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せせらぎの迷宮
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せせらぎの迷宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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文集を探す大人時代と文集の在り処を思い出すために小学生時の回想シーンの2構造になっている。 最後に文集がなかなか見つからない理由がわかったとき<若さの苦さ>と感動が訪れます。 ミステリーではないです。読みやすく、人によっては何回も読み直したくなる本でしょう。 特によんでほしい人 小学生時代に先生と生徒のパイプ役だった人(どっちつかずだったひと) 特定のグループに入らなかった人・馴染まなかった人 クラス全体を見る癖がついていて、ひとりのひとやつまらなそうな人を邪険にできない人 自分がまさにそうだった。生徒と先生のパイプ役なんて聞こえはいいけど実際は都合の良い生徒であると同じに先生に媚びうる生徒と思われていたかもしれない。 主人公の史がまさに自分のことのようだった。 先生の期待にこたえつつも解放されたい気持ち、友人関係を維持したいけど陰鬱な感情。 「アリサ」を中心とする似たような集団に自分も小学生時代入っていた。 仲間に入れてもらえられた嬉しさを抱きながらも、自分はこの仲間とは合わないんじゃないかという疑問や仲間はずれにされる不安を抱いていた友人関係。 この本ではシンプルだけどよく描かれていると思う。 先生が実は生徒をよく見ている というのも良く描いていると思う。 自分が小学生のときこっそり先生の置き忘れた日誌を見たことがあった。 そこにはびっしりと生徒の様子や転校生が馴染んでいるかなどについて書かれていた。 そんなことを思い出して懐かしくなった。 鮎美がノートと文集を川に投げつけるシーンは両方ともとても怖く、そして切なかった。 最後の終り方があっさり、そしてじわ〜っとくるのがとても良かった。 苦さが残る小学生時代を懐かしむのにもいいかな。 オススメ★4.5 (特に読んでほしい人に当てはまる人は★5つ) | ||||
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