イヴの七人の娘たち

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評判

イヴの七人の娘たちの評価:

4.37/5点 レビュー 43件。 A ランク

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平均点4.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全176件 61〜80 4/9ページ
No.116
(3pt)

面白いのだけど

遺伝学の最新事情としてすごくエキサイティングな内容なのだけど、最後の方は飽きちゃったなあ。 読み物としてはいまいち冗長かな。 「研究の歩み」だから仕方ないけど。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4863324049
No.115
(4pt)

当たり前だと思っている世界の隙間

難しい事柄をわかりやすく解説し、ウィットとユーモアに富んでいて、読みやすい。
データがやや古いので、「?」となる部分はありますが、良い本です。
こういう本は「俺すごい」が鼻につくことがありますが、そういったこともありません。

福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」を先に読んでいたので、”一番に発表した者だけが勝者””研究の前提としている説が覆されるのではないかという怖れ”などの研究者心理に臨場感があって楽しめました。
PCRという高価な機械を購入できず、鍋ややかんやコンロを駆使して同様の機能を持つ装置を自作してしまったくだりは、PCR開発者のマリス博士のことを知っていると爆笑。
アメリカの研究室に比べると、オックスフォードは平和な印象を受けます。

「七人の娘たち」それぞれに物語が付されているのは過剰な気がしますが、ヒーローを求めたがる文化の中では、これが必要だったのかもしれません。
人類の分岐は、必要に迫られたり衝動に突き動かされたりした名もなき一人によって成されたもので、王や英雄が成したものではない、と。

ミトコンドリアの遺伝子を通して見れば、人種も文化も国籍も身分も貧富も関係なく、世界中の人間はつながっている。
母系で考えたなら、つながっているのは父ではなく、言葉の通じない、姿もまったく違う、遠い遠い場所に住んでいる人かもしれない。
壮大すぎてピンとこないところもありますが、読むと少しものの見方が変わる(変わりそうな)本です。
母系を採用すると、嫁姑問題が激減して男性も平穏になるんじゃないかという気はします。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4863324049
No.114
(3pt)

面白いのだけど

遺伝学の最新事情としてすごくエキサイティングな内容なのだけど、最後の方は飽きちゃったなあ。 読み物としてはいまいち冗長かな。 「研究の歩み」だから仕方ないけど。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス)より
4789730026
No.113
(4pt)

当たり前だと思っている世界の隙間

難しい事柄をわかりやすく解説し、ウィットとユーモアに富んでいて、読みやすい。
データがやや古いので、「?」となる部分はありますが、良い本です。
こういう本は「俺すごい」が鼻につくことがありますが、そういったこともありません。

福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」を先に読んでいたので、”一番に発表した者だけが勝者””研究の前提としている説が覆されるのではないかという怖れ”などの研究者心理に臨場感があって楽しめました。
PCRという高価な機械を購入できず、鍋ややかんやコンロを駆使して同様の機能を持つ装置を自作してしまったくだりは、PCR開発者のマリス博士のことを知っていると爆笑。
アメリカの研究室に比べると、オックスフォードは平和な印象を受けます。

「七人の娘たち」それぞれに物語が付されているのは過剰な気がしますが、ヒーローを求めたがる文化の中では、これが必要だったのかもしれません。
人類の分岐は、必要に迫られたり衝動に突き動かされたりした名もなき一人によって成されたもので、王や英雄が成したものではない、と。

ミトコンドリアの遺伝子を通して見れば、人種も文化も国籍も身分も貧富も関係なく、世界中の人間はつながっている。
母系で考えたなら、つながっているのは父ではなく、言葉の通じない、姿もまったく違う、遠い遠い場所に住んでいる人かもしれない。
壮大すぎてピンとこないところもありますが、読むと少しものの見方が変わる(変わりそうな)本です。
母系を採用すると、嫁姑問題が激減して男性も平穏になるんじゃないかという気はします。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス)より
4789730026
No.112
(3pt)

面白いのだけど

遺伝学の最新事情としてすごくエキサイティングな内容なのだけど、最後の方は飽きちゃったなあ。 読み物としてはいまいち冗長かな。 「研究の歩み」だから仕方ないけど。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4789717593
No.111
(4pt)

当たり前だと思っている世界の隙間

難しい事柄をわかりやすく解説し、ウィットとユーモアに富んでいて、読みやすい。
データがやや古いので、「?」となる部分はありますが、良い本です。
こういう本は「俺すごい」が鼻につくことがありますが、そういったこともありません。

福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」を先に読んでいたので、”一番に発表した者だけが勝者””研究の前提としている説が覆されるのではないかという怖れ”などの研究者心理に臨場感があって楽しめました。
PCRという高価な機械を購入できず、鍋ややかんやコンロを駆使して同様の機能を持つ装置を自作してしまったくだりは、PCR開発者のマリス博士のことを知っていると爆笑。
アメリカの研究室に比べると、オックスフォードは平和な印象を受けます。

