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“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)



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【この小説が収録されている参考書籍】
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)の評価: 4.36/5点 レビュー 14件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

気持ちが落ち込んでいるときは、読まないで

話のテンポがとても良く、さらりと読み進められる割にはお話はとても濃厚で非常にビターな味わいに感じました…文章の言い回しは普通の感じなのに、言葉のひとつひとつが突き刺さるようで、とても不思議な読後感でした。シリアスな場面も日常の場面も同じ速さで、すごいスピードで読み進めてしまいました。だからつらいのかもしれません。あと、ちょっとだけグロテスクな描写があるところも人によってはつらいかもしれません。

今回の本でもある「オペラ座の怪人」を読んだりストーリーや登場人物を理解しないと、物語をよりよく理解できなさそうです。わたしはあまりよくわからなかったので、再度読みたいと思いました。心が元気なときに。

心が落ち込んでいるときは読まないでくださいね! 疲れているときは透明感のある口絵イラストを見るのがとても良いと思います。
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)より
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No.13:
(4pt)

今回はななせのお話。「オペラ座の怪人」未読なのでわかりにくかった.

文学少女シリーズ、第4弾は「オペラ座の怪人」がテーマ。原作よりミュージカルや映画の方が有名ですね.しかしどれも未読。そのため、ストーリがわかりにくかった.最後には文学少女がしっかり謎解きしてくれるのでいいのですが、今回は天使の設定がちょっと無茶ぶりかと..、いよいよ、次回は美羽登場ということでますます楽しみなシリーズです.余談ですが「オペラ座の怪人」というとQUEENのフレディ・マーキュリーを想像しちゃうんですよね。名作「オペラ座の夜」の「ボヘミアンラプソディー」のイメージなのですが。今度原作を映画で見てみたいと思いました.
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)より
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No.12:
(3pt)

どこか救われない

文学少女のシリーズには珍しく
誰も救われないエンディングになっています。
琴吹ななせは、この作品で悲しい想いを経験しました。
それが残念に思えます
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)より
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No.11:
(5pt)

“地獄の業火に身を焼かれながら、それでも天国に憧れる”

“謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の第4巻です。

今回は、琴吹ななせの親友である水戸夕歌が行方不明なった事から「オペラ座の怪人」を彷彿とさせる物語が綴られます。
オペラ座の怪人と言えば、「金田一少年の事件簿」で有名になった「地獄の業火に身を焼かれながら、それでも天国に憧れる」という台詞がありますが、まさにこの台詞そのままの様な物語です。
プロの道に進まずに教師になった毬谷敬一も「天国に憧れるファントム」の側面を隠し、鏡粧子は「天国に憧れる」あまり「地獄の業火に焼かれ続け」、もう一人の井上ミウだった臣志朗もまた「ファントム」でした。
彼らが隠してきた事実を見聞きし、夕歌の幸せを明らかにする事で、2人の井上ミウは自分が誰かを幸せにする事ができたのだと知り、前を向こうとします。

水底に沈殿するヘドロの様に非常に黒く重く纏わりつく話ですが、幸せや希望が随所に添えられている事で、哀しくとも美しい物語に仕上がっています。

『……悪がどんなに大きかろうと、夜はやはり静かで美しく、この世には同じように静かで美しい真実というものが現在も未来も存在するのだ。 そして地上の一切のものは、月の光が夜と溶け合うように、その真実と溶け合うことをひたすら待ち望んでいるのだ……』
     ―本文より・チェーホフ『谷間』
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)より
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No.10:
(5pt)

“文学少女”と、「オペラ座の怪人」。才悩人達。

琴吹さんファンの皆さん、お待たせしました! 彼女の出番です!! 正直、今後も不憫であり続けてしまう彼女ですが、確かに輝いていました。

しかし、この巻も悲劇満載。水戸さんの人生には色々考えざるを得ず、「天才」の結末には同情を禁じ得ず、そして何より。心葉の小説と過去に対する思いに、どう感じてしまうのか。
……全ては、琴吹さんの「あの一撃」に篭められているのか。あれが無かった時の事を考えると、あまりに救いが無い。

今回、遠子先輩は「堕ちた天使」に救いを与える以外ほとんど出番がない……。少なくとも、もう「才能」に悩み、逃げる事はなくなるはずでしょう。

最後、いよいよ戦慄を禁じ得ない展開を匂わせていました。 次の巻はどんな悲劇となり、誰が救うのでしょうか。

推奨BGM:BUMP OF CHICKEN「才悩人応援歌」
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)より
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No.9:
(5pt)

