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(短編集)
鬼麿斬人剣
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鬼麿斬人剣の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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| 時は江戸。刀鍛冶の鬼麿は、師匠の遺言を果たすための旅に出る。金に困って手早く作ってしまった駄作を、すべて打ち折るための旅だ。 十数年前の、命を狙われて鍛冶場を離れ逃げさすらっていた間のことであるが、いまだに当時の事が尾を引いており、鬼麿は旅の途中で様々な揉め事に巻き込まれる。諦めの悪い刺客も追ってくる。形見の大刀でそれらをぶった切って、次の宿場町へと向う…といったふうに、一話一話は時代劇の典型ともいえる展開をみせる。 しかし只の水戸黄門ではない。 刀を探す事は師匠の旅路をなぞることに他ならず、最後の刀に、すなわち放浪を終わらせた一本の刀に、鬼麿は師匠の決意を見出すのである。 火事にあって錆びついてしまったその一本を、鬼麿は自分の手で打ちなおす。 これが、捨てられた子供へ、拾った男からの、師匠として親としての最後の教えとなるのである。 そして鬼麿を手伝うのもまた、鬼麿が拾った子供である。 親同士の意地の張り合いから決闘になってしまう話がある。息子が語る経緯を読んでつい「しょーもないなあ!」とつぶやいたところ、頁の上で鬼麿も同じように言っていた。 隆先生は相当苦心されてこの「どこから見てもしようもないことこの上ない」揉め事を考えられたのだろうなと思った。 | ||||
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