春の夢

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春の夢の評価:

4.44/5点 レビュー 32件。 C ランク

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全96件 21〜40 2/5ページ
No.76
(4pt)

再生

宮本輝の小説のテーマは、再び生きるという意味での「再生」だ、と言う解説を読んだことがあります。
33年も前に読んだこの本が、そういう本だったかどうかは思い出せませんが、その当時では最も心に残っていた本です。
部屋の柱に釘打ちされたままのトカゲが消えた。主人公が抱える悪夢のような現実も、その蜥蜴と一緒にいつの間にか消えていた、そんなストーリーを思い描いて文字にしている小説、だったかどうか…。
でも最後は狭いアパートの部屋に爽やかな風がやさしく吹き込んで来ていたようなイメージが残っています。
今また読んでみようと思っています。
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
4167348039
No.75
(5pt)

面白かった。惜しみなくアイデアを注ぎ込んで本気で書いている

〇 苦学生哲之と裕福な陽子の青春恋愛小説である。哲之の母親が「ええ娘やなア・・・。そんなに特別べっぴんさんやないけど、品があって可愛らしいわ」と評する陽子が、なんとも言えない明るさをもたらしていて、温かい読み心地の小説である。

〇 しかしそれだけでは終わらないものが、この作品にはある。生と死のせめぎあいが充満しているのである。まず、哲之の下宿の柱に釘で打ち付けられながらも生き続ける蜥蜴のキンちゃんが全編をつらぬく生死の象徴としてある。

〇 そればかりではない。哲之の父の死に方、京都の豪邸に暮らす沢村千代乃の語る茶道の死生観、その千代乃の死顔、服毒自殺を企てたドイツ人旅行者夫妻の覚悟、金持ちボンボン中沢の親鸞信仰、心臓手術を逡巡する磯貝、死ぬほど殴られる哲之が見た幻覚・・・このようなものが次々に現れて、生きる意味とはなにか、死ぬこととはどういうことか、生死を支配する法はあるのか、と語りかける。

〇 この作品を書いているとき、まだ若かった宮本輝さんは生死について懸命に考えていた。そして考えたことのありったけを未熟かもしれないと怖れつつもこの作品に注ぎ込んだのではないか。そんな若い著者の真剣さと潔さを感じるから、少々重苦しい内容でも読後感はさわやかなのだろう。
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
416734825X
No.74
(5pt)

面白かった。惜しみなくアイデアを注ぎ込んで本気で書いている

〇 苦学生哲之と裕福な陽子の青春恋愛小説である。哲之の母親が「ええ娘やなア・・・。そんなに特別べっぴんさんやないけど、品があって可愛らしいわ」と評する陽子が、なんとも言えない明るさをもたらしていて、温かい読み心地の小説である。

〇 しかしそれだけでは終わらないものが、この作品にはある。生と死のせめぎあいが充満しているのである。まず、哲之の下宿の柱に釘で打ち付けられながらも生き続ける蜥蜴のキンちゃんが全編をつらぬく生死の象徴としてある。

〇 そればかりではない。哲之の父の死に方、京都の豪邸に暮らす沢村千代乃の語る茶道の死生観、その千代乃の死顔、服毒自殺を企てたドイツ人旅行者夫妻の覚悟、金持ちボンボン中沢の親鸞信仰、心臓手術を逡巡する磯貝、死ぬほど殴られる哲之が見た幻覚・・・このようなものが次々に現れて、生きる意味とはなにか、死ぬこととはどういうことか、生死を支配する法はあるのか、と語りかける。

〇 この作品を書いているとき、まだ若かった宮本輝さんは生死について懸命に考えていた。そして考えたことのありったけを未熟かもしれないと怖れつつもこの作品に注ぎ込んだのではないか。そんな若い著者の真剣さと潔さを感じるから、少々重苦しい内容でも読後感はさわやかなのだろう。
春の夢 (宮本輝全集) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (宮本輝全集)より
4106454041
No.73
(5pt)

