赤い指

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評判

赤い指の評価:

8.10/10点 レビュー 20件。 A ランク

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平均点8.10pt

感想一覧

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全8件 1〜8 1/1ページ
No.8
(10pt)

赤い指の感想


▼以下、ネタバレ感想

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anotokinoinoki
4B79947F
No.7
(10pt)

親にとって子はいつまでも子

人にとって家族とは何なのだろうか?
そして人にとって死に際に何が胸に去来し、そして残された者たちはその人にしてやれる最良の事とは一体何なのだろうか?

『容疑者xの献身』で直木賞を受賞し、ミステリ界のみならず出版界全体の話題になった後の第1作目。それはもう1つのシリーズ、加賀刑事物の本書だった。
そんな期待値の高い中で発表された作品はそれに十分応えた力作だ。

まず驚くのは最初に出てくるのは加賀恭一郎ではなく、父親の隆正であり、しかも病床にいて明日をも知れぬ命だという状況。しかも彼の世話をしているの甥の松宮という警察官。

そして場面は変わり、いきなり登場人物は照明器具メーカーに勤めるサラリーマンの前原昭夫のある1日について語られ始める。
家族を省みず、なんとなく結婚した夫婦で一人息子と実家をリフォームした家に帰る日々。中学生の息子とは会話もなく、しかも痴呆症を患った母親の世話で妻はストレスを溜めている。

そんなどこにでもある、会話や家庭の温かみのない冷え切った家庭で、もはや父親は給料を運んでくるだけの役割でしかない一家に訪れる突然の災厄。
それは息子が幼い児を家で殺害したという事件だった。

そしてその後の夫婦の会話、息子の実に自分勝手な言い分が繰り広げれ、読み進めば進むだけ、この一家に腹を立て、あまりの自分勝手さ、特に妻の八重子の言動の独善さに、救いようのなさに情けなくなってくる。

読む最中、様々な思いが頭を駆け巡る。
まず本書が中学生による幼女殺害事件、即ち未成年による犯行だということだ。東野圭吾氏は未成年によって我が娘を蹂躙された上、殺害された父親の側からの復讐を描いた『さまよう刃』という何とも遣る瀬無い作品があるが、本書では逆に殺人を犯した未成年の息子をどうにか捜査の手から守ろうと奮闘する普通の家庭を描いている。
但し東野氏は今回を同情の余地のある犯行とせず、犯罪者の直巳をあくまでどうしようもない身勝手な社会不適合者とし、さらにその愚息を守ろうとする母八重子も実に身勝手で自己中心的な人物として描き、読者に感情移入をさせない。

更に犯行隠蔽のために父昭夫が思いついたあるトリックは先の『容疑者xの献身』のそれの変奏曲と云える。

もしかしたら本書は『容疑者xの献身』の批判的な意見に対しての作者なりのアンサーノヴェルなのかもしれない。

慎ましいながらもひとかどの幸せな家庭を築き、息子を立派に就職させ、家庭も持たせ、孫も生まれ、もう一人の娘も無事結婚し、奮闘しながら立派に生活している。
そんなごくごく普通の人生を歩んできた老婆が認知症の夫を介護し、痩せ衰えながらもその最期まで看取ることが出来、その後は息子の家庭に引き取られることになったが、そこで直面した息子夫婦の家庭は何とも冷え切り、温かみのないことか。
そんな環境で人生の最期まで過ごさざるを得なくなった老婆がよすがとしたのは幸せだったころの想い出とその品。
そしてもはや人として大事な物さえ失いつつある息子夫婦のまさかの行為。
老婆の想いはいかほどのことだったのだろう。
しかし善悪や好き嫌いで単純に割り切れない、長年連れ添った家族の絆という人生の蓄積が人の心にもたらす、当人しか解りえない深い愛情に似た感情を、東野氏は加賀の父親との関係を絡ませて見事に描き切った。
今までのシリーズで断片的に加賀と父親隆正の不和は加賀の若い頃にあった父の母親に対する仕打ちが原因だということは語られていたが、本書では松宮という正隆の甥でしかも同じ警察官の目を通じてその根が思いの外、深いように知らされる。しかし最後の最後で上に書いた当人同士しか解りえない絆や理解を披露してくれたことで、この陰鬱な物語が実に心が晴れ渡るような読後感をもたらしてくれた。

こんなたった300ページの分量で、しかもどこにでもありそうな事件からどうしてこんなに深くて清々しい物語が紡ぎ出せるのか。
東野圭吾氏はまだまだ止まらない。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.6
(9pt)

Excellent!

読みやすい。
介護、教育に対する作品。
読み終えるとほっこりする。
おススメ!

たろう
8S15XOHI
No.5
(10pt)

赤い指の感想

TV版を見た後に原作を読んだけど、とても面白かった。
加賀恭一郎の真骨頂とでも言うべき作品なのでは。

クライマックスのやりとりは圧巻で、一気に読んでしまった。

白髭9
BK2OMGW4
No.4
(9pt)

赤い指の感想

暗いテーマの中に温かさを感じる部分がありました。とても良かった。

呑んだくれ
P3S7II56
No.3
(10pt)

赤い指の感想

加賀恭一郎シリーズの中で一番加賀の本領を発揮している作品。
加賀が犯人を徐々に追い詰めていく過程での心理戦が圧巻で、ラストのどんでん返しには心に詰まるものが。。。(私はまるで自分が犯人かのように追い詰められました)
テレビドラマも良く出来ていました。阿部寛のはまり役ですね。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.2
(9pt)

赤い指の感想

泣いてしまいました! 子供がいる方は読むべき作品です。

CasT_EyE
5SSX46FU
No.1
(9pt)

赤い指の感想

加賀刑事のただ事件を解決するではなく、加害者の家族に対する人情という物を感じさせた作品でした。
こんな刑事が現実の世界にもいて欲しいと思う今日この頃です。

松千代
5ZZMYCZT