「七人の娘たち」それぞれに物語が付されているのは過剰な気がしますが、ヒーローを求めたがる文化の中では、これが必要だったのかもしれません。
人類の分岐は、必要に迫られたり衝動に突き動かされたりした名もなき一人によって成されたもので、王や英雄が成したものではない、と。

ミトコンドリアの遺伝子を通して見れば、人種も文化も国籍も身分も貧富も関係なく、世界中の人間はつながっている。
母系で考えたなら、つながっているのは父ではなく、言葉の通じない、姿もまったく違う、遠い遠い場所に住んでいる人かもしれない。
壮大すぎてピンとこないところもありますが、読むと少しものの見方が変わる(変わりそうな)本です。
母系を採用すると、嫁姑問題が激減して男性も平穏になるんじゃないかという気はします。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4789717593
No.110
(3pt)

面白いのだけど

遺伝学の最新事情としてすごくエキサイティングな内容なのだけど、最後の方は飽きちゃったなあ。 読み物としてはいまいち冗長かな。 「研究の歩み」だから仕方ないけど。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1)より
4863328567
No.109
(4pt)

当たり前だと思っている世界の隙間

難しい事柄をわかりやすく解説し、ウィットとユーモアに富んでいて、読みやすい。
データがやや古いので、「?」となる部分はありますが、良い本です。
こういう本は「俺すごい」が鼻につくことがありますが、そういったこともありません。

福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」を先に読んでいたので、”一番に発表した者だけが勝者””研究の前提としている説が覆されるのではないかという怖れ”などの研究者心理に臨場感があって楽しめました。
PCRという高価な機械を購入できず、鍋ややかんやコンロを駆使して同様の機能を持つ装置を自作してしまったくだりは、PCR開発者のマリス博士のことを知っていると爆笑。
アメリカの研究室に比べると、オックスフォードは平和な印象を受けます。

「七人の娘たち」それぞれに物語が付されているのは過剰な気がしますが、ヒーローを求めたがる文化の中では、これが必要だったのかもしれません。
人類の分岐は、必要に迫られたり衝動に突き動かされたりした名もなき一人によって成されたもので、王や英雄が成したものではない、と。

ミトコンドリアの遺伝子を通して見れば、人種も文化も国籍も身分も貧富も関係なく、世界中の人間はつながっている。
母系で考えたなら、つながっているのは父ではなく、言葉の通じない、姿もまったく違う、遠い遠い場所に住んでいる人かもしれない。
壮大すぎてピンとこないところもありますが、読むと少しものの見方が変わる(変わりそうな)本です。
母系を採用すると、嫁姑問題が激減して男性も平穏になるんじゃないかという気はします。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1)より
4863328567
No.108
(3pt)

