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聖アントニウスの殺人
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聖アントニウスの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ユーゴーの『ああ無情』のモデルについて御存じの方は思わずにやりの登場人物でしょう。(最近、映画『ヴィドック』も公開されましたし)ここに13歳の少年として登場するのは、微罪で投獄され、脱獄をくり返した末、その能力を買われて警察の密偵となり、やがて刑事にまでなり、それをクビになった挙げ句、世界初の私立探偵になったと言う――嘘のようだけど、紛うかた無き実在の人物、フランソワ・ウージェーヌ・ヴィドックその人であります。 舞台は革命前夜のフランスですが、起こる事件はいわゆる切り裂きジャック事件ばりの連続幼女殺害事件。主人公の中年刑事ジョルジュは、上から押し付けられる形ではありますが、少年囚人ヴィドックを助っ人として、犯人を追うことに――。少年と言えどもヴィドックは、超したたかで、スレていて、何とも鼻持ちならない、しかも大人顔負けの筋骨隆々ガタイ。(史実に忠実なのだそう)裏社会ではいっぱしの顔で、プチブルな警察では到底得られない情報を難なく、巧みにもたらしてくれます。 一方、刑事ジョルジュ、奥さんとお母さんに尻に引かれる冴えないおっさん。しかしベテランらしく人間観察が深くて、意外や推理力にも優れています。ヴィドックの持ち込んだ材料から、着実に謎を解いてゆきます――と、まあ、こんな話。 欲を言えば主人公側キャラクターの心理がも少し個性的だったら良かったのになあと、思わないでも無いですが、あの時代の妙な、魅力的な雰囲気をかいまみせてくれかつ、読み易い時代ミステリーだと思います。 | ||||
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