赤穂バイパス線の死角
評判
赤穂バイパス線の死角の評価:
4.00/5点 レビュー 3件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1〜5 1/1ページ
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赤穂バイパス線の死角の評価:
4.00/5点 レビュー 3件。 - ランク
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「忠臣蔵」で主演を務めた若手人気歌舞伎役者の尾上竜之介が若い女子アナと服毒死する事件が起きて、残された竜之介の遺書から心中と判断されて捜査は終了となる。しかし尚も他殺の疑念を捨て切れない池袋署の小西警部と雑誌記者の坂井が兵庫県の赤穂大石神社へ調査に赴いたとの推測の元に十津川警部と亀井刑事が二人の後を追うのだが、やがて岡山県日生(ひなせ)の港で坂井の溺死体が見つかるのだった。
本書の前半では忠臣蔵の四十七義士についての諸説やエピソードの数々が詳しく書かれていてとても興味深く読めて勉強になりましたね。また歌舞伎の世界の特殊用語「もどり」が後半の重要な手掛かりにも繋がる面白い知識として得られましたね。本書の推理は本当に事件の全貌の見当が全くつかない五里霧中の状態が続いて最終章を迎えるまではまるで暗闇の中を手探りで進む様な頼りない覚束なさでしたね。まあ多少は、ではなくかなりの都合のよすぎる偶然の要素はありますが、第6章で披露される奇抜な逆転の発想には推理作家ならではの「よくもまあこんなけったいな事を考えるものだな」と大いに感心させられましたね。今回もアリバイ等の鉄道トリックとは無縁でしたが、でも常に1パターンではなくミステリーのあらゆる趣向に果敢にチャレンジする著者の努力を私は大いに讃えたいと思いますね。最後に先輩の小西警部は見えない陰の場所で十津川警部以上に努力し活躍されていながら全く評価されず寂しく引退されるのが誠にお気の毒でしたが、でも最後の難事件を自らの手で解決に導く事ができてご自身としても本望でしたでしょうね。