遺伝学の切れ味が無文字時代を解剖していく・・・しかし、まだまだ謎

著者は、オクスフォード大学の教授であり、DNAにより人類のルーツを辿っていく、というアプローチの権威である。DNAとは何か、それによって何が分かるか、という生物学的な話。ロマノフ王朝の皇帝一家の遺体の真贋鑑定とか(アナスタシアの真贋問題)、ネアンデルタール人の絶滅の謎とかテーマはいろいろ。
 曰く・・
 タンパク質はなんでも屋。酵素であり、抗体であり、コラーゲンである。タンパク質を構成するユニットがアミノ酸で、アミノ酸のつながり方(種類と順番)を決めるのがDNA。
 ミトコンドリアは、もともとは自由生活をしていた細菌で、より発達した細胞に侵入して居をかまえた。ミトコンドリアは酸素を捕まえる酵素をつくる遺伝子コードをもっているので細胞ともWINWIN。これにより宿主の細胞は、大量のエネルギーを使えるようになった。ミトコンドリアはそのまま細胞に定住し、以来、共棲生活している。
 ミトコンドリアの遺伝子は、母親からしか受け継がれない。精子のミトコンドリアはわずかで、泳いで子宮に辿りつくのに必要な分のエネルギーしか積んでいない(戦艦大和みたい)。しかも、卵子と結びつくと、尻尾とともにミトコンドリアは切り捨てられてしまう。
 核のDNAの突然変異は、10億年に1度しか起こらないくらいの低頻度。一方、ミトコンドリアはその20倍。なので、二人のミトコンドリアDNAの共通点と相違点をチェックしていくことにより、どの程度昔にこの二人が枝分かれしたか(いつぐらいまで共通の祖先をさかのぼれるか)を特定できる。著者のサイクス教授は、このような新しく強力な手法により、人類のルーツをつきとめていくという、羨ましいほどおもしろそうな作業をした人で、本書はその総括でもある。
 オスのロバとメスの馬をかけあわせるとラバができる。ラバは健康で力強いが繁殖能力はない(一代限り)。ロバの染色体は62本、馬の染色体は64本なので、両親から半分ずつ貰うと染色体は63本になる。奇数になるので、半分にできず、繁殖できない。ネアンデルタール人とクロマニヨン人も同じで、ネアンデルタール人の染色体は48本で、クロマニヨン人の染色体は46本。ゆえに、混血は残らない・・・ということだったのでは(ネアンデルタール人の染色体数は不明なので、これは著者の推測)。現代ヨーロッパ人には、ネアンデルタール人のミトコンドリアDNAはまったくみつからないが、著者はこれを上記のように推測している。
 ヨーロッパ人の共通の祖先をどんどん辿っていくと7人の女性に収斂されていく。いいかえれば、ヨーロッパ人のほとんどはこの7人のうちのだれかの子孫。7人は時代もまちまち。ただ、この始祖たちの時代にも他にもたくさんの女はいた。しかし、この始祖の娘の娘の・・・という具合に現代まで滅びることなく広がっていったのはこの7人ということになる(単なる偶然)。7人に収斂されるのは、あとの女性たちは、子孫が途絶えたか、息子しか生まなかったか。ただ、このあたりのロジックはもうちょっと説明が欲しかった。
 全世界では33族(33人の始祖)が特定されている。それらの共通の世界の母がアフリカの「ミトコンドリア・イヴ」。もちろん、イヴと同世代の女性もたくさんいた。イヴの系列だけがやがて33人を生み、そして残ったというだけ。
 日本の場合、アイヌ人と琉球人は、日本を最初に占領した縄文人の末裔。そのあと、朝鮮半島からやってきた弥生人が広がり、アイヌ人と琉球人は南北においやられた。しかし、アイヌ人と琉球人のミトコンドリアDNAはあまり共通しない。当初からほとんど接触がなかったらしい。
 などなど。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4863324049
No.107
(3pt)

遺伝学の切れ味が無文字時代を解剖していく・・・しかし、まだまだ謎

著者は、オクスフォード大学の教授であり、DNAにより人類のルーツを辿っていく、というアプローチの権威である。DNAとは何か、それによって何が分かるか、という生物学的な話。ロマノフ王朝の皇帝一家の遺体の真贋鑑定とか(アナスタシアの真贋問題)、ネアンデルタール人の絶滅の謎とかテーマはいろいろ。
 曰く・・
 タンパク質はなんでも屋。酵素であり、抗体であり、コラーゲンである。タンパク質を構成するユニットがアミノ酸で、アミノ酸のつながり方(種類と順番)を決めるのがDNA。
 ミトコンドリアは、もともとは自由生活をしていた細菌で、より発達した細胞に侵入して居をかまえた。ミトコンドリアは酸素を捕まえる酵素をつくる遺伝子コードをもっているので細胞ともWINWIN。これにより宿主の細胞は、大量のエネルギーを使えるようになった。ミトコンドリアはそのまま細胞に定住し、以来、共棲生活している。
 ミトコンドリアの遺伝子は、母親からしか受け継がれない。精子のミトコンドリアはわずかで、泳いで子宮に辿りつくのに必要な分のエネルギーしか積んでいない(戦艦大和みたい)。しかも、卵子と結びつくと、尻尾とともにミトコンドリアは切り捨てられてしまう。
 核のDNAの突然変異は、10億年に1度しか起こらないくらいの低頻度。一方、ミトコンドリアはその20倍。なので、二人のミトコンドリアDNAの共通点と相違点をチェックしていくことにより、どの程度昔にこの二人が枝分かれしたか(いつぐらいまで共通の祖先をさかのぼれるか)を特定できる。著者のサイクス教授は、このような新しく強力な手法により、人類のルーツをつきとめていくという、羨ましいほどおもしろそうな作業をした人で、本書はその総括でもある。
 オスのロバとメスの馬をかけあわせるとラバができる。ラバは健康で力強いが繁殖能力はない(一代限り)。ロバの染色体は62本、馬の染色体は64本なので、両親から半分ずつ貰うと染色体は63本になる。奇数になるので、半分にできず、繁殖できない。ネアンデルタール人とクロマニヨン人も同じで、ネアンデルタール人の染色体は48本で、クロマニヨン人の染色体は46本。ゆえに、混血は残らない・・・ということだったのでは(ネアンデルタール人の染色体数は不明なので、これは著者の推測)。現代ヨーロッパ人には、ネアンデルタール人のミトコンドリアDNAはまったくみつからないが、著者はこれを上記のように推測している。
 ヨーロッパ人の共通の祖先をどんどん辿っていくと7人の女性に収斂されていく。いいかえれば、ヨーロッパ人のほとんどはこの7人のうちのだれかの子孫。7人は時代もまちまち。ただ、この始祖たちの時代にも他にもたくさんの女はいた。しかし、この始祖の娘の娘の・・・という具合に現代まで滅びることなく広がっていったのはこの7人ということになる(単なる偶然)。7人に収斂されるのは、あとの女性たちは、子孫が途絶えたか、息子しか生まなかったか。ただ、このあたりのロジックはもうちょっと説明が欲しかった。
 全世界では33族(33人の始祖)が特定されている。それらの共通の世界の母がアフリカの「ミトコンドリア・イヴ」。もちろん、イヴと同世代の女性もたくさんいた。イヴの系列だけがやがて33人を生み、そして残ったというだけ。
 日本の場合、アイヌ人と琉球人は、日本を最初に占領した縄文人の末裔。そのあと、朝鮮半島からやってきた弥生人が広がり、アイヌ人と琉球人は南北においやられた。しかし、アイヌ人と琉球人のミトコンドリアDNAはあまり共通しない。当初からほとんど接触がなかったらしい。
 などなど。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス)より
4789730026
No.106
(3pt)

