聖ミレイユ学園で相次ぐ惨劇―ウォーレン神父は校庭で落雷に遭い焼死し、ベルイマン神父は密室と化した温室で、自然発火としか思えない焼死体で発見された。

若くして引退し、その後は一度も姿を見せず山形県に隠棲していた往年の名女優、美里織絵が死去。

四大卒25歳の東一俊は、父が役員を務める大手IT企業にコネで採用されることに。

山田小学校の運動会。接戦のすえカケルのいる赤組が負けてしまいます。

王子稲荷のふもとの商店街、ホストあがりのイケメン毒舌陰陽師が営む占いの店「陰陽屋」は今日も細々営業中。

ミステリマニアの仁木雄太郎、悦子兄妹の下宿に、ひとりの紳士が相談に訪れた。

自分をレイプしたワンボックスカーの4人組を探してほしい―ちぎれた十字架のネックレスをさげた美女はマコトにそう依頼した。

強引な商法で、ここ数年急激にのし上がった木場の材木問屋“日野屋”。

スキャンダラスな女性検事補殺しの法廷に被告人として立つ敏腕検事。彼は有罪か無罪か。

地方検事選挙が白熱する街で、女性検事補が殺害された。検事として捜査を指揮することになったわたしには、ひとつ秘密があった。

伏―人であって人でなく、犬の血が流れる異形の者―による凶悪事件が頻発し、幕府はその首に懸賞金をかけた。

離婚して経済的に困窮しているギタリスト・多聞のもとに、人気歌手・実菓子のロングインタビューの仕事が舞い込んだ。

確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。

盛岡発宮古行「快速リアス」の車中で、前科二犯の荒木が毒殺された。

吉祥寺の公園の見える古ビルに、その探偵事務所はあった。

みかじめ料の強要や店内での恫喝…田舎のはずの鳴海で突然暴力団と一般市民とのトラブルが多発した。

「会社」の裏取引で得た金を持って逃走中のチンピラ・江古田、武器の密売を仕切り、金を取り戻そうと江古田を追う頭脳派眼鏡・船越、特注の超合金バットで江古田と船越の粛清に乗り出す武闘派野球部・喜界島、江古田に彼女を襲われたことで抗争に巻き込まれてしまったサラリー

なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか―。

不安におののくダットンの住民をあざ笑うかのように繰り返される凶行。いまだ杳として知れないベイリーの行方。

ジョージア州調査局のダニエル・ヴァータニアン特別捜査官は、肉親が深く関わった連続殺人事件の解決からわずか一週間で仕事に復帰した。

「雲水相談室」の公務を押しつけられた真実は、お山の面々に助けられ(どやされ?)ながら奮闘する毎日。

人生の一発逆転を賭けた銀行強盗に成功、営業前のキャバクラハニーバニーに駆け込む3人の小悪党がいた。

「楽園の話を、聞いてくれないか」そう言いかけて、父さんは逝ってしまった。

樹齢千二百年の金木犀が見守る昔懐かしい街。

高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘は、なぜ死んだのか。

折原祐一郎は画才を期待されて芸大を受験するが果たせず、パリの私塾で学んだ後に小樽で絵画塾を手伝っていた。