おすすめのシリーズです。

今回の話は、今までで一番重かったです。
正直、哀しいと思います。胸に、きっとこの本に出てくる琴吹が感じているであろう「悲しさ」が、のしかかります。
小説の季節が冬なので、雪のように胸に哀しみが静かに積もるような感じがしました。
けれど、読後感は悪くはないのです。

「文学少女」が、語る言葉が、優しい、ささやかな仕草が、〈心葉〉を癒やすように、勇気付けるように胸に染み込みます。

遠子先輩すてきって思うようになった。
このシリーズは、一冊目を読んだ時から気に入ってましたが、だんだんと本を開いて「遠子先輩に会いたく」なっている自分がいました。
最初は変わったキャラクターだなぁくらいにしか思わなかったのに。
ちょっと心に陰を持った心葉君も、「繋がれた愚か者」あたりから少しずつ前向きになって来ていて、その成長が嬉しくなりました。彼の抱える葛藤や心理描写も、私はたまに共感ができて引き込まれます。

今回は、あまりにも哀しい境遇の女の子と、ほぼメインで出てくる琴吹ななせ、その他、学校の先生などが絡むお話です。

ボーイソプラノが好きなので後半はとても魅かれて読みました。どんな歌声なんだろう。
「この世で一番憎んでいるものを、この世で最も愛さずにいられない」という才能への嫉妬心も、想像することができる。何かに強く憧れるとき、愛すると共に人は皆、嫉妬もするから…。

ダークな部分もある小説ですが、貴方の心にも、もしかしたら何か残るのでは。
もしかしたら共感する部分や、クスっと笑えて和む時間があるかもしれない。

お気に入りの登場人物がいるかもしれないし、知っている作品が登場して紹介されているかもしれない。

私は、文章とストーリーとイラストが好きです。つまりこのシリーズがまるごと好きです。ちょっと傷つき易い人の方が引き込まれる本なのかもしれません。
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No.8:
(5pt)

ななせさんへの気持ちが揺さぶられる!

私は,いつもじゃれている遠子先輩と心葉君の強い精神的な繋がりが感じられるシーンが大好きで,ななせさんが2人にどう関わってくるのかと心配しつつも注目して読みすすめました。そういう意味では先輩の出番は少なく,正直,ちょっと挫折しかけました。
 読んでいくと,ななせさんへの読者としての好悪感情がすごく揺さぶられ,読前は遠子先輩と心葉の間に割って入ってしまって,みんなが微妙になってしまう不安を感じていたのに,読後は,ななせさんが強い意志を持って立っているまっすぐな個性として丁寧に描かれたことで,心葉君にとって,遠子先輩とは違った形で,大切な支えになるのだろうと実感できました。
 読み終わると,「さあ,これまで竹田さん,芥川君,ななせさんらのことが語られてきて,心葉君の周りには,一度はやめたはずの密な人間関係が再生されてきました。遠子先輩との出会いからはじまり,過去に立ち向かう準備が整いました。」という感じでした。
 次巻,どんな物語が待っているのか,心葉君に安寧が訪れるのか気になるのはもちろんですが,遠子先輩がどんな想像を発揮してくれるのか,はてさて進路はどうなるのか,一杯気になりました。
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)より
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No.7:
(3pt)

続きが気になる

今回は、「オペラ座の怪人」が基になっています。受験生である遠子は、あまり登場せず、心葉君とクラスメイトの琴吹さん(ななせ)がメインになっています。琴吹さんの心葉への想い、琴吹さんの親友であり、謎の失踪をとげた水戸さん(夕歌)と彼との恋、そして水戸さんを導く天使。水戸さんはどこに!?そして、彼とは!?天使とは!?消えた歌姫を探す心葉とななせ、夕歌の運命は?

といった感じでラストは、今回も文学少女こと遠子が語ってくれます。これまでで一番暗いかもしれない話の展開ですが、心葉くんとななせの距離はぐっと近づいたようです。受験ということは、もうじき遠子は卒業してしまうのですが、そうなると、遠子は、心葉は、どうなってしまうのでしょう。そして、ついに、心葉君の痛い思い出の中にしかいなかった美羽ちゃんが登場しそうな気配です。次が楽しみです。
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No.6:
(3pt)

残念

4巻目の文学少女はメイン?の遠子先輩の出番が少なく、ななせと心葉メインでした;
私の個人的意見はとても残念でした。
前半はとてもうきうきして楽しく読めたのですが遠子先輩と心葉の微妙な甘い関係ややりとりが好きで楽しみにしていたのに、後半はななせと心葉のシリアスな甘さが入っていて遠子先輩派のファンとしては大ショックです。
話自体はすごく楽しいのですが...続きを読むのが憂鬱です。

