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名犬フーバーと女刑事山猫(ワイルド・キャット)
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名犬フーバーと女刑事山猫(ワイルド・キャット)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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名犬フーバーシリーズの第四弾。これまでは短編ばかりだったが、本作は短編の表題と、中編の「サファリ・ツアー」が収録されている。フーバーシリーズの外伝のような形態をとったこの「サファリ・ツアー」がとてもよかった。 主人公の長源寺と映画スタッフが次作映画の参考になればと2週間のアフリカツアーに参加する。集まったのは年齢性別、仕事もまちまちな16人。農業を営む者、大部屋女優、獣医師に歯科医、高校教師親子や不動産屋、などなど個性豊かだ。これに添乗員と現地ガイド2人を加えた一団がアフリカで繰り広げるささやかな人間ドラマである。とは言っても特別な事件や事故が起きるわけではなく、サファリカーの中から野生動物を観察する登場人物の言動を読者である我々がじっくり観察するのだ。 虎の威を借る狐のような人物、近づけばチクリと刺されそうな毒のある言葉で人を白けさせるヤマアラシのような人物、本当は強くて剛肝なのに表面上は穏やかな肉食獣のような人物。2週間を共に過ごすうちに見えてくるそれぞれの人間性。つい野生動物と対比してしまう登場人物の面白さ。そして2週間の旅が終わるころに彼らに起きるささやかで、でも爽やかな変化に読んでいるほうも浄化されたような気持ちになる。フーバーはお留守番だったのだが、その間に強盗事件を解決に導いていて、外伝風なのにしっかり存在感をアピールしていた。 | ||||
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