シャイロックの子供たち

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シャイロックの子供たちの評価:

4.16/5点 レビュー 236件。 B ランク

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平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全477件 461〜477 24/24ページ
No.17
(5pt)

キング オブ ミステリー

本書の評価が100点満点であってもきっと90点以上をつけると思うほど完成度の高いミステリーです。池井戸氏は元銀行マンだけあって銀行を舞台とした小説が多いのですが、同氏の本を読むたびに減点主義で保身しか考えていない銀行という組織に失望を覚えます。さて本書ですが東京第一銀行長原支店を舞台に、各章ごとに支店内の人物が主人公になって話が進みます。その登場人物が現在だったり過去だったりします。出世しか考えていない人、社内恋愛をする人、失恋をする人、ノルマに苦しむ人、社内のエースとして期待される人、それら多くの人たちの話がいつの間にか一つの事件と関連付けられ謎をよびます。まさに計算しつくされたミステリーです。
シャイロックの子供たち Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たちより
4163246304
No.16
(5pt)

キング オブ ミステリー

本書の評価が100点満点であってもきっと90点以上をつけると思うほど完成度の高いミステリーです。池井戸氏は元銀行マンだけあって銀行を舞台とした小説が多いのですが、同氏の本を読むたびに減点主義で保身しか考えていない銀行という組織に失望を覚えます。さて本書ですが東京第一銀行長原支店を舞台に、各章ごとに支店内の人物が主人公になって話が進みます。その登場人物が現在だったり過去だったりします。出世しか考えていない人、社内恋愛をする人、失恋をする人、ノルマに苦しむ人、社内のエースとして期待される人、それら多くの人たちの話がいつの間にか一つの事件と関連付けられ謎をよびます。まさに計算しつくされたミステリーです。
シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036
No.15
(5pt)

銀行支店内の事件と葛藤、本作品もとても面白い。

池井戸潤氏の「オレたちバブル入行組」、「オレたち花のバブル組」、と並んで本書「シャイロックの子供たち」は単行本で文藝春秋から出版されている。これらトリオの装丁がハードカバーでない300ページ以上が良い。またいずれも表紙の絵が良い。このトリオを先ず続けて読んだ。しかしながら最近本書も文庫版が出たので、恐縮ながらこちらでレビューを書くことにする。
合併メガバンクの東京第一銀行、大田区の長原支店、中小企業、商店、個人という典型的な住宅街の古い店舗だ。この支店内という密室での組織、店務運営、事故、そしてミステリーの推理と、支店長席から新人まで各行員の葛藤や生活を織り交ぜた10話は期待に違わず非常に面白い。1話完結でそれぞれ主人公が代わるが、10話で支店内の問題は通しで展開されていく。支店長の九条馨はできる人間だが出世欲が異常に強い。副支店長の古川一夫は相手のプライドも平気で傷つける叱責で部下を萎縮させる。その奥には学歴コンプレックスが強い。その下に業務課、融資課、営業課の課長、課長代理、若手、女子行員等々の多くが出入りし、読者は銀行のカウンターの中で支店内を見ているようだ。池井戸氏の作品の面白さは、銀行本店の高層階の役員、秘書室はじめとする中枢エリートは関係ないこと。普通の支店の普通のどこにでもいる行員を描いているから興味が尽きない。つまり現実にあること、支店幹部や行員の悩み、業績目標・実績の過酷なまでの追い込み、最後には不祥事事件も出てくる。それも富士/赤坂、東海/秋葉原、興銀/料亭女将事件のような派手なものではない。本書では上司のパワハラ、支店や個人ノルマ、人事考課、家庭の事情という身近な怖い話が数多く登場する。組織内での上下関係、上司の命令・人事権は絶対、一度引込み線に入ってしまうとなかなか本線に戻れない銀行世界。自信満々で入行してきたエリート勘違い派行員ほど大変な世界である。現役学生も就職活動には本書を読んで覚悟を持って銀行にエントリーすべきである。そうでないと後で周りが苦労するので。
シャイロックの子供たち Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たちより
4163246304
No.14
(5pt)