遺伝学の切れ味が無文字時代を解剖していく・・・しかし、まだまだ謎

著者は、オクスフォード大学の教授であり、DNAにより人類のルーツを辿っていく、というアプローチの権威である。DNAとは何か、それによって何が分かるか、という生物学的な話。ロマノフ王朝の皇帝一家の遺体の真贋鑑定とか(アナスタシアの真贋問題)、ネアンデルタール人の絶滅の謎とかテーマはいろいろ。
 曰く・・
 タンパク質はなんでも屋。酵素であり、抗体であり、コラーゲンである。タンパク質を構成するユニットがアミノ酸で、アミノ酸のつながり方(種類と順番)を決めるのがDNA。
 ミトコンドリアは、もともとは自由生活をしていた細菌で、より発達した細胞に侵入して居をかまえた。ミトコンドリアは酸素を捕まえる酵素をつくる遺伝子コードをもっているので細胞ともWINWIN。これにより宿主の細胞は、大量のエネルギーを使えるようになった。ミトコンドリアはそのまま細胞に定住し、以来、共棲生活している。
 ミトコンドリアの遺伝子は、母親からしか受け継がれない。精子のミトコンドリアはわずかで、泳いで子宮に辿りつくのに必要な分のエネルギーしか積んでいない(戦艦大和みたい)。しかも、卵子と結びつくと、尻尾とともにミトコンドリアは切り捨てられてしまう。
 核のDNAの突然変異は、10億年に1度しか起こらないくらいの低頻度。一方、ミトコンドリアはその20倍。なので、二人のミトコンドリアDNAの共通点と相違点をチェックしていくことにより、どの程度昔にこの二人が枝分かれしたか(いつぐらいまで共通の祖先をさかのぼれるか)を特定できる。著者のサイクス教授は、このような新しく強力な手法により、人類のルーツをつきとめていくという、羨ましいほどおもしろそうな作業をした人で、本書はその総括でもある。
 オスのロバとメスの馬をかけあわせるとラバができる。ラバは健康で力強いが繁殖能力はない(一代限り)。ロバの染色体は62本、馬の染色体は64本なので、両親から半分ずつ貰うと染色体は63本になる。奇数になるので、半分にできず、繁殖できない。ネアンデルタール人とクロマニヨン人も同じで、ネアンデルタール人の染色体は48本で、クロマニヨン人の染色体は46本。ゆえに、混血は残らない・・・ということだったのでは(ネアンデルタール人の染色体数は不明なので、これは著者の推測)。現代ヨーロッパ人には、ネアンデルタール人のミトコンドリアDNAはまったくみつからないが、著者はこれを上記のように推測している。
 ヨーロッパ人の共通の祖先をどんどん辿っていくと7人の女性に収斂されていく。いいかえれば、ヨーロッパ人のほとんどはこの7人のうちのだれかの子孫。7人は時代もまちまち。ただ、この始祖たちの時代にも他にもたくさんの女はいた。しかし、この始祖の娘の娘の・・・という具合に現代まで滅びることなく広がっていったのはこの7人ということになる(単なる偶然)。7人に収斂されるのは、あとの女性たちは、子孫が途絶えたか、息子しか生まなかったか。ただ、このあたりのロジックはもうちょっと説明が欲しかった。
 全世界では33族(33人の始祖)が特定されている。それらの共通の世界の母がアフリカの「ミトコンドリア・イヴ」。もちろん、イヴと同世代の女性もたくさんいた。イヴの系列だけがやがて33人を生み、そして残ったというだけ。
 日本の場合、アイヌ人と琉球人は、日本を最初に占領した縄文人の末裔。そのあと、朝鮮半島からやってきた弥生人が広がり、アイヌ人と琉球人は南北においやられた。しかし、アイヌ人と琉球人のミトコンドリアDNAはあまり共通しない。当初からほとんど接触がなかったらしい。
 などなど。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4789717593
No.105
(3pt)

