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平井骸惚此中ニ有リ
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平井骸惚此中ニ有リの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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選考委員の方々も面白いと言われた作品。 ライトノベルらしい、ちょっと頼りない童顔の少年、河上太一と 気が強いツンデレヒロインの涼の夫婦漫才のようなコミカルな描写も魅力ですが、 きっちりとした本格ミステリとして、そして何よりこの作品の世界観を表す特徴的な文体が魅力です。 読み始めは旧字体の漢字にルビがふってあって、読みにくいと感じられるかもしれませんが、 講談調の語り口に似て読み進める内に癖になる斬新な味を持っています。 「終ヘテ記ス」で“時代考証は一夜漬けの勉強で……”と謙遜されていますが、素人目には十分楽しめます。 大正浪漫の情緒が漂う素敵な作品でした。 大賞を受賞されただけの価値はあります。 過度に期待されて読むとそうは思えないでしょうが、個性的ながら作品としての面白さもある作品だと思います。 | ||||
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ページは少ないしミステリとしてあまり評価できる内容ではなかったが、 ライト層向けとして雰囲気は悪くない やや偏屈ながらも女房には頭の上がらない探偵、まさに好青年といった主人公、 ツンデレヒロインと、みんな憎めないキャラクタばかりだ 気楽に読むにはちょうどいい作品だろう しかしトリックの図が欲しかったところだ | ||||
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ミステリです。誰が何と言おうとミステリです。 が、題にもあるとおりあくまでもライトノベルであることを忘れてはいけません。 「本格ミステリ」が読みたい人は芥川でもドイルでも読んで下さいませ。 肩肘張った本格ミステリが肌に合わなかった貴方! そんな貴方に是非とも読んで頂きたい作品です。 やや独特の文体ですが初見でも違和感無く読み進める仕上がりですし、 ライトノベルらしくキャラクターへの感情移入でサクサク読めるでしょう。 思わず大正ロマンと言ってしまいたくなるノリもライトノベルの「らしさ」でしょう。ライトノベルとしてはしっかりとしたミステリに分類して問題ないでしょう。 キャラクター小説としても上々の出来栄えです。 主人公、河上太一の「迂闊」で「粗忽」な「お調子者」の奮闘振りを 是非とも貴方の目で見届けてやって下さい。(笑繰り返しますけど、あくまでもライトノベルなのですから、 ミステリではなく面白い本として読んでいただきたい一品です。 ただし、ライトノベルとしてはかなり上出来のミステリです。 是非ともシリーズを読破して頂きたい作品です。 | ||||
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落語口調の様な七五調の語りでリズムよく描かれています。 さすがに【第三回富士見ヤングミステリー大賞】大賞受賞作品。ものすごいオリジナリティです。 帝大生ながらお軽い主人公河上太一、先生の娘でおてんばな涼嬢、雑誌編集者で女権論者の緋音嬢などキャラの魅力は、特に女性陣は良いですが、肝心の先生と主人公に魅力を感じられなかったのが残念。構成力、キャラづくりも文句ないんですが、いくらライトのベルと言っても、トリックも甘い!!(というか、無いに等しい?)ラストで、え?これだけ?と思ってしまいました。でも、これがデビュー作。。将来に期待です。 ミステリーとしてではなく、大正ロマンを感じる作品でした。 | ||||
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まず特筆すべきはその七五調。まさに魔の文体でありまして。一度はまれば歌うように読んでしまいます。って、やってみればできなくない文体だとは思うんですが、それで書こうという意識がすごい。読んでいても違和感はなく、逆に面白いですね。読むだけで楽しめる小説です。 トリックだけを見るとやや薄味ですが、そこまでの道筋はなかなかのものです。本格ミステリーとして、まずまずではないでしょうか? しっかり読んでいけば謎解きを楽しむことはできますし。 そして、ライトノベルでは必要最低条件のような、キャラクターの魅力。しっかり丁寧に立っていました。 あとは、舞台を大正にして、実在の探偵作家を交えてきたところは良いですね。 | ||||
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昨今本格派ミステリが跋扈している中、重要視されるのはトリックだが、この作品は一冊の中でトリック、登場人物の心情、二つを最重視している。 本格ミステリと言いながら、突飛な登場人物が実は犯人だった、などと言うミステリより、この作品の方がよほどミステリと言えるだろう。 トリックも大切だが、最も不可思議なのは人の心情であり、「ミステリ(不可思議)」と言う大きなカテゴリで見るならば、客観視点で最後を締めくくり、何より複雑怪奇な心情を表現している点で、読む価値が多分にあると思う。 事件とトリックと登場人物の心情、この三つが揃ったこの作品で、ミステリの原点を思い出した気がした。 | ||||
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まず、大賞を取った、というだけあり文体が独特で、読むこと事態は楽しいと思います。 キャラクターもよく、キャラ萌えしたい人にはおすすめです。が、内容はちょっと・・・ミステリなれしている人にとっては、トリックも甘く、トリックが最後までわからずとも犯人がわかってしまい、残念です。犯人を暴くところを先に読んでしまうと、もう読む気がなくなります。 | ||||
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「自殺じゃない」大正時代、不可解な自殺を遂げた知人の死を、探偵小説家・平井骸惚はそう言う。骸惚に弟子入りを志願する貧乏学生・河上太一は、弟子入りをかけて、骸惚の娘・涼と事件の真相を探ります。楽しめました。一読して面白い。誰かの昔語りを聞いている、という設定で話は始まります。そのせいか、地の文に多少、座りが悪いような感じを受ける箇所もあったのですが、それはそれで、リズムになっていて一気に読ませます。画の方も、ちょっと可愛いかな、と思って手を引きかけたんですが、表紙を開いて考えが変わりました。だって、いきなりちょっと陰気なおじさん(でも男前)が傘さして立ってるんですもん。笑いました。ああ、こういう画ならいいかと。ただ、トリックが解らなくても、犯人があからさまなのがちょっと哀しいかったです。 | ||||
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