ハーレム・シャッフル
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あらすじ
1959年ニューヨーク。ハーレムにある中古家具店で働くアフリカ系アメリカ人のレイ・カーニー。近頃、店にはガラの悪い男たちが出入りしていた。数々の罪を犯した父親とはちがい、カーニーはまっとうな人生を築くために誠実に働いた。愛する妻と娘もいる。だが、食べていくのは容易じゃない。時には、従弟のフレディがもちこむ盗品も売るしかなかった。ある日、フレディたちの起こした強盗事件にカーニーは巻き込まれる。そうしてギャングと悪徳警官が、カーニーに目を留めたのだった。妻子と自分を守るため、カーニーはならず者との裏取引を重ねていく。結局、自分も悪党なのだろうか?そのときフレディの危機を知らされ、カーニーが選んだのは――。人種、貧富、性差の問題が渦巻く街を舞台に、『地下鉄道』著者が放つエンタメ小説!ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー、全米批評家協会賞(小説部門)最終候補。(「BOOK」データベースより)
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評判
ハーレム・シャッフルの評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 - ランク
ハーレム・シャッフルの総合評価:
7.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
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ピュリッツァー賞受賞のアフリカ系アメリカ人作家による2021年刊行のベストセラー小説。1950年代後半から60年代前半のハーレムを舞台にビジネスでの成功を目指しながら、置かれた環境に翻弄され、それでも自分を貫く黒人青年の成長物語であり、ハードボイルド作品である。
ハーレムで中古家具店を営むカーニーは愛する妻と子供たちのために懸命に誠実に働いていた。だが状況は厳しく、たまには従兄弟のフレディが持ち込む盗品の売買に関わっていた。正直な家具屋と盗品故買屋の二つの顔を使い分けていたカーニーだったが、フレディが引き起こした強盗事件に巻き込まれ、ギャングや悪徳警官と関わる羽目に陥った。徐々に裏社会との関係を深めたカーニーは自分だけでなく家族まで命を狙われる危機を招いてしまったのだった…。
物語は盗品故買に手を染め始める1959年、ハーレムの裏の権力に近付いていく1961年、人種間トラブルに直面する1964年の三部構成で、それぞれの年が中編小説になっている。全体の通奏低音は人種、貧富、暴力、権力犯罪という重いテーマだが、登場人物のキャラクター、時代を映すエピソードは洗練されており、都会的なハードボイルド、クライム・エンタメとして読みやすい。
60年代のアメリカ、特にブラック・カルチャーに興味がある方にオススメする。