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(短編集)
鬼麿斬人剣
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鬼麿斬人剣の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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| 型破りな主人公が面白い作品です。 | ||||
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| 亡き隆先生の作品は史実と資料に基づいた上のフィクションだから読んでいて必ず引き込まれます | ||||
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| 四谷正宗をちょっと外してくるとこがにくい。 | ||||
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| おもしろかったです。 | ||||
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| とても綺麗な状態でした。ありがとうございました。 | ||||
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| 問題無し | ||||
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| 四谷正宗と言われた源清麿の弟子の話、刀工と言うよりは、剣術使いの主人公が師匠の駄作を壊して回る話。人間味が隆慶一郎先生の作品らしく良い。 | ||||
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| ここ3か月、隆さんにはまり8冊目一気に読んでもうた | ||||
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| 迫力満点。最高の作者。この作者の作品は、どれを読んでも一気に引き込まれる。作家としてわずか5年の時間で亡くなってしまったのが残念でたまらない。 | ||||
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| ストリーの展開のテンポも速く、内容も引き込まれていくようで、面白い | ||||
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| 隆慶一郎作品にしては珍しく私的な事情に終始する、こじんまりとして、それでいてやっぱり破天荒な鬼麿一行道中記であります。 ストーリーは恐ろしくシンプルですが、テンポよく進んでいって飽きさせません。 主人公の鬼麿は剣の達人でとんでもなく強いんですが、剣豪ではなく刀鍛冶、いわゆる剣豪小説とは肌合いが違っております。清麿、鬼麿の師弟関係がとてもいい。 | ||||
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| 四谷正宗と謳われた不世出の刀工山浦環源清麿。水もしたたる美男子で剣術も強い。天保十三年春、江戸を出奔、年末に長州萩に出現して二年ほど滞在。嘉永七年、江戸で自刃。本書は、清麿の遍歴を弟子鬼麿の目を通して描いた時代小説です。 清麿は江戸出奔中、甲伏せの数打ち物を作刀して路銀を稼ぎました。死に臨み、鬼麿に数打ち物を探し出して折ってほしいと頼みます。鬼麿は六尺五寸の巨漢、師匠の鍛えた刃長三尺二寸五分の大太刀を自在にあやつり、据え物斬りの構えから半径八尺の結界に侵入した物はすべて両断するすさまじい剣技の持主です。師匠の足跡をたどりながら刀探しを始めるのですが、清麿に深い恨みを抱く伊賀忍者も清麿の数打ち物の探索を開始、鬼麿と死闘を繰りひろげます。 鬼麿の探索行によって清麿の秘密が次々に明らかになります。清麿は、各地で女性とねんごろになり、そのおかげで数々の危難にあいました。鬼麿は師匠ほどの艶福家ではないが、伊賀頭領の娘おりんをとりこにするなど、なかなか隅に置けない。剣戟あり、濡れ場あり、謎解きあり。伝奇的時代小説の傑作です。 | ||||
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| 数知れぬほどある時代小説の中で、 人を切り殺す行為をこれほどさわやかに表現できる作家は それほど居ないのではないかと思える。 鬼麿が、亡くなった師匠のために、 この世に残すことを後悔していた師匠の不作の刀を 捜し歩いては折ってしまう、 こんな筋書きを思いつくのはただ事ではない。 鬼麿がこの先どんな人生を送るのか ぜひとも読んでみたかった。 | ||||
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| べらぼうに大きな長刀を操りべらぼうに強い、容貌魁偉ではあるが心は優しい主人公・鬼麿が刀鍛冶の師匠・源清麿の死の間際に残した遺志を継ぎ、その無念を晴らす為に旅に出る。 源清麿は超一流の刀鍛冶だが、名も知れぬ若い時分に路銀に困ってしまい短期に生産出来る粗末な刀をほうぼうで売ってしまった。 それを残さず打ち割って欲しいという師匠の願いを叶えるためにわずかな手がかりを辿って一つ一つ探し回る鬼麿だが、その行く先々には清麿の名声を貶める事だけが目的のある幕府の手の集団が立ちふさがる。 | ||||