心葉君が遠子先輩のことをほのかに大事にしているシーンを期待して5巻を読みたいと思います。
自分的には文学少女シリーズは★5つなのですがこの巻は★3にして頂きました。
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No.5:
(5pt)

“穢名の天使”にもたらされる「真実」

〈文学少女〉シリーズ4作目。

今回、“文学少女”が対するのは、
自らの才能が生む「罪」におののく“穢名の天使”です。

時は12月。

遅ればせながら、受験に専念するため、文芸部を休部すると宣言した遠子。
一方、心葉はななせとともに、失踪したななせの親友で、オペラ歌手志望の
水戸夕歌の行方を追うことになるのですが……。

本巻のモチーフは『オペラ座の怪人』。
テーマは“才能への愛憎”といった所でしょうか。

才能豊かな表現者が創り出すものは、時に
当人の予想を超えた影響力を他者に及ぼします。

その重圧に真っ直ぐ向き合えるかどうかが、
今回登場する“天使”という人物のみならず、
過去に「作家」という表現者であった心葉にも
問いかけられることになります。

“天使”との関わりを通じ、心葉は初めて、
自分の作品の受け手である「読者」の存在を
意識し、「真実」という言葉の意味を感得します。

「真実」は人の数だけあり、他者とは共有できないものかもしれません。
しかし、その人にとっての「真実」が唯一無二の価値を持つ、という所に
救いを見出すことができます。

「作家」という過去の自分から逃避していた心葉。
そんな彼にそっと寄り添い、支えていたのは最上の「読者」である遠子です。

彼女との部活動という「リハビリ」を経て、心葉は
今回やっと、過去の自分を肯定できる段階まで来ました。

次巻では、いよいよ「あの人」との対決が待っています。

心葉は、自分の過去にどのような決着をつけるのか。
そして、遠子から自立できる意思や強さを示すことができるのか。

これからの展開がとても楽しみです。

◆付記

 前巻同様、本巻もラストにサプライズが用意されています。
 「最後の1行」まで、気が抜けませんよ。
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No.4:
(5pt)

ハードなビター&スローテンポなスイートは健在

オペラ座の怪人になぞらえながら、ストレートな描写にどきどきしながら、せつない想いに抵抗を感じながら、4冊目の文学少女は前巻の終わりからは想像できない方向に脱線しつつ、ここはしっかり押さえておかねば的なお話でした。毎度の事ながら、ビターな部分がかなり重く、スイートな部分は思いっきりスローテンポですが、ミステリーな部分はしっかり各巻で解決する主人公と文学少女は読み終わった後の後味が良いですね。
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No.3:
(5pt)

今回もよかった

今回はオペラ座の怪人の話が主軸となっています。

前回の終わりで今回は、美羽さんが登場するかと思いきや、

次巻に先延ばしのようです。

また、遠子先輩もちょっと出番が少なめな印象です。

そして琴吹さんと心葉くんとの出会いが明かされています。

むしろこの2人が中心だった気も…

次回にキーキャラクターである美羽さんが登場するようです…

どんな展開になるかとても期待。。。
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)より
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No.2:
(5pt)

おもしろい!だが、しかし・・・

今回は遠子先輩があまりでてきません。

しかし!ようやく琴吹さんが活躍します!ななせ大活躍です!

心葉君と琴吹さんとの初めての出会いもようやく明らかになります。

最大最悪のトラウマの方も少しずつ顔をだしつつあります。

ただそれにつれて、遠子先輩との別れも近づきつつあります。(留年するなら別ですが)

なんとなく、終わりを感じさせる、そんな話でした。

次回の五巻が今から楽しみです!
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No.1:
(5pt)

悲しく甘いものがたり。

物語を食べちゃうくらいに愛している“文学少女”の遠子先輩と

元“天才美少女小説家”の名を博した後輩の心葉君。

このお話の魅力はこの2人のやりとりにあるように感じます。

普段は「私は先輩なんだから」と心葉君を振り回す子供のような遠子先輩ですが、

ときに遠子先輩が文学を通して紡ぐ真摯な言葉は心に傷を抱える心葉君に優しく響きます。

その他、遠子さんが度々口にする、料理に喩えた他の文学作品についての批評はとても美味しそうで、

その作品も読みたいなぁと感じさせる、素敵な魅力の一つです。

はられた伏線やそれぞれが抱える思い闇が、どこか甘くどこか切ない読了感を与えます。

今回のメインキャラは心葉君のクラスメイトの琴吹さんです。

芥川君に続き、琴吹さんとも距離を近づけるなか、

未だに心葉君の心を占める美羽さんの存在が徐々に近づいてきます。

次第に絡まりあう沢山の糸がどのように繋がるのか。今後の展開が楽しみな作品です。
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)より
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