面白かった。惜しみなくアイデアを注ぎ込んで本気で書いている

〇 苦学生哲之と裕福な陽子の青春恋愛小説である。哲之の母親が「ええ娘やなア・・・。そんなに特別べっぴんさんやないけど、品があって可愛らしいわ」と評する陽子が、なんとも言えない明るさをもたらしていて、温かい読み心地の小説である。

〇 しかしそれだけでは終わらないものが、この作品にはある。生と死のせめぎあいが充満しているのである。まず、哲之の下宿の柱に釘で打ち付けられながらも生き続ける蜥蜴のキンちゃんが全編をつらぬく生死の象徴としてある。

〇 そればかりではない。哲之の父の死に方、京都の豪邸に暮らす沢村千代乃の語る茶道の死生観、その千代乃の死顔、服毒自殺を企てたドイツ人旅行者夫妻の覚悟、金持ちボンボン中沢の親鸞信仰、心臓手術を逡巡する磯貝、死ぬほど殴られる哲之が見た幻覚・・・このようなものが次々に現れて、生きる意味とはなにか、死ぬこととはどういうことか、生死を支配する法はあるのか、と語りかける。

〇 この作品を書いているとき、まだ若かった宮本輝さんは生死について懸命に考えていた。そして考えたことのありったけを未熟かもしれないと怖れつつもこの作品に注ぎ込んだのではないか。そんな若い著者の真剣さと潔さを感じるから、少々重苦しい内容でも読後感はさわやかなのだろう。
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
4167348039
No.72
(5pt)

これも凄い!

最高でした
春の夢 (宮本輝全集) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (宮本輝全集)より
4106454041
No.71
(5pt)

これも凄い!

最高でした
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
416734825X
No.70
(5pt)

これも凄い!

最高でした
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
4167348039
No.69
(5pt)

ほっこりさせられる宮本輝作品の優しく温かい文学

不慮の事故で柱に釘付けにされた蜥蜴の「キンちゃん」を軸に話が進められる、青春の恋愛、死生観等がテーマの小説です。
「春の夢」とは主人公が大学を卒業して就職し、彼女と結婚して母親と三人で暮らすこと、同僚の心臓手術が控えてあること、そして何より体を貫いている「キンちゃん」の釘を抜いてやることです。
自分が一番興味深かったのは、息子との確執があり生きる希望を失い、自殺を図ろうとし未遂に終わった外国人の老夫婦の話のところです。
自分の若い頃は父親に反発し、憎み、自分の欠点は全て父親のせいにしていました。しかし父ももう高齢、自分も中年になりました。この小説を読んで気付かされたのは高齢者の残り少なくなった人生の寂しさです。自分ももういい歳になったので、いつまでも父親を憎むのではなく和解し、一生懸命生きてきた父が余生を幸せに過ごせることに尽力しなければと思いました。
そして大事なテーマの死生観ですが、自分も宮本輝さん同様、この世で「人間が作った法」を犯さなくても自然を支配している「法」があるとしたら、それを犯した人間はあの世、来世で苦しい目に会うと思ってます。拙い表現ですが神様から頂いた今の人生を一生懸命に全うすることが大事だと思うのです。
さて、自分の宮本輝さんとの出会いですが、高校時代の現代文の課題で宮本輝さんのエッセイを読みまして、なんて優しく温かい文章を書く人なんだろうとたちまちファンになった次第です。(といってもこの小説で四冊目ですが 笑)
蜥蜴の「キンちゃん」が最後どうなったかは是非ご自身でお読み下さい。
最後に、稚拙な文章ですが最後まで読んで頂きありがとうございました
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
416734825X
No.68
(5pt)