遺伝学の切れ味が無文字時代を解剖していく・・・しかし、まだまだ謎

著者は、オクスフォード大学の教授であり、DNAにより人類のルーツを辿っていく、というアプローチの権威である。DNAとは何か、それによって何が分かるか、という生物学的な話。ロマノフ王朝の皇帝一家の遺体の真贋鑑定とか(アナスタシアの真贋問題)、ネアンデルタール人の絶滅の謎とかテーマはいろいろ。
 曰く・・
 タンパク質はなんでも屋。酵素であり、抗体であり、コラーゲンである。タンパク質を構成するユニットがアミノ酸で、アミノ酸のつながり方(種類と順番)を決めるのがDNA。
 ミトコンドリアは、もともとは自由生活をしていた細菌で、より発達した細胞に侵入して居をかまえた。ミトコンドリアは酸素を捕まえる酵素をつくる遺伝子コードをもっているので細胞ともWINWIN。これにより宿主の細胞は、大量のエネルギーを使えるようになった。ミトコンドリアはそのまま細胞に定住し、以来、共棲生活している。
 ミトコンドリアの遺伝子は、母親からしか受け継がれない。精子のミトコンドリアはわずかで、泳いで子宮に辿りつくのに必要な分のエネルギーしか積んでいない(戦艦大和みたい)。しかも、卵子と結びつくと、尻尾とともにミトコンドリアは切り捨てられてしまう。
 核のDNAの突然変異は、10億年に1度しか起こらないくらいの低頻度。一方、ミトコンドリアはその20倍。なので、二人のミトコンドリアDNAの共通点と相違点をチェックしていくことにより、どの程度昔にこの二人が枝分かれしたか(いつぐらいまで共通の祖先をさかのぼれるか)を特定できる。著者のサイクス教授は、このような新しく強力な手法により、人類のルーツをつきとめていくという、羨ましいほどおもしろそうな作業をした人で、本書はその総括でもある。
 オスのロバとメスの馬をかけあわせるとラバができる。ラバは健康で力強いが繁殖能力はない(一代限り)。ロバの染色体は62本、馬の染色体は64本なので、両親から半分ずつ貰うと染色体は63本になる。奇数になるので、半分にできず、繁殖できない。ネアンデルタール人とクロマニヨン人も同じで、ネアンデルタール人の染色体は48本で、クロマニヨン人の染色体は46本。ゆえに、混血は残らない・・・ということだったのでは(ネアンデルタール人の染色体数は不明なので、これは著者の推測)。現代ヨーロッパ人には、ネアンデルタール人のミトコンドリアDNAはまったくみつからないが、著者はこれを上記のように推測している。
 ヨーロッパ人の共通の祖先をどんどん辿っていくと7人の女性に収斂されていく。いいかえれば、ヨーロッパ人のほとんどはこの7人のうちのだれかの子孫。7人は時代もまちまち。ただ、この始祖たちの時代にも他にもたくさんの女はいた。しかし、この始祖の娘の娘の・・・という具合に現代まで滅びることなく広がっていったのはこの7人ということになる(単なる偶然)。7人に収斂されるのは、あとの女性たちは、子孫が途絶えたか、息子しか生まなかったか。ただ、このあたりのロジックはもうちょっと説明が欲しかった。
 全世界では33族(33人の始祖)が特定されている。それらの共通の世界の母がアフリカの「ミトコンドリア・イヴ」。もちろん、イヴと同世代の女性もたくさんいた。イヴの系列だけがやがて33人を生み、そして残ったというだけ。
 日本の場合、アイヌ人と琉球人は、日本を最初に占領した縄文人の末裔。そのあと、朝鮮半島からやってきた弥生人が広がり、アイヌ人と琉球人は南北においやられた。しかし、アイヌ人と琉球人のミトコンドリアDNAはあまり共通しない。当初からほとんど接触がなかったらしい。
 などなど。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1)より
4863328567
No.104
(5pt)

人懐っこい本

読後感が良い。
アダムの呪いは男性性の自然的本質を批判している。本書は、女性性の性質には何も言及していない。
MT DNAの行方を科学的手法を持って追うだけにとどまっている。
何千年も前の生活を予測している。
万人向けにするためか、ごく簡素に書いてある。中学生から読める。

