(短編集)

6ステイン

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評判

6ステインの評価:

4.38/5点 レビュー 45件。 B ランク

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平均点4.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 21〜40 2/5ページ
No.67
(5pt)

短編集と言うより、持ち味たっぷりの連作

長編作家が短編を書くと、どうも物足りないと言うか、書き込み足りない、と言う印象を受けることがある。
福井も長編作家と言えるから、その意味では若干の危惧をもって読んだ。
と言うか、ちょうど手元に福井の本がなくなったので、(期待しないで)やむを得ず手に取ったと言うのが正しい。

いい意味で期待とは違っていた。
ひょっとしたら、福井の作品の中でも本作は、ベストなのではないか。
本作は、短編集と言うより、限りなく連作に近い。福井の才能なら、ただの短編であってもきっと素晴らしいものに仕立てたかもしれないが、本作品は、主人公もシチュエーションも違うが(従って、独立した短編の集まりだけど)、一方で、みな工作員、それもどちらかと言うと市民の顔をした、工作員、と言う一つの柱がある。
だから、独立した短編を集めたと言うより、連作なんだ、と言う気がする。

どの作品も、背後に緊張感がありつつ、一方で、日常の市民生活がある。
と言うか、日常の市民生活ゆえに、背後の緊張感がいっそう増す。
ちょうど、映画「ニキータ」で、恋人との旅行の最中に恋人のいる部屋のバスルームから、暗殺をする女のような、そんなシーンを想像して欲しい。

素晴らしい緊張感とスピード感にあふれた、福井渾身の一冊と言っていいだろう。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.66
(4pt)

文学的価値や技巧の巧拙より、ただ人の持つ暖かみが心地良かった短編小説

あさのあつこ氏の「あとがき」から読み始めると「わたしは自分の感情のままに、構える事もなく格好をつけることも捨てて、泣いてみる。人間のせつなさに、温かさに、哀しさに、健気さに、脆さに、強さに、したたかさに、しぶとさに泣いてみる」という文に出会いました。

文学的価値や文章の巧拙などよりも、人の持つ温かさや人との出会いの可能性に触れてみたい、というような心情の方には自信を持ってお薦めします。

氏の作品は8割方読みましたが、大学中退のガンダム世代のこの作者は本当に温かみを持った人だなぁとこの6つの短編集を読み改めて実感しました。


6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.65
(4pt)

文学的価値や技巧の巧拙より、ただ人の持つ暖かみが心地良かった短編小説

あさのあつこ氏の「あとがき」から読み始めると「わたしは自分の感情のままに、構える事もなく格好をつけることも捨てて、泣いてみる。人間のせつなさに、温かさに、哀しさに、健気さに、脆さに、強さに、したたかさに、しぶとさに泣いてみる」という文に出会いました。

文学的価値や文章の巧拙などよりも、人の持つ温かさや人との出会いの可能性に触れてみたい、というような心情の方には自信を持ってお薦めします。

氏の作品は8割方読みましたが、大学中退のガンダム世代のこの作者は本当に温かみを持った人だなぁとこの6つの短編集を読み改めて実感しました。


6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.64
(3pt)

福井デビュー

福井デビューである。
乱歩賞受賞作はほぼ読んでいるが、なぜか、この作家だけは
読まずに来た。
実際のところ、受賞作を本屋で手にとってレジに向かいかけたこともあるが、
ここまで読まずに来た。


さて、読んでみてどうか。
文章は堅すぎず、軟らかすぎずで、読みやすい。
また、描写もうまい。
話のもっていき方もうまいと思う。
文章、話の構成とも全体的に志水辰夫に近い。
要するに、私好みである。
でも、何か足りない。