銀行支店内の事件と葛藤、本作品もとても面白い。

池井戸潤氏の「オレたちバブル入行組」、「オレたち花のバブル組」、と並んで本書「シャイロックの子供たち」は単行本で文藝春秋から出版されている。これらトリオの装丁がハードカバーでない300ページ以上が良い。またいずれも表紙の絵が良い。このトリオを先ず続けて読んだ。しかしながら最近本書も文庫版が出たので、恐縮ながらこちらでレビューを書くことにする。
合併メガバンクの東京第一銀行、大田区の長原支店、中小企業、商店、個人という典型的な住宅街の古い店舗だ。この支店内という密室での組織、店務運営、事故、そしてミステリーの推理と、支店長席から新人まで各行員の葛藤や生活を織り交ぜた10話は期待に違わず非常に面白い。1話完結でそれぞれ主人公が代わるが、10話で支店内の問題は通しで展開されていく。支店長の九条馨はできる人間だが出世欲が異常に強い。副支店長の古川一夫は相手のプライドも平気で傷つける叱責で部下を萎縮させる。その奥には学歴コンプレックスが強い。その下に業務課、融資課、営業課の課長、課長代理、若手、女子行員等々の多くが出入りし、読者は銀行のカウンターの中で支店内を見ているようだ。池井戸氏の作品の面白さは、銀行本店の高層階の役員、秘書室はじめとする中枢エリートは関係ないこと。普通の支店の普通のどこにでもいる行員を描いているから興味が尽きない。つまり現実にあること、支店幹部や行員の悩み、業績目標・実績の過酷なまでの追い込み、最後には不祥事事件も出てくる。それも富士/赤坂、東海/秋葉原、興銀/料亭女将事件のような派手なものではない。本書では上司のパワハラ、支店や個人ノルマ、人事考課、家庭の事情という身近な怖い話が数多く登場する。組織内での上下関係、上司の命令・人事権は絶対、一度引込み線に入ってしまうとなかなか本線に戻れない銀行世界。自信満々で入行してきたエリート勘違い派行員ほど大変な世界である。現役学生も就職活動には本書を読んで覚悟を持って銀行にエントリーすべきである。そうでないと後で周りが苦労するので。
シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036
No.13
(5pt)

群像劇で描くミステリー

東京第一銀行長原支店を舞台とする連作短編集。第1話の副支店長に始まって、第10話のパート社員に至るまで、各話ごとに主人公を変えながら、一つのミステリーとして成立させる手腕はなかなかのもの。淡々と読んでいる内に、いつの間にか引き寄せられ、それぞれの主人公に共感したり、反発したり、喜怒哀楽を共にしながら、事件の意外な真相へと導かれる。
 一昨年に発売された単行本の文庫化だが、そのときの書評も好意的で、高く評価するものが殆どだったが、読んでみて納得しました。一人ひとりの人物像が生き生きと的確に描かれていて、過不足の無い描写は素晴らしい。ミステリーとしてだけではなく、企業小説として読んでも質の高い作品。
 休日にゆっくり時間の取れるときに、一気に読むことをお勧めする。
シャイロックの子供たち Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たちより
4163246304
No.12
(5pt)

群像劇で描くミステリー

東京第一銀行長原支店を舞台とする連作短編集。第1話の副支店長に始まって、第10話のパート社員に至るまで、各話ごとに主人公を変えながら、一つのミステリーとして成立させる手腕はなかなかのもの。淡々と読んでいる内に、いつの間にか引き寄せられ、それぞれの主人公に共感したり、反発したり、喜怒哀楽を共にしながら、事件の意外な真相へと導かれる。
 一昨年に発売された単行本の文庫化だが、そのときの書評も好意的で、高く評価するものが殆どだったが、読んでみて納得しました。一人ひとりの人物像が生き生きと的確に描かれていて、過不足の無い描写は素晴らしい。ミステリーとしてだけではなく、企業小説として読んでも質の高い作品。
 休日にゆっくり時間の取れるときに、一気に読むことをお勧めする。
シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036
No.11
(4pt)

