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メロス・レヴェル
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メロス・レヴェルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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あの有名な太宰治の「走れ、メロス」を題材にした、近未来サスペンス。舞台は未来の日本、人々の絆が希薄となり社会問題化していた。さまざまな対策を講じるもうまくいかず、ついに政府主導でメロス・レヴェルと呼ばれる絆の強さで人々が戦うサバイバルゲームが施行される。人を信じたり思いやったりするということがどういうことなのか、改めて考えさせられる。これを読んで、私たちが周りの人々をどれだけ信じているのか今一度考えてみてはどうだろうか。 | ||||
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……皆さん、すごーく真面目にこの本を読まれたのだな。 私は読み始めてすぐに、2作目はコメディで来たか、と思った。究極の少子化対策及び家族の絆を強める(ここでまず笑いが出ないだろうか)ために、国の主催で「アメリカ横断ウルトラクイズ」(古いね、私も)が開催されてしまうのだ。「走れメロス」がとんでもなく美化されていて、それを軸にゲームが展開される。当然、国家が主導でやるのだがら、罰ゲームはとてもえげつない。よく「命にかえても守りたい相手」とかいう言い方をするが、さて皆さん、「視力と引き換えに」とか「両足の自由と引き換えに」、「味覚と引き換え」と言われたら、どうなさいますか?私は絶対に嫌だね。 コメディとしてではなく、真面目にちょっと面白かったのは、性欲の減退、それによる晩婚化、子どもを持たないという選択を「人類としての進化」と表現していることで、これはある意味、いいところを突いているような気がする。 後半の、最後の2組が人工島を周回しながら走る場面が少々長すぎて退屈したので、星1個減。 | ||||
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名作「走れメロス」を話の根幹におき、友情や愛情など今の人間に薄くなってしまった部分を取り戻すために国家主体のゲームが繰り広げられる。敗者はからだのいちぶを失うのだがそのシーンが何ともつらい。そして人々はそれぞれ大切な物に気付いてゆく。 しかし、一番僕が感じたのはこの現実世界に於いてはこのようなゲームがどんなに一大イベントとして主催されても心動く人間はたいしていないと思った。 | ||||
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本書は近未来の日本を舞台としたサバイバルサスペンス。毎月1回第2日曜日にファミリーデーとして夜7時には家族が揃わなければならない法が定められた中、政府公認の「メロス・ステージ」が始められることとなった。10組の出場者が2人1組でステージに挑み、小説「走れメロス」のような結びつきがなければ生き残れないサバイバルゲームだ。最終勝者には100億円を分割か50億円を一括で受け取る権利が得られ、敗者には生命を託すというペナルティ。そして出場の10組によるメロス・ステージがいよいよ始まった……。 デビュー作「そして静粛の扉を」を読んだ時に「バトル・ロワイヤル」に非常に似た作品だとは感じましたが、こちらの「メロス・ノヴェル」の方が中身は似ていました。……とい!!っても、スリリングさを十分に感じさせましたし、レヴェルが上がる度の緊迫した闘いと敗者のペナルティは読んでいても緊張感が伝わってきます。ただし「そして粛清の扉を」もそうでしたが、欠点も目に付き、ネタバレになるので詳しく書けないもののレヴェル3での下のジャージを脱ぐことはルール上不可能でしょうし、応援する観客や家族の心境や参加者の思惑などが曖昧になっていた部分もあり、テーマとしては面白い舞台設定ではあるものの、その展開に細かさをもっと配慮してほしかったとは思います。しかし最後まで目が離せない展開が続いたことと、参加者の家族や絆についての在り方は読みごたえがありましたし、欠点をカバーしていたように思います。とにかく次作にも期待したいです! | ||||
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