あたかも古代の人間の方が、文化的性差がなかったような錯覚に陥る。
となれば、身体的な差異はあっても文化的に協調性があった

フェミニズムは、文化的・生理的な性差があるのではないかと常に考え続ける姿勢のことだ。
時代によって文化的性別は変化する。搾取がないか、人間社会を長持ちさせるために

男女間の違いは、本当にあるのだろうか。
女性が受け身の性別という概念があるが、遺伝的性質とは関係がない。エストロゲンは外見の変化・生理的機能こそもたらすが、パーソナリティとは関係がない。

幼児期、児童期、思春期、青年期。
知能の発達や言語獲得、社会化は、性別問わず人間が成長する過程の必修科目だと思う。

女性の敵が女性である原因が性にあるとすれば、アフロディテが居るからだ。自分の才覚ではなく、生理的性別に頼ってしまうと、文化的に女性が搾取される風潮が生まれる。
女性も家庭を支えなければならないが、社会的側面、才覚があってこそ、健全な家庭や地域社会ができる。
しかし、人間社会のあらゆるハラスメントの原因は複雑なので性別以外の原因がほとんどだと思う。
性別だけでなく、あらゆる偏りは不健全な社会を生む。不健全な社会では、生きる意味などない。

人間らしさは、絶え間ない努力をしなければ「保てない。」人間がもつネガティブな要素は強い。
ハラスメントは社会病理だ。単なる自己愛をドメスティックに搾取し、搾取されしているだけだ。建設的な人間関係のバリアーすなわち障害になるものだ。

これは社会的とは言えない。

議論とは「相手の意見を変えるものではない。」それは不可能だ。「その場に2つ以上の意見を集める」ものだ。
他者との対話とは、違う意見を発見することだ。

サイクス氏は素晴らしい。
遺伝学は、いわゆる「大衆の理性が眠ると怪物が目を覚ます」原因に 知性の光を灯す 試みでもある。
私は、学問がなくなってしまった世の中には住めない。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4863324049
No.103
(5pt)

人懐っこい本

読後感が良い。
アダムの呪いは男性性の自然的本質を批判している。本書は、女性性の性質には何も言及していない。
MT DNAの行方を科学的手法を持って追うだけにとどまっている。
何千年も前の生活を予測している。
万人向けにするためか、ごく簡素に書いてある。中学生から読める。

あたかも古代の人間の方が、文化的性差がなかったような錯覚に陥る。
となれば、身体的な差異はあっても文化的に協調性があった

フェミニズムは、文化的・生理的な性差があるのではないかと常に考え続ける姿勢のことだ。
時代によって文化的性別は変化する。搾取がないか、人間社会を長持ちさせるために

男女間の違いは、本当にあるのだろうか。
女性が受け身の性別という概念があるが、遺伝的性質とは関係がない。エストロゲンは外見の変化・生理的機能こそもたらすが、パーソナリティとは関係がない。

幼児期、児童期、思春期、青年期。
知能の発達や言語獲得、社会化は、性別問わず人間が成長する過程の必修科目だと思う。

女性の敵が女性である原因が性にあるとすれば、アフロディテが居るからだ。自分の才覚ではなく、生理的性別に頼ってしまうと、文化的に女性が搾取される風潮が生まれる。
女性も家庭を支えなければならないが、社会的側面、才覚があってこそ、健全な家庭や地域社会ができる。
しかし、人間社会のあらゆるハラスメントの原因は複雑なので性別以外の原因がほとんどだと思う。
性別だけでなく、あらゆる偏りは不健全な社会を生む。不健全な社会では、生きる意味などない。

人間らしさは、絶え間ない努力をしなければ「保てない。」人間がもつネガティブな要素は強い。
ハラスメントは社会病理だ。単なる自己愛をドメスティックに搾取し、搾取されしているだけだ。建設的な人間関係のバリアーすなわち障害になるものだ。

これは社会的とは言えない。

議論とは「相手の意見を変えるものではない。」それは不可能だ。「その場に2つ以上の意見を集める」ものだ。
他者との対話とは、違う意見を発見することだ。

サイクス氏は素晴らしい。
遺伝学は、いわゆる「大衆の理性が眠ると怪物が目を覚ます」原因に 知性の光を灯す 試みでもある。
私は、学問がなくなってしまった世の中には住めない。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス)より
4789730026
No.102
(5pt)

人懐っこい本

読後感が良い。
アダムの呪いは男性性の自然的本質を批判している。本書は、女性性の性質には何も言及していない。
MT DNAの行方を科学的手法を持って追うだけにとどまっている。
何千年も前の生活を予測している。
万人向けにするためか、ごく簡素に書いてある。中学生から読める。

