(短編集)

風に舞いあがるビニールシート

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評判

風に舞いあがるビニールシートの評価:

4.11/5点 レビュー 122件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.11pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全188件 81〜100 5/10ページ
No.108
(5pt)

力をくれる女性たちの生き方

まずは表題作。現地採用という殻に閉じこもっていた主人公が、ついに危険な現場に赴くことを決意するまでの心の動きを描いています。国際機関に勤務しながらも、なお性役割を引きずって生きている日本人女性を、異なる文化背景を持つ外国人の元つれあいがどう見ていたかなど、なかなか興味深い記述も多く、直木賞受賞にふさわしい仕上がりとなっているように思います。

 「器を探して」というタイトルは、真に自分に見合うような男性を探してという意味も込められているのでしょうか。まあ「俺と仕事のどっちを取るんだ?」という男性には、間髪入れず「仕事!」と答えて、さっさと別れるのがよろしいかと思いますが、結末は…
 「犬の散歩」では、ふとしたきっかけから、安易な専業主婦の日常に訣別し、ハードな毎日に身を投じてゆく女性を描きます。「守護神」では、ひたむきに生きる女性が、ともすれば落ちこぼれそうな主人公の男性に元気を与えています。

 いずれの作品も、落ち込んでる人にはぜひすすめたい物語ばかりです。ここに登場するような女性たちがこの国の主流であればいいなと思いますが、まあ現実は残念な状況です。

 残る2作品は、打って変わってほぼ男性ばかりが登場します。
 「鐘の音」はミステリ仕立てのお仕事小説。上記4作品を生み出した作家が、一方でこんな作品も書けるということに、大きなポテンシャルを感じました。
 「ジェネレーションX」もなかなか後味のよい友情物語で、6編全てが帯にある「お金よりも大切な何かのために懸命に生きる」というコンセプトで一貫していることを確認しました。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.107
(5pt)

力をくれる女性たちの生き方

まずは表題作。現地採用という殻に閉じこもっていた主人公が、ついに危険な現場に赴くことを決意するまでの心の動きを描いています。国際機関に勤務しながらも、なお性役割を引きずって生きている日本人女性を、異なる文化背景を持つ外国人の元つれあいがどう見ていたかなど、なかなか興味深い記述も多く、直木賞受賞にふさわしい仕上がりとなっているように思います。

 「器を探して」というタイトルは、真に自分に見合うような男性を探してという意味も込められているのでしょうか。まあ「俺と仕事のどっちを取るんだ?」という男性には、間髪入れず「仕事!」と答えて、さっさと別れるのがよろしいかと思いますが、結末は…
 「犬の散歩」では、ふとしたきっかけから、安易な専業主婦の日常に訣別し、ハードな毎日に身を投じてゆく女性を描きます。「守護神」では、ひたむきに生きる女性が、ともすれば落ちこぼれそうな主人公の男性に元気を与えています。

 いずれの作品も、落ち込んでる人にはぜひすすめたい物語ばかりです。ここに登場するような女性たちがこの国の主流であればいいなと思いますが、まあ現実は残念な状況です。

 残る2作品は、打って変わってほぼ男性ばかりが登場します。
 「鐘の音」はミステリ仕立てのお仕事小説。上記4作品を生み出した作家が、一方でこんな作品も書けるということに、大きなポテンシャルを感じました。
 「ジェネレーションX」もなかなか後味のよい友情物語で、6編全てが帯にある「お金よりも大切な何かのために懸命に生きる」というコンセプトで一貫していることを確認しました。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.106
(5pt)

確かなともし火

確かなともし火が胸の奥に宿った。
読了後の感想をひと言にすれば、こうなる。

この連作短編集の主人公は、「大切な何か」のために、懸命に生きる市井の人々だ。
といっても、単純無垢なのっぺりとした話では、もちろんない。
生きるということの複雑さを、力強く、暖かな眼差しで、リズムよく描ききっている。

近年の連作短編の中では、紛れもない傑作だ。
読んでまったく損はありません。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.105
(5pt)

確かなともし火

確かなともし火が胸の奥に宿った。
読了後の感想をひと言にすれば、こうなる。

この連作短編集の主人公は、「大切な何か」のために、懸命に生きる市井の人々だ。
といっても、単純無垢なのっぺりとした話では、もちろんない。
生きるということの複雑さを、力強く、暖かな眼差しで、リズムよく描ききっている。

近年の連作短編の中では、紛れもない傑作だ。
読んでまったく損はありません。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.104
(5pt)

モヤモヤを吹っ切りたい人へ

本作は森絵都氏による直木賞受賞作。
6人の主人公達が織り成す、表題作他6編の短編集。

ショップオーナーに振り回されつつも器を探す弥生。
ボランティアのため水商売のバイトをする恵利子。
レポート一本に苦しむ社会人大学生の裕介。
誰よりも真摯に仏像と向き合う潔。
若者とのギャップに戸惑う健一。
難民キャンプへ夫を送り出す里佳。