ほっこりさせられる宮本輝作品の優しく温かい文学

不慮の事故で柱に釘付けにされた蜥蜴の「キンちゃん」を軸に話が進められる、青春の恋愛、死生観等がテーマの小説です。
「春の夢」とは主人公が大学を卒業して就職し、彼女と結婚して母親と三人で暮らすこと、同僚の心臓手術が控えてあること、そして何より体を貫いている「キンちゃん」の釘を抜いてやることです。
自分が一番興味深かったのは、息子との確執があり生きる希望を失い、自殺を図ろうとし未遂に終わった外国人の老夫婦の話のところです。
自分の若い頃は父親に反発し、憎み、自分の欠点は全て父親のせいにしていました。しかし父ももう高齢、自分も中年になりました。この小説を読んで気付かされたのは高齢者の残り少なくなった人生の寂しさです。自分ももういい歳になったので、いつまでも父親を憎むのではなく和解し、一生懸命生きてきた父が余生を幸せに過ごせることに尽力しなければと思いました。
そして大事なテーマの死生観ですが、自分も宮本輝さん同様、この世で「人間が作った法」を犯さなくても自然を支配している「法」があるとしたら、それを犯した人間はあの世、来世で苦しい目に会うと思ってます。拙い表現ですが神様から頂いた今の人生を一生懸命に全うすることが大事だと思うのです。
さて、自分の宮本輝さんとの出会いですが、高校時代の現代文の課題で宮本輝さんのエッセイを読みまして、なんて優しく温かい文章を書く人なんだろうとたちまちファンになった次第です。(といってもこの小説で四冊目ですが 笑)
蜥蜴の「キンちゃん」が最後どうなったかは是非ご自身でお読み下さい。
最後に、稚拙な文章ですが最後まで読んで頂きありがとうございました
春の夢 (宮本輝全集) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (宮本輝全集)より
4106454041
No.67
(5pt)

ほっこりさせられる宮本輝作品の優しく温かい文学

不慮の事故で柱に釘付けにされた蜥蜴の「キンちゃん」を軸に話が進められる、青春の恋愛、死生観等がテーマの小説です。
「春の夢」とは主人公が大学を卒業して就職し、彼女と結婚して母親と三人で暮らすこと、同僚の心臓手術が控えてあること、そして何より体を貫いている「キンちゃん」の釘を抜いてやることです。
自分が一番興味深かったのは、息子との確執があり生きる希望を失い、自殺を図ろうとし未遂に終わった外国人の老夫婦の話のところです。
自分の若い頃は父親に反発し、憎み、自分の欠点は全て父親のせいにしていました。しかし父ももう高齢、自分も中年になりました。この小説を読んで気付かされたのは高齢者の残り少なくなった人生の寂しさです。自分ももういい歳になったので、いつまでも父親を憎むのではなく和解し、一生懸命生きてきた父が余生を幸せに過ごせることに尽力しなければと思いました。
そして大事なテーマの死生観ですが、自分も宮本輝さん同様、この世で「人間が作った法」を犯さなくても自然を支配している「法」があるとしたら、それを犯した人間はあの世、来世で苦しい目に会うと思ってます。拙い表現ですが神様から頂いた今の人生を一生懸命に全うすることが大事だと思うのです。
さて、自分の宮本輝さんとの出会いですが、高校時代の現代文の課題で宮本輝さんのエッセイを読みまして、なんて優しく温かい文章を書く人なんだろうとたちまちファンになった次第です。(といってもこの小説で四冊目ですが 笑)
蜥蜴の「キンちゃん」が最後どうなったかは是非ご自身でお読み下さい。
最後に、稚拙な文章ですが最後まで読んで頂きありがとうございました
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
4167348039
No.66
(4pt)

昭和版なろう小説的要素を含む美しき青春恋愛小説

春の夢は独身時代、流転の海と並ぶ私の1番好きな小説であった。25年ぶりにKindleで読んでみると、やはり現代と昭和の女性の扱いの違いを感じぜずにはいられなかった。特に陽子はあまりにも哲之にとった都合の良すぎるいい女でまるで昭和版なろう小説かとも思ったほどだ。
ただ、宮本節は相変わらず心に響くし、文章の奥深い美しさもあり25年前ほど良い作品とは思えなかったけれども依然として好きな小説の上位にはいるなと思った
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
416734825X
No.65
(4pt)

