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マタニティ・グレイ
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マタニティ・グレイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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出産についての啓蒙書、妊活本、”出産のススメ”という感じでした。 妊娠、出産にまつわるエピソードが満載で、決していいことばかりではないと主張されていますが、 同時に、「ぜひ、妊娠、出産しましょう」という強いメッセージを感じました。 単なるノウハウ本ではなく、ストーリー性もあるので、楽しめました。 いいと思いました。 | ||||
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他のレビューでリアリティがないと言われていますが、子ども嫌いの妊婦には共感できてリアルな内容だと思いました。 お金の心配をしているのに高級な暮らしをしているところがおかしい、とも言われていますが、高い生活レベルを望んでいるからお金が足りないんです。子育てに本格的にお金がかかるようになったら主人公たちの生活レベルは変わると思います。 男性の作家さんなので、おそらく妊婦だった方を取材されて書かれているんだと思いますが、もしその被取材者の方とお話しできたら意気投合できそうです。 妊娠出産には、その人の価値観や世界をひっくり返す力があります。そのことがよくわかる小説だと思いました。 | ||||
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つい先日妊娠したとわかったところの30代女性です。 妊娠したからこの本を手に取ったのではなく、石田衣良さんの作品を読みたいな、と探していた時にタイトルとあらすじを読み、まあ石田さんってこんな作品も書かれるのね!と思って読み始めました。 読み始めたらもう本当にびっくりで、私は千花子とずいぶんそっくりでした。 私も公共の場で騒いだり走ったりする子供に冷たい目を向けていたし、 結婚してしばらくの間「子供なんて私たちの人生を食い潰すだけだよね」と夫に話して、子作りとは無縁の生活をしていました。 世の中がコロナ禍となり、様々な変化を余儀なくされた頃から、外向きの嗜好が徐々に内向きになってきたように感じます。 そこから初めて妊活を経て、欲しくないと思っていた子供のはずなのに上手くいかなければ辛くて、そんな日々を過ごして今に至ります。 なので、千花子が妊娠が発覚した際に「子供部屋がない!」と悲痛な思いに駆られるシーンや、 切迫流産の危機に瀕して、初めて我が子に語りかける姿に涙しました。 今の自分の心情にとても近いように感じられ、徐々に母となる千花子の様子に非常に引き込まれました。 両親と折り合いが悪いところ、 夫が単純だけど気のいい男であるところ、 まるで私のこと?と思い上がってしまうほど、千花子は私とそっくりでした。 彼女が両親に向き合うシーンでは 一人じゃない…お腹の赤ちゃんが「ママ、がんばれ」とエールを送ってくれる場面で思わず嗚咽しました。 きっとこれから私の人生にも千花子が経験したようなストーリーが、私だけのオリジナルな形でやってきてくれるように感じています。 今は地に足のつかない不安な気持ちだし、 誰にも妊娠のことは言えない時期です。 だからこそ余計不安だったのですが…今この本を読んで、千花子と赤ちゃんが私に寄り添ってくれている、仲間がいるんだと感じられています。 石田さんの名文にはいつも引き込まれるばかりでしたが、まさかの自分に重なる部分がこれまでになく多く、私の人生の友と言える一冊に出会えたように感じています。 石田さん、ありがとうございました。 | ||||
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男には決してわからない妊娠、出産を女性の側の視点で見る良い機会となりました。 | ||||
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突然の希望しない妊娠、自分は望まなかったが、実は子供を欲しがっていた夫。夫の為に出産を決意、辛い悪阻や思うように動かない体、流産の危機を乗り越えての出産。 男性目線か女性目線かわかりませんが、いつものように楽しめました。 図書館で借りるときにこの様なジャケでしたので、恥ずかしかったですが・・。 | ||||
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この小説は雑誌連載中は、Growing Up With A Baby というタイトルでした。単行本化で改題したのですが、前のタイトルのほうが内容をよく体現していると思います。(副題には掲げられてますが。)おしゃれに生活してる女性が突然の妊娠を受け入れ、出産までの過程において、成長していくという感じですね。しかし、多くの女性にとって、主人公の妊娠生活はリアリティ欠けすぎでしょうね。私はFP資格を持っておりますが、子どもを一人この世に生み出すにしては、親として経済的緊張感が著しく欠如している様子に、少々冷や汗であったのは事実です。 でも、共感できるフレーズがいくつもありました。それが衣良さんの小説読む楽しみでもあります。たとえば、 「女には、ここでやらなきゃ女がすたるというときが必ずやってくる。『そのとき』は今だった。」(P79) 「幸せというのは、こんな単純でありふれたものかもしれない。それは毎日の生活のなかにあって、それでもなかなか見つけるのは困難なものだ。」(P101) 「やっぱりこの人を選んでよかった。あらためて、そう思う。結局のところ、ほんとうに困ったときに信頼して、いっしょに闘える人間と結婚しなければ意味はないのだ。結婚相手は命をかけてともに闘える同志でなければ、これからの厳しい日本で生き抜いていくことは困難だろう。」(P63)〜既婚者として実感するところです。この言葉は、これから結婚しようとする方たちが、心に銘記する価値ある言葉かもしれません。実際、主人公の夫の選択は大正解だったと思います。二人は本当に仲むつまじく愛情で結ばれた男女で、その基本さえきちっとしてれば、そこに生まれる子どもはまあ幸せに過ごしていけるのかもしれませんね。 特に未婚の女性には一読の価値ある小説だと思います。 ただ、衣良さんの連載を単行本化した小説で、いつも感じることですが、連載においては、途中から読み始める読者もいるため、登場人物の背景説明が繰り返されるのは仕方ありませんが、単行本になった際も、その痕跡が散見され、「あら、また背景説明の繰り返し、ちょっとしつこいかも。」と、溜息出ます。読書の集中が途切れてしまいます。出版社の方、もう少し配慮あってもいいかもしれませんね。 | ||||
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