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| 隆慶一郎の小説の中では比較的軽めで、気軽に楽しめる作品だ。 一番勝負〜八番勝負の八部構成となっているため、剣豪小説によくあるスタイルとの決闘シーンが主題のような体裁を取っているが、読み終わってみると主人公の鬼麿と師匠の清麿の何にも縛られない自由な生き方が印象に残る。 主人公の鬼麿は刀鍛冶の清麿の弟子で、師匠の清麿から死の間際にある依頼を受ける。その依頼とは清麿が若い頃に江戸から出奔して逃走の旅をした際に、旅費を稼ぐためにやむを得ず各地で手抜きの刀を量産したが、そのような駄作を残したことが心苦しので、それを探し出して一本残らず折ってほしいというものだ。 これに応えて鬼麿は若き日の師匠の旅の後を巡って各地を彷徨い、同じくその刀を狙う伊賀忍者たちと激闘を繰り広げることになるが、隆作品らしく鬼麿も師匠の清麿もタイプは違うが女にもてて、旅先で出会う女達との交情もたっぷり描かれている。また、江戸から京都まで鬼麿が滞在する各地の様子もきちんと詳しく描かれており興味深く、単なる決闘小説にとどまらず色々な角度で楽しめる作品である。 | ||||
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| 私は著者の作品は、数点しか読んだことはないが、この文庫の解説に書かれていた通り、「続々と刊行していった作品に見られる様々なテーマやモチーフが未分化のまま、渾然一体となった雄編である」と僕も感じられた。まさしく隆慶一郎の原点がここに在るのではないかと思う。 と著者について書いてばかりでも仕方がないので、内容を。弟子・鬼麿が、四谷正宗と謳われた刀工、源清麿が不本意に残した数打ちの駄刀を折り捨てる旅に出るという話である。八番勝負の構成になっており、諸所で起きる出来事を巧みに綴っている。鬼麿が最強すぎるのが、伝奇性を増長しているような気がするのが、惜しいと言えば惜しいか。 | ||||
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| 三尺を超える刀はまず扱えない・・・とか、兵法を習得していないのに、結界のごとく触れるものをぶった斬る・・・とか、通常の日本刀は3人斬ったら刃こぼれ&血、人脂でボロボロだ・・・とか、この際置いておきましょう。 兎に角痛快な時代劇。そう、「時代劇」という言葉がぴったりくる話です。これは作者が脚本家だったことにも通じているんでしょうか。読めば納得面白い。 鬼麿の真剣さもいいですし、きちんと生きている(いつ死んでも悔いは無い=本来の意味の刹那主義)こともいいです。 | ||||
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| 主役である鬼麿は、まさに異色。 出自は、隆慶一郎の作品らしく、山人である山窩の一族。 刀法も通常のものではなく、腹を突き出すようにして体を反らせ、腕を大きく後ろに振りかぶった据物斬りの形。 そこから目をつぶり、剣尖の届く円内のものをことごとく斬る。 この鬼麿をつけ狙う伊賀組との凄絶な死闘が、本作の醍醐味だろう。 最終盤、かやの里に師・清麿が残した刀を、分解再生する焼直しに没頭する鬼麿。 十日間の作業の後、仕上がった刀を砥石にかけながら、その刀の肌の美しさに、胸を震わせ、涙をこぼす。 「刀鍛冶以外にこの悦びを知る者は、誰一人いないだろう」 その仕事ごとに、醍醐味というものはあるはずだ。 しかし、それを知ることができるのは、本当の意味でその仕事に没頭したことのある者だけなのだろう。 職業人として、何とかそこまでたどり着きたいと思う。 | ||||
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| 世に名高い刀工、四谷正宗こと山浦清麿の弟子で大男の鬼麿、師匠が臨終の際に残した「金に困って作った数打ち(量産)の刀を折ってくれ」という願いをかなえるために、大太刀を背負い刀探しの旅に出る。この鬼麿の粗にして野だが卑にあらずという言葉どおりの人物なので、天衣無縫、自由奔放、やりたい放題な乱暴者に見えるのだが、実は心優しき筋が一本ビシッととおった男。その上飛び抜けた剣の腕まで持っているものだから、少年になつかれたり、行く先々の女性と床を共にしたり、さらには師匠とワケありで鬼麿を執拗に付け狙う敵の親玉の娘に惚れられたりと、そのモテることといったら。なんとも羨ましい男なのです。 流浪の民と皇家の関わり合い、忍者、幕府の権力の及ばない地への憧憬など、作者の魅力がギッシリと詰め込まれている時代小説です。 | ||||
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| 全体の流れを持たせつつ一話完結形式をとった今作品。テンポも良く、一気に最後まで読ませてくれます。 長篇傑作「影武者徳川家康」とはまた違った面白さです。隆慶一郎の描く主人公達はいつも、男が憧れる、格好いい男たちばかり。鬼麿も清麿も、本当にいい男っぷりです。鬼麿の旅の目的の背景にある、物を作るという事への姿勢、男のプライドと恥に対する強い思いに、考えさせられもします。 | ||||
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