読みすすめるうちに、わかった。
「足りない」のではなく、「多すぎる」のだ。
自作の世界にリアリティを持たすための説明
(ほとんどが主人公の独白あるいは心情として語られるのだが)
をする文章が多すぎるのだ。
ある意味、読者に親切な作家といえるのだろうが、
逆に筆力のなさともいえる。
例えば、本作品のような話を書いていた作家として、
志水辰夫、北方謙三、船戸与一などが挙げられるが、
彼らが福井の作品と同様のものを書いたとしたら、
ほぼ半分のページ数で書き上げるだろう。
そして、彼らの書いたものの方がより大きなインパクトを読者に残すだろう。
福井に「足りない」もの、それは、経験といえるのではないかな。
福井が、自分の書いたものを半分の量にする筆力を身につけたとき、
彼の作品は長く読み継がれることになるだろう。
福井は、自分の作品が映像化されること念頭に
小説を書いているということを何かで読んだ記憶があるが、
それがあの説明文の長さに通じているのだろう。
ファンの方には、「それが福井節」となるのであろうが。


いずれにせよ、福井が、これからの日本の冒険小説界を背負って立つ
一番近い位置にいることは自他共に認めるところである。
更なる精進を期待したい。

6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.63
(3pt)

福井デビュー

福井デビューである。
乱歩賞受賞作はほぼ読んでいるが、なぜか、この作家だけは
読まずに来た。
実際のところ、受賞作を本屋で手にとってレジに向かいかけたこともあるが、
ここまで読まずに来た。


さて、読んでみてどうか。
文章は堅すぎず、軟らかすぎずで、読みやすい。
また、描写もうまい。
話のもっていき方もうまいと思う。
文章、話の構成とも全体的に志水辰夫に近い。
要するに、私好みである。
でも、何か足りない。


読みすすめるうちに、わかった。
「足りない」のではなく、「多すぎる」のだ。
自作の世界にリアリティを持たすための説明
(ほとんどが主人公の独白あるいは心情として語られるのだが)
をする文章が多すぎるのだ。
ある意味、読者に親切な作家といえるのだろうが、
逆に筆力のなさともいえる。
例えば、本作品のような話を書いていた作家として、
志水辰夫、北方謙三、船戸与一などが挙げられるが、
彼らが福井の作品と同様のものを書いたとしたら、
ほぼ半分のページ数で書き上げるだろう。
そして、彼らの書いたものの方がより大きなインパクトを読者に残すだろう。
福井に「足りない」もの、それは、経験といえるのではないかな。
福井が、自分の書いたものを半分の量にする筆力を身につけたとき、
彼の作品は長く読み継がれることになるだろう。
福井は、自分の作品が映像化されること念頭に
小説を書いているということを何かで読んだ記憶があるが、
それがあの説明文の長さに通じているのだろう。
ファンの方には、「それが福井節」となるのであろうが。


いずれにせよ、福井が、これからの日本の冒険小説界を背負って立つ
一番近い位置にいることは自他共に認めるところである。
更なる精進を期待したい。

6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.62
(5pt)

珠玉の作品です

どのタイトルもページをめくるのが惜しい珠玉の短編集です。長編が多い「文豪」の短編はどんなものなのかと思ってましたが驚きです。こんなのが連載されていた雑誌もスゴイ。長編では作者本人もノリノリであろう場面には福井節で貫かれているのに比べ、短編集では文章そのものがより技巧を極めて完成度が高いように思われました。あまりにリアルなので、髪金でも引き締まった体のコギャルや、いくら飲んでも酔わないオネーサンに遭遇すると、ひょっとしてAP?もしやSOF上がりか!と思ってしまうようになりました。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.61
(5pt)

珠玉の作品です

どのタイトルもページをめくるのが惜しい珠玉の短編集です。長編が多い「文豪」の短編はどんなものなのかと思ってましたが驚きです。こんなのが連載されていた雑誌もスゴイ。長編では作者本人もノリノリであろう場面には福井節で貫かれているのに比べ、短編集では文章そのものがより技巧を極めて完成度が高いように思われました。あまりにリアルなので、髪金でも引き締まった体のコギャルや、いくら飲んでも酔わないオネーサンに遭遇すると、ひょっとしてAP?もしやSOF上がりか!と思ってしまうようになりました。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.60
(5pt)

一気読み

日本を舞台に数々の諜報戦が繰り広げられるハードボイルドアクションノベル。六つの短編から成るがいずれも読み応えは十分。決して軽く読み飛ばせる類のものではないが、一気読みしてしまった。