あたかも古代の人間の方が、文化的性差がなかったような錯覚に陥る。
となれば、身体的な差異はあっても文化的に協調性があった

フェミニズムは、文化的・生理的な性差があるのではないかと常に考え続ける姿勢のことだ。
時代によって文化的性別は変化する。搾取がないか、人間社会を長持ちさせるために

男女間の違いは、本当にあるのだろうか。
女性が受け身の性別という概念があるが、遺伝的性質とは関係がない。エストロゲンは外見の変化・生理的機能こそもたらすが、パーソナリティとは関係がない。

幼児期、児童期、思春期、青年期。
知能の発達や言語獲得、社会化は、性別問わず人間が成長する過程の必修科目だと思う。

女性の敵が女性である原因が性にあるとすれば、アフロディテが居るからだ。自分の才覚ではなく、生理的性別に頼ってしまうと、文化的に女性が搾取される風潮が生まれる。
女性も家庭を支えなければならないが、社会的側面、才覚があってこそ、健全な家庭や地域社会ができる。
しかし、人間社会のあらゆるハラスメントの原因は複雑なので性別以外の原因がほとんどだと思う。
性別だけでなく、あらゆる偏りは不健全な社会を生む。不健全な社会では、生きる意味などない。

人間らしさは、絶え間ない努力をしなければ「保てない。」人間がもつネガティブな要素は強い。
ハラスメントは社会病理だ。単なる自己愛をドメスティックに搾取し、搾取されしているだけだ。建設的な人間関係のバリアーすなわち障害になるものだ。

これは社会的とは言えない。

議論とは「相手の意見を変えるものではない。」それは不可能だ。「その場に2つ以上の意見を集める」ものだ。
他者との対話とは、違う意見を発見することだ。

サイクス氏は素晴らしい。
遺伝学は、いわゆる「大衆の理性が眠ると怪物が目を覚ます」原因に 知性の光を灯す 試みでもある。
私は、学問がなくなってしまった世の中には住めない。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4789717593
No.101
(5pt)

人懐っこい本

読後感が良い。
アダムの呪いは男性性の自然的本質を批判している。本書は、女性性の性質には何も言及していない。
MT DNAの行方を科学的手法を持って追うだけにとどまっている。
何千年も前の生活を予測している。
万人向けにするためか、ごく簡素に書いてある。中学生から読める。

あたかも古代の人間の方が、文化的性差がなかったような錯覚に陥る。
となれば、身体的な差異はあっても文化的に協調性があった

フェミニズムは、文化的・生理的な性差があるのではないかと常に考え続ける姿勢のことだ。
時代によって文化的性別は変化する。搾取がないか、人間社会を長持ちさせるために

男女間の違いは、本当にあるのだろうか。
女性が受け身の性別という概念があるが、遺伝的性質とは関係がない。エストロゲンは外見の変化・生理的機能こそもたらすが、パーソナリティとは関係がない。

幼児期、児童期、思春期、青年期。
知能の発達や言語獲得、社会化は、性別問わず人間が成長する過程の必修科目だと思う。

女性の敵が女性である原因が性にあるとすれば、アフロディテが居るからだ。自分の才覚ではなく、生理的性別に頼ってしまうと、文化的に女性が搾取される風潮が生まれる。
女性も家庭を支えなければならないが、社会的側面、才覚があってこそ、健全な家庭や地域社会ができる。
しかし、人間社会のあらゆるハラスメントの原因は複雑なので性別以外の原因がほとんどだと思う。
性別だけでなく、あらゆる偏りは不健全な社会を生む。不健全な社会では、生きる意味などない。

人間らしさは、絶え間ない努力をしなければ「保てない。」人間がもつネガティブな要素は強い。
ハラスメントは社会病理だ。単なる自己愛をドメスティックに搾取し、搾取されしているだけだ。建設的な人間関係のバリアーすなわち障害になるものだ。

これは社会的とは言えない。

議論とは「相手の意見を変えるものではない。」それは不可能だ。「その場に2つ以上の意見を集める」ものだ。
他者との対話とは、違う意見を発見することだ。

サイクス氏は素晴らしい。
遺伝学は、いわゆる「大衆の理性が眠ると怪物が目を覚ます」原因に 知性の光を灯す 試みでもある。
私は、学問がなくなってしまった世の中には住めない。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1)より
4863328567
No.100
(5pt)

