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悲劇もしくは喜劇
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悲劇もしくは喜劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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タイから日本へ出稼ぎにきたリャンは、タイ料理のレストランで働くと言われていたのに、騙されて身体を売る仕事につくことになった上に多額の借金を背負ってしまった。そんなリャンのことを好きになった大学生文彦が、リャンの境遇を知り助けてやりたいと考え、リャンたちのボスのタイ人の女性を殺害する事件を起こしてしまう。 一方、母子家庭ながら9年かけて弁護士になった佐和子は、なかなか仕事になれず失敗ばかり。それでも息子のためにがむしゃらに生きてきてなんとか弁護士としてやっていけるようになってきた。仕事に慣れてきた佐和子が世話になった弁護士で文彦の祖父の中根から、ある事件の弁護を依頼されるのだが、それは文彦がタイ人の女性を殺害した事件だった。 裁判では被告、証人が次から次へと新たな証言をし、その都度犯人が二転三転、事件の真実がなかなか見えてこない展開でとても楽しめた。また、裁判の様子が、弁護士の佐和子と傍聴人で文彦の友人の羽佐間、それぞれの視点から展開されるのも読みやすかった。裁判が終わった後も謎が残されていて、最後まで飽きずに読めた。 | ||||
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私は、社会性ときっちりとした謎解きが融合した深谷さんのミステリーが好きで、いつも新作を心待ちにしている。今度一年ぶりに出た「悲劇もしくは喜劇」も、期待を裏切らない良質の作品だった。「毒」や「傷」といったこれまでの作品は、どれもよく練り、考え抜かれた印象が強いが、本作もそうだった。作中にさりげなく配置されたピース(伏線)が、最後にきちんと収まり、想像もしていなかった一枚の絵が現出した時には、驚きながらも、「そうか、そういうことだったのか」と納得。同時に、題名の意味するところとエピグラムの含意も了解した。 真実は、まさに“この世の中で一番面白い冗談”だった! | ||||
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