台詞回しと話の転がし方が上手いせいか、作り物臭さは感じさせず、その非情な世界観にぐっと惹き込まれた。又、ちょっとした部分の文章表現の巧みさにも唸らせられた。

個人的にはオススメしたい。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.59
(5pt)

一気読み

日本を舞台に数々の諜報戦が繰り広げられるハードボイルドアクションノベル。六つの短編から成るがいずれも読み応えは十分。決して軽く読み飛ばせる類のものではないが、一気読みしてしまった。

台詞回しと話の転がし方が上手いせいか、作り物臭さは感じさせず、その非情な世界観にぐっと惹き込まれた。又、ちょっとした部分の文章表現の巧みさにも唸らせられた。

個人的にはオススメしたい。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.58
(4pt)

良さを全面に押し出してはいるが

「イージス」「ローレライ」などと「大作作家」のイメージがある福井晴敏。短編はうまくいくのかどうかと不安ではあった。しかし、福井色を押し出し、緊密なプロットと文章で諜報戦を描く著者の技はすごい。物語の作りが丁寧である。

が、人間ドラマの点では、「ああ、やっぱりこうするのか」とか「お決まりの展開」といわざるを得ない(はっきり言ってしまえば明らかに「作り物」っぽいようなもの)ものがあった。前述の「作りが丁寧」な分だけ作り物っぽく見えてしまう。もっとハリウッド映画のような粗雑で荒削り(言い過ぎではありますが)でも、壮大なアクションものをドーンと書いて欲しいものです(時事問題や国際情勢を絡ませるものとか、人間ドラマ色を薄めにしたものとか)。

6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.57
(4pt)

良さを全面に押し出してはいるが

「イージス」「ローレライ」などと「大作作家」のイメージがある福井晴敏。短編はうまくいくのかどうかと不安ではあった。しかし、福井色を押し出し、緊密なプロットと文章で諜報戦を描く著者の技はすごい。物語の作りが丁寧である。

が、人間ドラマの点では、「ああ、やっぱりこうするのか」とか「お決まりの展開」といわざるを得ない(はっきり言ってしまえば明らかに「作り物」っぽいようなもの)ものがあった。前述の「作りが丁寧」な分だけ作り物っぽく見えてしまう。もっとハリウッド映画のような粗雑で荒削り(言い過ぎではありますが)でも、壮大なアクションものをドーンと書いて欲しいものです(時事問題や国際情勢を絡ませるものとか、人間ドラマ色を薄めにしたものとか)。

6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.56
(5pt)

爽やかな読後感!

福井氏の作品の中では一番いいんじゃないでしょうか?ひとつのテーマで6話の短編が描かれているが決して破綻していなく実に読ませる。マニアックな描写もありながら非常に読みやすく男性はもちろん女性の読者にもオススメしたいです。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.55
(5pt)

爽やかな読後感!

福井氏の作品の中では一番いいんじゃないでしょうか?ひとつのテーマで6話の短編が描かれているが決して破綻していなく実に読ませる。マニアックな描写もありながら非常に読みやすく男性はもちろん女性の読者にもオススメしたいです。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.54
(4pt)

熱いぜ!

著者の本は初めて読みました。短編集のわりにはどの作品も力が入っていると思います。年配の主人公が多くあんまり若い主人公は出てこないですが、彼等の熱さは若者の私にも伝わって来ました。これを機に著者の他の本も読んでみようかと思います。
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.53
(4pt)

熱いぜ!