銀行員たちの悩み

どの話も実はうまく関連付けられているが、独立した話として読むこともできるので、とても読みやすかった。副支店長、課長代理、OL、パート、それぞれが仕事・恋愛と別々の悩みを抱える銀行員だが、特に「みにくいアヒルの子」が印象的だった。現金100万円が足りない中、北川愛理のバックから帯封見つかり、上役は全員北川を疑うのだが、直属上司の西木だけは北川を信じ、犯人探しに乗り出すという話。最終的に西木は行方不明になり、曖昧な終わり方をするのだが、こんな上司が増えたなら銀行ももっと楽しいのかもしれない。

シャイロックの子供たち Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たちより
4163246304
No.10
(4pt)

銀行員たちの悩み

どの話も実はうまく関連付けられているが、独立した話として読むこともできるので、とても読みやすかった。副支店長、課長代理、OL、パート、それぞれが仕事・恋愛と別々の悩みを抱える銀行員だが、特に「みにくいアヒルの子」が印象的だった。現金100万円が足りない中、北川愛理のバックから帯封見つかり、上役は全員北川を疑うのだが、直属上司の西木だけは北川を信じ、犯人探しに乗り出すという話。最終的に西木は行方不明になり、曖昧な終わり方をするのだが、こんな上司が増えたなら銀行ももっと楽しいのかもしれない。

シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036
No.9
(4pt)

銀行員の悲哀を描かせてNo.1

銀行の一支店で、不毛なノルマと顧客への良心のせめぎ合い、出世競争、行員間の嫉妬と諍い。不祥事隠し・・・それらに疲弊し、心身を病んでいく行員たち。 偉そうに訓戒を垂れる検査役や役職者にもある暗い過去と加虐趣向。 神の前で全く真っ白い人など、いるのだろうか?
銀行員でなくとも長年サラリーマンをやっていれば、この本には我が事として思い当たるシーンが幾つも出てきて合点する筈だ。

「負け犬は最初から負け犬なのではなく、負け犬だと思った瞬間から負け犬になる。(p.264)」は、不当な処遇を受けて気持ちが萎えそうになっている中高年サラリーマンへの、著者の叱咤激励だと思った。
シャイロックの子供たち Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たちより
4163246304
No.8
(4pt)

銀行員の悲哀を描かせてNo.1

銀行の一支店で、不毛なノルマと顧客への良心のせめぎ合い、出世競争、行員間の嫉妬と諍い。不祥事隠し・・・それらに疲弊し、心身を病んでいく行員たち。 偉そうに訓戒を垂れる検査役や役職者にもある暗い過去と加虐趣向。 神の前で全く真っ白い人など、いるのだろうか?
銀行員でなくとも長年サラリーマンをやっていれば、この本には我が事として思い当たるシーンが幾つも出てきて合点する筈だ。

「負け犬は最初から負け犬なのではなく、負け犬だと思った瞬間から負け犬になる。(p.264)」は、不当な処遇を受けて気持ちが萎えそうになっている中高年サラリーマンへの、著者の叱咤激励だと思った。
シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036
No.7
(5pt)

どんでん返し

池井戸作品の特徴は、結末のあとにもうひとつの結末を匂わせること。これに尽きる。ほとんどの作品を読んだが、必ず最後に絶妙な一捻りが隠されており、読み手は、それぞれの結末を持つことになる。そこがたまらなくいい。この作品も、短編を重ねながら、本当の犯人は、影に隠れている。断定はできないが、多分、本当の犯人は、あいつかと想像してしまう。
あとは、読んでのお楽しみ!とにかく、一度に読んでしまう作品なので、読む前に、仕事は片付けてたっぷり時間を準備しておくことをお勧めする。
シャイロックの子供たち Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たちより
4163246304
No.6
(5pt)

どんでん返し

池井戸作品の特徴は、結末のあとにもうひとつの結末を匂わせること。これに尽きる。ほとんどの作品を読んだが、必ず最後に絶妙な一捻りが隠されており、読み手は、それぞれの結末を持つことになる。そこがたまらなくいい。この作品も、短編を重ねながら、本当の犯人は、影に隠れている。断定はできないが、多分、本当の犯人は、あいつかと想像してしまう。
あとは、読んでのお楽しみ!とにかく、一度に読んでしまう作品なので、読む前に、仕事は片付けてたっぷり時間を準備しておくことをお勧めする。
シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036
No.5
(5pt)

池井戸潤の銀行もの以外が読みたい!