本作の主人公達は皆、ストーリーを通じて新たな自分を発見する。
ただし、それは自分ひとりの世界で悟りを開くようなものではない。
周囲の様々な人達との交流により、何かを吹っ切れた、といった感じだろうか。
どれもが心地よく、壮快で、心に落ち着くものばかりである。
日常で何かモヤモヤしたものを抱えている人、心と頭を切り替えたい人に読んでほしい一作。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.103
(5pt)

モヤモヤを吹っ切りたい人へ

本作は森絵都氏による直木賞受賞作。
6人の主人公達が織り成す、表題作他6編の短編集。

ショップオーナーに振り回されつつも器を探す弥生。
ボランティアのため水商売のバイトをする恵利子。
レポート一本に苦しむ社会人大学生の裕介。
誰よりも真摯に仏像と向き合う潔。
若者とのギャップに戸惑う健一。
難民キャンプへ夫を送り出す里佳。

本作の主人公達は皆、ストーリーを通じて新たな自分を発見する。
ただし、それは自分ひとりの世界で悟りを開くようなものではない。
周囲の様々な人達との交流により、何かを吹っ切れた、といった感じだろうか。
どれもが心地よく、壮快で、心に落ち着くものばかりである。
日常で何かモヤモヤしたものを抱えている人、心と頭を切り替えたい人に読んでほしい一作。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.102
(5pt)

やっぱりカラフルの作者だなぁ、と。

やはり一番の秀作は表題作「風に舞いあがるビニールシート」だと思う。

時代のうねりの狭間に落ちてしまった難民達。彼らは風に舞いあがる
ビニールシートのように、何の抵抗も出来ずただ世界に翻弄されるのみ。
あまりにぴったりな描写に、情景がありありと思い浮かんだのは
私だけではないと思う。

主題はカラフルと同じく、【他者との繋がりによる己の再生】といった
ところであろうか。里佳はもちろん、エドについても同じ事が言える。
カラフルと違うのは、希望や幸せがまるで甘いデコレーションケーキの
ようにたくさん散りばめられているのではなく、後口がほんのり苦く、
大人向けの小説としてしっかり構築されているところ。
30才を過ぎて読むと、胸に突き刺さる話ばかりで非常に魅力的な本だと
思う。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.101
(5pt)

やっぱりカラフルの作者だなぁ、と。

やはり一番の秀作は表題作「風に舞いあがるビニールシート」だと思う。

時代のうねりの狭間に落ちてしまった難民達。彼らは風に舞いあがる
ビニールシートのように、何の抵抗も出来ずただ世界に翻弄されるのみ。
あまりにぴったりな描写に、情景がありありと思い浮かんだのは
私だけではないと思う。

主題はカラフルと同じく、【他者との繋がりによる己の再生】といった
ところであろうか。里佳はもちろん、エドについても同じ事が言える。
カラフルと違うのは、希望や幸せがまるで甘いデコレーションケーキの
ようにたくさん散りばめられているのではなく、後口がほんのり苦く、
大人向けの小説としてしっかり構築されているところ。
30才を過ぎて読むと、胸に突き刺さる話ばかりで非常に魅力的な本だと
思う。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.100
(5pt)

表題作の「風に舞いあがるビニールシート」のクライマックス

表題作の「風に舞いあがるビニールシート」のクライマックス部分で
主人公の旦那が自らの死生観・人生観について語るシーンは必見です。
小説を読んだときの心理状態などにもよるでしょうが、
情景・心境などが素直に体に入り込んでくる感じがしました。
また、主人公に惚れた理由なども人間らしくてとても共感がもてます。

ほかの短編もはずれがなく読みやすかったです。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.99
(5pt)

表題作の「風に舞いあがるビニールシート」のクライマックス

表題作の「風に舞いあがるビニールシート」のクライマックス部分で
主人公の旦那が自らの死生観・人生観について語るシーンは必見です。
小説を読んだときの心理状態などにもよるでしょうが、
情景・心境などが素直に体に入り込んでくる感じがしました。
また、主人公に惚れた理由なども人間らしくてとても共感がもてます。

ほかの短編もはずれがなく読みやすかったです。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.98
(4pt)

短編集だと思ってなめていたら

カラフルを読んでから、森絵都さんのファンです。中2の息子もカラフルを繰り返し読んでます。
森さんの本は、読んだ後がとにかく爽やか。いい気分で眠りにつける。
長編好みの私は短編集果たして・・・と思いましたが
6篇すべて良かったですが、6篇目の表題作に久々に読書で、号泣してしまいました。
難民救済の現場で愛する人を失った里香が、その喪失感を乗り越え、前進する姿に。
こう書くと、なんだか安っぽく聞こえますが、
まずは一読あれ!森絵都さん読むとじわじわ元気出ます。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.97
(4pt)