イブ仮説を科学的に解説した良書

現在の人類は20万年前以降にアフリカに存在した1人の女性を起源としているという「イブ仮説」は1987年発表され、翌年のニューズウィークの特集記事で広く知られるようになった。この説は曲折を経て基本的に正しいことが現在では立証されている。本書は、同じくミトコンドリアDNAの突然変異を通じて、主にヨーロッパの人たちの起源を探るものだが、5千年前や1万2千年前の骨や歯からDNAを抽出するなど分子遺伝学研究の第一人者の立場から実際の研究成果が実証的に解説されている。また、ポリネシアの人たちはアメリカから渡ってきたとする「コンチキ号」で有名な説を明確に否定する研究も解説されている。
表題の「7人の娘たち」というのはヨーロッパの人たちの95%は7つの母系グループに属するという研究成果を表わすもので、著者は、更に想像をめぐらせて、7人の母親に名前をつけて、それぞれの生活環境や暮らしについて語っている。このような物語化には抵抗を感じる読者もあると思われるが、「人類」や「人種」といった見方で人を分類するのではなく、各個人の遺伝子には、何千世代に及ぶ何百万の生命によって届けられたメッセージが込められているという著者の心情を示すものである。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4863324049
No.99
(5pt)

イブ仮説を科学的に解説した良書

現在の人類は20万年前以降にアフリカに存在した1人の女性を起源としているという「イブ仮説」は1987年発表され、翌年のニューズウィークの特集記事で広く知られるようになった。この説は曲折を経て基本的に正しいことが現在では立証されている。本書は、同じくミトコンドリアDNAの突然変異を通じて、主にヨーロッパの人たちの起源を探るものだが、5千年前や1万2千年前の骨や歯からDNAを抽出するなど分子遺伝学研究の第一人者の立場から実際の研究成果が実証的に解説されている。また、ポリネシアの人たちはアメリカから渡ってきたとする「コンチキ号」で有名な説を明確に否定する研究も解説されている。
表題の「7人の娘たち」というのはヨーロッパの人たちの95%は7つの母系グループに属するという研究成果を表わすもので、著者は、更に想像をめぐらせて、7人の母親に名前をつけて、それぞれの生活環境や暮らしについて語っている。このような物語化には抵抗を感じる読者もあると思われるが、「人類」や「人種」といった見方で人を分類するのではなく、各個人の遺伝子には、何千世代に及ぶ何百万の生命によって届けられたメッセージが込められているという著者の心情を示すものである。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス)より
4789730026
No.98
(5pt)

イブ仮説を科学的に解説した良書

現在の人類は20万年前以降にアフリカに存在した1人の女性を起源としているという「イブ仮説」は1987年発表され、翌年のニューズウィークの特集記事で広く知られるようになった。この説は曲折を経て基本的に正しいことが現在では立証されている。本書は、同じくミトコンドリアDNAの突然変異を通じて、主にヨーロッパの人たちの起源を探るものだが、5千年前や1万2千年前の骨や歯からDNAを抽出するなど分子遺伝学研究の第一人者の立場から実際の研究成果が実証的に解説されている。また、ポリネシアの人たちはアメリカから渡ってきたとする「コンチキ号」で有名な説を明確に否定する研究も解説されている。
表題の「7人の娘たち」というのはヨーロッパの人たちの95%は7つの母系グループに属するという研究成果を表わすもので、著者は、更に想像をめぐらせて、7人の母親に名前をつけて、それぞれの生活環境や暮らしについて語っている。このような物語化には抵抗を感じる読者もあると思われるが、「人類」や「人種」といった見方で人を分類するのではなく、各個人の遺伝子には、何千世代に及ぶ何百万の生命によって届けられたメッセージが込められているという著者の心情を示すものである。
イヴの七人の娘たち Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たちより
4789717593
No.97
(5pt)

イブ仮説を科学的に解説した良書

現在の人類は20万年前以降にアフリカに存在した1人の女性を起源としているという「イブ仮説」は1987年発表され、翌年のニューズウィークの特集記事で広く知られるようになった。この説は曲折を経て基本的に正しいことが現在では立証されている。本書は、同じくミトコンドリアDNAの突然変異を通じて、主にヨーロッパの人たちの起源を探るものだが、5千年前や1万2千年前の骨や歯からDNAを抽出するなど分子遺伝学研究の第一人者の立場から実際の研究成果が実証的に解説されている。また、ポリネシアの人たちはアメリカから渡ってきたとする「コンチキ号」で有名な説を明確に否定する研究も解説されている。
表題の「7人の娘たち」というのはヨーロッパの人たちの95%は7つの母系グループに属するという研究成果を表わすもので、著者は、更に想像をめぐらせて、7人の母親に名前をつけて、それぞれの生活環境や暮らしについて語っている。このような物語化には抵抗を感じる読者もあると思われるが、「人類」や「人種」といった見方で人を分類するのではなく、各個人の遺伝子には、何千世代に及ぶ何百万の生命によって届けられたメッセージが込められているという著者の心情を示すものである。
イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1) Amazon書評・レビュー: イヴの七人の娘たち (ヴィレッジブックス N サ 1-1)より
4863328567