「果つる底なき」でデビュー以来、三菱銀行出身ということで金融ミステリ作家とされてきた池井戸潤。
知られざる銀行マンの日常も興味深いのだが、
架空の都市銀行の大田区にある支店を舞台に、
副支店長や女子行員、新人、検査部員、パートタイマーなど
それぞれ別な主人公の短編10話で、
ここまでのストーリーをつくれる技量は並ではない。
奥田英朗や石田衣良が高い評価を得ているが、
池井戸潤も彼らに勝るとも劣らない作家である。
命令に従わない部下を殴ってしまった副支店長。
融資ノルマに向けて起死回生の大型融資に暗雲が立ち始めた十年選手。
家庭の事情で懐具合の厳しいOLにかけられた100万円紛失の容疑。
実績が上げられず精神を病んでいく中堅行員。
ある日突然失踪した係長。などなど。
それぞれの短編で主人公は変りつつも、
下町の支店の大変さと消失した100万円が底流となって
話が展開していく。
登場人物同士の過去のいきさつも絡みつつ、
ついには思いも寄らない結末が待っている。
この作家の別な世界を舞台にした作品を是非読んでみたくなりました。

シャイロックの子供たち Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たちより
4163246304
No.4
(5pt)

池井戸潤の銀行もの以外が読みたい!

「果つる底なき」でデビュー以来、三菱銀行出身ということで金融ミステリ作家とされてきた池井戸潤。
知られざる銀行マンの日常も興味深いのだが、
架空の都市銀行の大田区にある支店を舞台に、
副支店長や女子行員、新人、検査部員、パートタイマーなど
それぞれ別な主人公の短編10話で、
ここまでのストーリーをつくれる技量は並ではない。
奥田英朗や石田衣良が高い評価を得ているが、
池井戸潤も彼らに勝るとも劣らない作家である。
命令に従わない部下を殴ってしまった副支店長。
融資ノルマに向けて起死回生の大型融資に暗雲が立ち始めた十年選手。
家庭の事情で懐具合の厳しいOLにかけられた100万円紛失の容疑。
実績が上げられず精神を病んでいく中堅行員。
ある日突然失踪した係長。などなど。
それぞれの短編で主人公は変りつつも、
下町の支店の大変さと消失した100万円が底流となって
話が展開していく。
登場人物同士の過去のいきさつも絡みつつ、
ついには思いも寄らない結末が待っている。
この作家の別な世界を舞台にした作品を是非読んでみたくなりました。

シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036
No.3
(4pt)

中盤からぐっとミステリー?

中盤までは銀行を舞台にした出来事を淡々と綴った短編集といった趣ですが、中盤から正当派ミステリー(?)になります。唐突というほどではないですが、前半が雑誌連載、後半が書き下ろしということなので、この「変調」を納得しました。前半同様、後半も日常の切り取りでも良かったかなと思ったので、星4つです。
シャイロックの子供たち Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たちより
4163246304
No.2
(4pt)

中盤からぐっとミステリー?

中盤までは銀行を舞台にした出来事を淡々と綴った短編集といった趣ですが、中盤から正当派ミステリー(?)になります。唐突というほどではないですが、前半が雑誌連載、後半が書き下ろしということなので、この「変調」を納得しました。前半同様、後半も日常の切り取りでも良かったかなと思ったので、星4つです。
シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036
No.1
(4pt)

いまいちスッキリしない…

何処にでもあるような都市銀行の郊外型支店。
そこで、ある日百万円の現金不足が生じた。
誰の仕業か…?しかし、これは序章に過ぎなかった。
それから間もなく中年課長代理が謎の失踪。
百万円を盗った犯人を追ううち見えてきた更なる事件は…。

不祥事が色々続く金融業界だが、銀行マンの日々の苦悩が
ありありと描かれ、これから銀行に勤める人には参考になる
話が多い。ただ、話が一本筋の通った展開ではなく、少し
遠回りしながら核心に迫ってゆくため、少々戸惑う。また、
結局どうなったのかが今一つ釈然としない所があるが、
銀行舞台のミステリーとして楽しめるだろう。
シャイロックの子供たち (文春文庫) Amazon書評・レビュー: シャイロックの子供たち (文春文庫)より
4167728036