著者の本は初めて読みました。短編集のわりにはどの作品も力が入っていると思います。年配の主人公が多くあんまり若い主人公は出てこないですが、彼等の熱さは若者の私にも伝わって来ました。これを機に著者の他の本も読んでみようかと思います。
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.52
(5pt)

市井の工作員群像

エンターテイメントにおいて「工作員」というと、特殊訓練を受けた、武器や格闘のエキスパートというイメージが一般的だが、この作品に登場する工作員達は、我々市民社会のそこここにいるありふれた、しかも少々くたびれた人達だったりする。「市ヶ谷」の「非常勤工作員」(略称AP)が全国に数千人いる、という設定は、あまりに荒唐無稽(のはず)だが、そのAPたちの生活やら人生哲学やら哀感やらを淡々と綴る福井の筆力は、「もしかするとこれは実話かも?」とさえ思ってしまう。いまや老人と若者中心の社会になってしまったこの国で生きる中年サラリーマンとして、「自分達は何のために存在しているのか」を強く意識させられた珠玉の短編集だ。

6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.51
(5pt)

市井の工作員群像

エンターテイメントにおいて「工作員」というと、特殊訓練を受けた、武器や格闘のエキスパートというイメージが一般的だが、この作品に登場する工作員達は、我々市民社会のそこここにいるありふれた、しかも少々くたびれた人達だったりする。「市ヶ谷」の「非常勤工作員」(略称AP)が全国に数千人いる、という設定は、あまりに荒唐無稽(のはず)だが、そのAPたちの生活やら人生哲学やら哀感やらを淡々と綴る福井の筆力は、「もしかするとこれは実話かも?」とさえ思ってしまう。いまや老人と若者中心の社会になってしまったこの国で生きる中年サラリーマンとして、「自分達は何のために存在しているのか」を強く意識させられた珠玉の短編集だ。

6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.50
(3pt)

福井初の短編集

”亡国のイ−ジス””終戦のロ−レライ”等超長編で評価の高い福井晴敏の初の短編集です。
感想から言いますと、やはり長編作家なんだなぁと言う印象で、消化不良な作品が多いように思えます。

人物を徹底的に書き込むことにより作品の奥行き、躍動感を生み出す作家だと思うので、短編ではちょっと、物足りなくは感じてしまいます。
しかしながら、文章の書き込み具合はいつもながらで、濃厚な文章が楽しめますしスト−リ−運びもさすがです。あくまでも福井作品ですのでハ−ドルが高いだけなので誤解の無いように・・

最終章の”920を待ちながら”には彼が出演!何も知らずに読んだ方にはビッグサプライズです!
6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087
No.49
(3pt)

福井初の短編集

”亡国のイ−ジス””終戦のロ−レライ”等超長編で評価の高い福井晴敏の初の短編集です。
感想から言いますと、やはり長編作家なんだなぁと言う印象で、消化不良な作品が多いように思えます。

人物を徹底的に書き込むことにより作品の奥行き、躍動感を生み出す作家だと思うので、短編ではちょっと、物足りなくは感じてしまいます。
しかしながら、文章の書き込み具合はいつもながらで、濃厚な文章が楽しめますしスト−リ−運びもさすがです。あくまでも福井作品ですのでハ−ドルが高いだけなので誤解の無いように・・

最終章の”920を待ちながら”には彼が出演!何も知らずに読んだ方にはビッグサプライズです!
6ステイン Amazon書評・レビュー: 6ステインより
4062126419
No.48
(5pt)

想像以上の面白さ!

ローレライを途中で挫折して以来、久々に福井作品を読んだのだが、あまりの面白さに徹夜してしまった。
防衛庁情報局(途中までは実在の組織だと思い込んでた)の下部に位置する人たちを主人公にした6つの短編集。
「いまできる最善のこと」「畳算」「媽媽」の3編は、主人公が不実な生き方から脱却するために命を顧みない、とんでもない選択をし、読んでる者をハラハラさせる展開になる。特に「畳算」に登場するスーツケースの話は、リアリティがあって、本当に冷戦時代にそういうことがあったかも、と思わせられた。
「媽媽」の続編になる「断ち切る」は、カバンの底を剃刀で切って、中身を抜き取るスリが主人公だが、この断ち切りの話が面白い。また、二転三転するストーリーも最後まで読ませる。
「サクラ」は、ヒロイン・サクラの仕事の時の顔を、素顔とのギャップが出色。
最後の「920を待ちながら」は「亡国のイージス」のサイドストーリー的な話になっている。これも最後の方で衝撃の事実が明かされる展開。


6ステイン (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 6ステイン (講談社文庫)より
4062757087