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聖アントニウスの殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
聖アントニウスの夜
聖アントニウスの殺人 (講談社文庫)

聖アントニウスの殺人の評価: 2.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(1pt)

舞台は過去、登場人物は現代人のミスマッチ

冒頭の貧民街の描き方からして、チグハグ。舞台はアラスじゃなくて、十八世紀のパリ?という感じ。メルシエの『タブロー・ド・パリ』あたりの描写をそのまま持ってきたのでは?と疑いたくなる。違和感あり。警察機構についても、本当に調べたのでしょうか?パリ警察はともかく、地方の警察組織はそれほど発達しておらず、実際には現地の司法機関が兼務していたと思われる。
読み進むに連れて、その違和感は次第に強くなる。というのも、登場人物がまるで現代人だから。自立できないことに焦燥感を感じる女主人公、正義を振りかざす警官。それは現代の価値観で、十八世紀のフランスでは、人々はまったく違う考えに基づいて生活していたはず。その時代を生きている人物の確かな息吹が感じられない。そこが歴史小説の難しさですかね。まあ、過去を舞台に現代人が駆け回るお話、と思ってきら〜くに読まないとストレスが溜まります。
聖アントニウスの殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:聖アントニウスの殺人 (講談社文庫)より
4062731584

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