新装版 おろしや国酔夢譚 (文春文庫)
発行日:2014年10月10日
出版社:文藝春秋
ページ数:415P
あらすじ
苛烈な大地で開花した光太夫のリーダーシップ数か月の漂流の末にたどり着いた島。彼らを待っていたのは、ロシア帝国内での十年に及ぶ流浪の暮らしだった。映画化された傑作!極寒のシベリアを渡る。日本へ帰るために――。「いいか、みんな、自分のものは、自分で守れ。自分の鼻も、自分の耳も、自分の手も、自分の足も、みんな自分で守れ。自分の生命も、自分で守るんだ」18世紀の終わりに、アリューシャン列島へと漂着した大黒屋光太夫と十数人の仲間たち。彼らに待っていたのは、ロシア帝国シベリアの厳しい風雪のなかでの、十年にも及ぶ漂泊の暮らしだった。聞いたことのない異国の言葉、はげしい飢え、命を落としかねない激しい寒さ。日本への帰国したい一心で団結する彼らも、ひとりまたひとりと脱落していく。ラクスマンと出会い、光太夫は女帝エカチェリーナに謁見、ロシアの対日使節に連れられるかたちで帰国することを得た。