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第三の魔弾
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第三の魔弾の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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傑作です。 ペルッツの処女作らしいが、彼の作風の魅力のすべてがすでにここに息づいている。 だまし絵にだまし絵が重なる眩暈のイメージ、無意識の理不尽な怖れがそれとなく投影された倒錯的ヴイジョン、ユダヤ神秘主義の影響が濃厚な捻じれた歴史感覚。 テイストとしては、後年の『ボリバル伯爵』に非常によく似ている。 コルテスやモクテスマ2世などの実在の人物に交じって、ペルッツの筆による架空の冒険者とその宿命のライバルである異母兄弟、さらには二人の運命を天秤にかけるサタンの化身まで!出てくる。 往年のハリウッドの超大作にも遜色しない目まぐるしい歴史活劇のスペクタクルもあれば、通常の時空の感覚から逸脱した霊感の持ち主だけが紐解くことのできる神がかり的なミステリの深みもある。 この手のエンターテメントとしてはまったく隙のない充実度。 アマゾンの値段が高すぎるので、私はわざわざこの本を読むためだけに、朝一番に隣町の図書館まで足を伸ばして、閉館まで居座って読み上げました。 交通費往復で1000円近くかかったけど、その価値はありました.。(+お菓子代、飲み物代、お弁当代を含めると単行本が軽く一冊買えちゃいます) 一度だけでは読み足りない感じなので、値段が下がったら、手元に一冊欲しい。 | ||||
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