では人類、ごきげんよう



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    初公開日(参考)2025年12月
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    長編小説

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    では人類、ごきげんよう (創元日本SF叢書)

    2025年12月25日 では人類、ごきげんよう (創元日本SF叢書)

    「2020年代の日本SFを牽引する新星」--大森望(解説より) はじめに光があったーー。 遠い神話の時代から遥か未来の宇宙まで、 期待の実力派が贈るSF幻想、全6編。 第10回創元SF短編賞優秀賞受賞作「飲鴆止渇」を収録 天から地上へ墜ちてきた“彼”は、麒麟(きりん)の姿を得て漢の皇帝・武帝の相談相手となる──「麒麟の一生」。民主化運動が頂点に達したその国の広場の大集会を、猛毒を持つ伝説の巨鳥が襲った──「飲鴆止渇(いんちんしかつ)」(創元SF短編賞優秀賞受賞作)。耳なし芳一の舞台となった神社の駐車場に放置された自動運転車が体験する不思議な日々──「ほいち」など、伝説の生物に材をとり、遠い神話の時代から遙か未来の宇宙まで、期待の実力派が自在に物語るSF幻想、全六編。 ■収録作品 「麒麟(きりん)の一生」 天から地上へ堕ちてきた“彼”は、 麒麟の姿を得て漢の皇帝・武帝の相談相手となる。 「飲鴆止渇(いんちんしかつ)」(創元SF短編賞優秀賞受賞作) 民主化運動が頂点に達したその国の広場の大集会を、 猛毒を持つ伝説の巨鳥が襲った。 「ほいち」 耳なし芳一の舞台となった神社の駐車場に放置された 自動運転車が体験する不思議な日々。 「デュ先生なら右心房にいる」 惑星開拓用の軌道上基地で、開拓作業に必須の ロカを治療する医師をめぐる人間模様。 「海闊天空(かいかつてんくう)」 精密機械再生工場の少女と遊牧民の青年。 二人の間に生まれた少年に謎の声が語りかける。 「では人類、ごきげんよう」 太陽系に飛来した謎の物体の探査に派遣されたAIは、 日々の活動を人類に報告してくるが。(「BOOK」データベースより)




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    No.3:
    (4pt)

    緻密で濃厚な筆致とユーモラスな雰囲気を纏ったファンタジックSF

    ●第一話:麒麟、第二話:鴆(チン)、第三話:ほいち、第四話:驢か(ロカ)・・・など、神話・伝説
    上の動物やAI搭載自動運転車をモチーフとしたファンタジックSFです。例えば第一話の麒麟について…、
     頭に鹿の角を頂き体は白銀の鱗、龍のような面構え。赤い目を光らせ顔周りには威厳を感じさせる髭を
    たくわえている。「麒麟」はまさに王者の風格。…と書けば立派な神獣・霊獣なのだが無類の酒好き。人
    間とは違った世界観に生きている麒麟と人間との思考のすれ違いをユーモラスに描いています。玄人(プ
    ロ)の評価は高かったが、読解力不足の私は何度も読み返しようやく成程と納得でした。
     第二話:飲鴆止渇。一見すると「伝説の怪獣によるパニックもの」のようだけれど、その後に訪れた歪
    められた平和。その裏に潜んでいる恐怖の監視社会が垣間見えます。
     第三話:ほいち。AI搭載の自動運転車「ほいち」が何ものかにハッキング。まるで意識を持っているか
    のような「ほいち」と正体不明の声とのコミカルな会話が面白い。それぞれの背景描写が巧みな伏線とな
    っていて、科学vsオカルトの対峙として描かれています。

     などなど読み応え満点の作品でした。★1減の理由は読解力不足の私の個人的な理由です。
    (蛇足)
    本作は科学的外挿法のハードSFよりも「人間や社会の内面」の拡張を描いている小説を好む人にお勧めし
    ます。この小説でのSFガジェットは物語の入り口あるいは背景としてのツールで、核になっているのは前
    記の通りです。それ故、ハードSFファンにとってのセンスオブワンダーは期待できないかもしれません。
    では人類、ごきげんよう (創元日本SF叢書)Amazon書評・レビュー:では人類、ごきげんよう (創元日本SF叢書)より
    4488021093
    No.2:
    (5pt)

    ぜひ紙の本で!

    Kindle本買おうかと思いましたが、紙の本が仮フランス装で、表紙も好きな切り絵作家さんのRiyaさんだったので、紙の本を買いました!
    綺麗!
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    4488021093
    No.1:
    (5pt)

    ル・グイン級の知性と意志、そして物語への情熱

    素晴らしい描写力。独創性に満ちた世界設定。
    斧田小夜の小説はいつも「真剣に読まなくちゃ」という気にさせられる。でも読み始めると生真面目なようでいて、皮肉やちゃめっけが顔を出す。チャーミングなのだ。
    斧田は立て続けに新人賞を受賞したが、その以前もweb小説の「破滅派」に発表して大きな反響を呼び、ハイブロウなファンタジーSFの作風は「破滅派のル・グイン」と讃えられていた。
    ちゃんと読者に向いているけど読者に甘ったれることのない、高潔な作家。新人ながら堂々たる作家。
    どの作品も完成度が高いが、「海闊天空(かいかつてんくう)」で描かれた自然と人間社会と機械生命は白眉だった。家族というものの強さと罪が生命観に重なる。
    そして怪談「ほいち」のたまらない怖さ。生命無きものの命。
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