短編集だと思ってなめていたら

カラフルを読んでから、森絵都さんのファンです。中2の息子もカラフルを繰り返し読んでます。
森さんの本は、読んだ後がとにかく爽やか。いい気分で眠りにつける。
長編好みの私は短編集果たして・・・と思いましたが
6篇すべて良かったですが、6篇目の表題作に久々に読書で、号泣してしまいました。
難民救済の現場で愛する人を失った里香が、その喪失感を乗り越え、前進する姿に。
こう書くと、なんだか安っぽく聞こえますが、
まずは一読あれ!森絵都さん読むとじわじわ元気出ます。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.96
(5pt)

粒揃いの短編集

全6話の短編集。
個人的にここまで満腹感を味わえた短編集は初めて!なので星5つに。

伏線回収がすきな私は、すぐに結末を迎えてしまう短編が、とてもあじけなく、大した発展のない閉じた世界…といったものに感じていたのですが、見方が変わりました。

森さんのこの作品は確かにファンタジー大作のような劇的な展開はないものの、どこにでもいそうな「誰か」の代り映えもしないけど、でもどこか愛しい、そんな日常をやさしくすくい取るような、そんな話ばかりで、読み終えたあと、優しく澄んだ気持ちになれる一冊でした。

それにしても、個人的には「器を探して」と「風に舞い上がる〜」の主人公のその後が気になります…

たくさんの方がレビューに書いておられますが、
「自分にとって貫きたいもの」とは、
「大事なもの」とは何なのかを考えさせてくれる作品です。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.95
(5pt)

粒揃いの短編集

全6話の短編集。
個人的にここまで満腹感を味わえた短編集は初めて!なので星5つに。

伏線回収がすきな私は、すぐに結末を迎えてしまう短編が、とてもあじけなく、大した発展のない閉じた世界…といったものに感じていたのですが、見方が変わりました。

森さんのこの作品は確かにファンタジー大作のような劇的な展開はないものの、どこにでもいそうな「誰か」の代り映えもしないけど、でもどこか愛しい、そんな日常をやさしくすくい取るような、そんな話ばかりで、読み終えたあと、優しく澄んだ気持ちになれる一冊でした。

それにしても、個人的には「器を探して」と「風に舞い上がる〜」の主人公のその後が気になります…

たくさんの方がレビューに書いておられますが、
「自分にとって貫きたいもの」とは、
「大事なもの」とは何なのかを考えさせてくれる作品です。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.94
(4pt)

風に舞いあがるビニールシート

どの短編も良かったが
最後の「風に舞いあがるビニールシート」が一番印象に残った。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.93
(4pt)

風に舞いあがるビニールシート

どの短編も良かったが
最後の「風に舞いあがるビニールシート」が一番印象に残った。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.92
(5pt)

風に舞いあがるビニールシート

森絵都さんの作品は、小学生のときにを、そして、高校生でを読んだ。「風に舞いあがるビニールシート」は、森絵都さんの作品の中で、最高傑作ではないでしょうか?
 やはり、後ろ2つ。すなわち、「ジェネレーションX」と「風に舞いあがるビニールシート」の2作品が最高。
 本当に綺麗で透き通ったように美しい作品だと思います。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.91
(5pt)

風に舞いあがるビニールシート

森絵都さんの作品は、小学生のときにを、そして、高校生でを読んだ。「風に舞いあがるビニールシート」は、森絵都さんの作品の中で、最高傑作ではないでしょうか?
 やはり、後ろ2つ。すなわち、「ジェネレーションX」と「風に舞いあがるビニールシート」の2作品が最高。
 本当に綺麗で透き通ったように美しい作品だと思います。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032
No.90
(4pt)

人は悲しみから立ちあがろうとする時、何が必要なのだろう‥

短編集であるが表題作は最も読み応えがある。

人は悲しみから立ちあがろうとする時何が必要なのだろう?
今も紛争に逃げ惑う難民がいるアフガンで
最愛の人、エドを亡くした順子。
彼女がどう生気を取り戻していくのかを
模索しながら読み進めた。

「泣くよりもはるかにやるべきことがある」
というエドの言葉が胸を打つ。

国連難民高等弁務官として紛争地域の最前線で
支援を続ける者ならではの魂の言葉‥

「悲しみなんてそう簡単に受け入れるべきじゃない」とも。
本当に‥私もそう思う。

茫然自失になってから「光」を見出すまでの過程を
丁寧に綴っている。
風に舞いあがるビニールシート Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシートより
4163249206
No.89
(4pt)

人は悲しみから立ちあがろうとする時、何が必要なのだろう‥

短編集であるが表題作は最も読み応えがある。

人は悲しみから立ちあがろうとする時何が必要なのだろう?
今も紛争に逃げ惑う難民がいるアフガンで
最愛の人、エドを亡くした順子。
彼女がどう生気を取り戻していくのかを
模索しながら読み進めた。

「泣くよりもはるかにやるべきことがある」
というエドの言葉が胸を打つ。

国連難民高等弁務官として紛争地域の最前線で
支援を続ける者ならではの魂の言葉‥

「悲しみなんてそう簡単に受け入れるべきじゃない」とも。
本当に‥私もそう思う。

茫然自失になってから「光」を見出すまでの過程を
丁寧に綴っている。
風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)より
4167741032