌う場面と、同326ページ、光太夫が庄蔵に暇乞いする場面である。これは人間ならば誰しも泣かずにはおけまい。
とにかくこれは、この作者の作品の中でも、最高傑作といっても過言ではあるまい。カミュの「ペスト」のリウーのような不屈の精神と達成後の「宴の後」現象。これはすごい作品です。
おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
4167104016
No.79
(5pt)

これぞ長駆小説の決定版

この作家の小説には長駆小説という分野がある。主人公が図らずも、遠大な行程を移動する物語である。例えば「蒼き狼」とか「敦煌」とか、また遺作の「孔子」もそうかもしれない。そういう意味で、この小説はその分野の決定版であるといえる。
まず、その長駆に確固たる意思がある。決して放浪でも転戦でもない。その意思というのは、主人公の大黒屋光太夫の、ただひたすら生国に帰還せんがためである。そして逆説的に光太夫は(母国や家族を)思うまじ、考えまじ、と努めるのであるが、その不屈の精神ゆえに、かれは多くの同胞を失った後も生き残り、帰還を果す。同じく生き残った磯吉と共通するのは、前述の強い意志とともに、その置かれた環境に馴染み、溶け込むということである。
次に、長駆する過程の詳細な描写がある。そもそも序章で、漂流日本人とロシアの歴史を長々と解説されているように、これはただ虚構としての伊勢漂流民の物語に留まらず、むしろ記録小説的な色彩が強い。それは主人公の光太夫の詳細且つ的確な記録のお陰でもあるが、それを作者が淡々と、なんの企図もなく書き上げているところがすごい。とかく感動させよう、泣かせようなどと、クドクドと書き立てる小説が目立つ昨今、これは誠にすばらしい。しかしそうは言っても、僕がおおいに落涙した箇所が二つある。それは徳間書店文庫本の281ページ、ペテルブルグ郊外の娼家で、娼婦が歌う場面と、同326ページ、光太夫が庄蔵に暇乞いする場面である。これは人間ならば誰しも泣かずにはおけまい。
とにかくこれは、この作者の作品の中でも、最高傑作といっても過言ではあるまい。カミュの「ペスト」のリウーのような不屈の精神と達成後の「宴の後」現象。これはすごい作品です。
おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
B009DECMHI
No.78
(5pt)

これぞ長駆小説の決定版

この作家の小説には長駆小説という分野がある。主人公が図らずも、遠大な行程を移動する物語である。例えば「蒼き狼」とか「敦煌」とか、また遺作の「孔子」もそうかもしれない。そういう意味で、この小説はその分野の決定版であるといえる。
まず、その長駆に確固たる意思がある。決して放浪でも転戦でもない。その意思というのは、主人公の大黒屋光太夫の、ただひたすら生国に帰還せんがためである。そして逆説的に光太夫は(母国や家族を)思うまじ、考えまじ、と努めるのであるが、その不屈の精神ゆえに、かれは多くの同胞を失った後も生き残り、帰還を果す。同じく生き残った磯吉と共通するのは、前述の強い意志とともに、その置かれた環境に馴染み、溶け込むということである。
次に、長駆する過程の詳細な描写がある。そもそも序章で、漂流日本人とロシアの歴史を長々と解説されているように、これはただ虚構としての伊勢漂流民の物語に留まらず、むしろ記録小説的な色彩が強い。それは主人公の光太夫の詳細且つ的確な記録のお陰でもあるが、それを作者が淡々と、なんの企図もなく書き上げているところがすごい。とかく感動させよう、泣かせようなどと、クドクドと書き立てる小説が目立つ昨今、これは誠にすばらしい。しかしそうは言っても、僕がおおいに落涙した箇所が二つある。それは徳間書店文庫本の281ページ、ペテルブルグ郊外の娼家で、娼婦が歌う場面と、同326ページ、光太夫が庄蔵に暇乞いする場面である。これは人間ならば誰しも泣かずにはおけまい。
とにかくこれは、この作者の作品の中でも、最高傑作といっても過言ではあるまい。カミュの「ペスト」のリウーのような不屈の精神と達成後の「宴の後」現象。これはすごい作品です。
新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)より
4167902087
No.77
(5pt)

江戸時代の漂流記は面白い

本書の様な江戸時代の漂流記は実に面白い。
当時の厳しい鎖国社会を背景にして漂流者達の異文化との遭遇が驚きに満ちたものであろう事は想像に難くないし、
極寒の地で地球半周の距離を往復するという行程の中で漂流者達が次々と脱落していくのも壮絶である。
それにしても私が最も関心したのは、当時のロシアの東方進出にかける凄まじいエネルギー。
その間日本はのんびり眠っていたと言って良い状態であり、
この時期に樺太、千島を真剣に開発しておいたらその後はどうなっていただろうか?
余談ながら、江戸時代の漂流ものとしては、吉村昭著「漂流」もお薦めです。
おろしや国酔夢譚 (1968年) Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚 (1968年)より
B000JA4QIS
No.76
(5pt)

江戸時代の漂流記は面白い

本書の様な江戸時代の漂流記は実に面白い。
当時の厳しい鎖国社会を背景にして漂流者達の異文化との遭遇が驚きに満ちたものであろう事は想像に難くないし、
極寒の地で地球半周の距離を往復するという行程の中で漂流者達が次々と脱落していくのも壮絶である。
それにしても私が最も関心したのは、当時のロシアの東方進出にかける凄まじいエネルギー。
その間日本はのんびり眠っていたと言って良い状態であり、
この時期に樺太、千島を真剣に開発しておいたらその後はどうなっていただろうか?
余談ながら、江戸時代の漂流ものとしては、吉村昭著「漂流」もお薦めです。
おろしや国酔夢譚 Amazon書評・レビュー: おろしや国酔夢譚より
4163002901