昭和版なろう小説的要素を含む美しき青春恋愛小説

春の夢は独身時代、流転の海と並ぶ私の1番好きな小説であった。25年ぶりにKindleで読んでみると、やはり現代と昭和の女性の扱いの違いを感じぜずにはいられなかった。特に陽子はあまりにも哲之にとった都合の良すぎるいい女でまるで昭和版なろう小説かとも思ったほどだ。
ただ、宮本節は相変わらず心に響くし、文章の奥深い美しさもあり25年前ほど良い作品とは思えなかったけれども依然として好きな小説の上位にはいるなと思った
春の夢 (宮本輝全集) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (宮本輝全集)より
4106454041
No.64
(4pt)

昭和版なろう小説的要素を含む美しき青春恋愛小説

春の夢は独身時代、流転の海と並ぶ私の1番好きな小説であった。25年ぶりにKindleで読んでみると、やはり現代と昭和の女性の扱いの違いを感じぜずにはいられなかった。特に陽子はあまりにも哲之にとった都合の良すぎるいい女でまるで昭和版なろう小説かとも思ったほどだ。
ただ、宮本節は相変わらず心に響くし、文章の奥深い美しさもあり25年前ほど良い作品とは思えなかったけれども依然として好きな小説の上位にはいるなと思った
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
4167348039
No.63
(5pt)

学生時代に友人に勧められて読んだ本。

ふと思い出し読みたくなりました。子どもが自分が読んだ頃の歳になり、読み返してみたらまた心への響き方が違う物だと思いました。
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
416734825X
No.62
(5pt)

学生時代に友人に勧められて読んだ本。

ふと思い出し読みたくなりました。子どもが自分が読んだ頃の歳になり、読み返してみたらまた心への響き方が違う物だと思いました。
春の夢 (宮本輝全集) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (宮本輝全集)より
4106454041
No.61
(5pt)

学生時代に友人に勧められて読んだ本。

ふと思い出し読みたくなりました。子どもが自分が読んだ頃の歳になり、読み返してみたらまた心への響き方が違う物だと思いました。
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
4167348039
No.60
(5pt)

グイグイ引き込まれてしまいます。

夢中になって読みました。宮本輝さんは外れが少ない作家さんです。
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
416734825X
No.59
(5pt)

グイグイ引き込まれてしまいます。

夢中になって読みました。宮本輝さんは外れが少ない作家さんです。
春の夢 (宮本輝全集) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (宮本輝全集)より
4106454041
No.58
(5pt)

グイグイ引き込まれてしまいます。

夢中になって読みました。宮本輝さんは外れが少ない作家さんです。
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
4167348039
No.57
(3pt)

宮本輝の良さとそうでない部分両方を味わえる

この作品、文庫として出版された年に購入しているが、途中までで本をおいており、今回初めて最後まで、本を読み切った。

本を読みながら、以前なぜ途中で読むのをやめたのかを思い出した。

この作品の嫌いなところは、主人公の性格と青春時代のふさぎ込んだ思いを刺激させられる点、それに日本文学で繰り返される女性に対する一つのクリシェ(男を知っているなと感じたとか、さも重要な事のように文章が挿入されるのだけど、なんで女性だけがそんなことを言われないといけないの?)、さらに読者を作品に惹きつけるために作り出される作中の事件にみられる作家の手練手管。

好きなところは、美しい文章、一見唐突に描かれていた事物と、主人公のそして人の人生の象徴であるトカゲに訪れる変化が春の訪れとともに見事に円環し、主人公たちの人生への新たな旅立ちを予感させながら話が完結する点と、恋人、陽子の愛おしさ。

宮本輝の良さとそうでない部分両方を味わえる作品だと思う。
春の夢 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 春の夢 (文春文庫)より
416734825X