Op.ローズダスト
評判
Op.ローズダストの評価:
3.62/5点 レビュー 61件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1〜13 1/1ページ
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Op.ローズダストの評価:
3.62/5点 レビュー 61件。 B ランク
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本作ではやたらと主人公やローズダストたちが「新しい言葉」を連呼し、若杉の目指す国家像を「古い言葉」だとして全否定している。確かに若杉の言葉は「古い言葉」かもしれないが、それと同時に「正しい言葉」でもあったのではないか?問題なのは「新しい」か「古いか」ではない。「正しい」かどうかだ(「正しい言葉」は一つではないだろう)。
作者は主人公サイドやローズダストたちに(結果的には)戦後日本を擁護する役割を担わせているが、そんな彼らからは若杉のいう「古い言葉」よりも具体性がある魅力的な「新しい言葉」はとうとう聞けなかった。(作者は「希望」や「ローズダスト」を「新しい言葉」だと言いたいようだが、抽象的すぎてこの国の進むべき道を指し示す「言葉」にはなり得ないだろう。大体、「希望」という言葉は主人公サイドやローズダストたちが否定した「古い言葉」そのものであり、戦前には日本を満州事変や太平洋戦争に導き、戦後には高度経済成長や構造改革、政権交代に導いた言葉ではないか。結局は彼らにも「新しい言葉」を示すことが出来なかった。)
作者の作品では、決まって「悪役」が死ぬ運命にあるが、そうではなく、(「新しい言葉」ではなく、「正しい言葉」を見つけた)主人公サイドやローズダストたち、そして若杉を中心とした「集まり」が、立場や思想の違いを超えて、最終的には共闘して日本を変えていく展開でも良かったのではないかと考えてしまう。「悪役を殺して終わり」では、ただのB級西部劇である。
本作の最後では、結局日本を誰も変えることは出来ず、米国も直接介入は見合わせたものの、米国にとって都合のいい「戦後日本」のままで終わる。並河はマル六との会話の中で「集まり」を一匹ずつ潰していくと語るが、それは日本を守っているようで実は米国の利益を守るために無意識に操られているだけではないかと危惧してしまう。私からみて本作の終わり方は本当の「希望」や「救い」のない最悪のバットエンドだった。