カケスはカケスの森



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初公開日(参考)1993年12月
分類

長編小説

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カケスはカケスの森 (徳間文庫)

1993年12月01日 カケスはカケスの森 (徳間文庫)

あることで気落ちしていたあなたは、自らを励まそうと、幼馴染みの真澄に誘われるまま、怪奇幻想文学作家・故鳥飼征流の住んでいたベルギーの古城で、夏休みを過ごすことにした。しかし、楽しいはずの旅行も、いつしか異様な連続殺人という惨劇に擦り替わっていく。それは、あなたが謎の少女を目にした瞬間から始まったのだった…。古城にまつわる戦慄の秘密とは。鬼才が二人称で綴る、奇想推理長篇。 (「BOOK」データベースより)




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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(1pt)

何がしたかったのか解らない。

私が竹本氏の作品を集めだした時はほとんどが絶版状態で、唯一この作品が文庫新刊で発売されたという状況だった。数少ない最近の作品ということで期待して手に取った。

幼馴染に誘われて夏休みに故人の怪奇幻想作家のベルギーの古城を訪れたあなた。しかし気晴らしに来たはずなのに、謎の少女に出会ってから次々と怪事が起こる。

本書の最たる特長は二人称叙述で書かれているところだ。つまり主語が「あなた」なのだ。私は主語が「あなた」で書かれた作品は法月氏の『二の悲劇』と中学生の頃に夢中になったゲームブック以外、読んだことなかった。この二人称叙述で書くことの狙いは読者自身を物語の世界により没入させることにあると思う。ゲームブックはまさに自身が主人公になって物語に参加する趣向の作品だから、当を射ているといえよう。
また作品がミステリの場合はこの二人称叙述を使った叙述トリックが想定される。しかしこれは一人称、三人称叙述と違い、かなり高度なテクニックを要するように感じる。

しかし本作はそんな企みとは全く無縁。単に二人称叙述で書きましたというだけに留まっている。解説者はまるで自分が物語の世界にいるような錯覚を覚える、などと絶賛しているが、全然そんな風には感じなかった。
また本書はゴシック趣味溢れた幻想小説風なミステリであり、なんだか曖昧模糊としたイメージが常に付き纏っている。以前にも書いたが私はこの手の少女漫画趣味的な世界は苦手で、それだけでもう物語に没頭できないのだ。

文体も私が驚嘆した『狂い壁狂い窓』のような凝ったものではなく、実に平板。本当に同じ作家が書いたのだろうかというくらい違っていた。
書かれた年代が違うとこれほどまでに作風が違うのかと落胆したりもした。
結局当時はこれに続く文庫作品が出ていなかったので10年以上もこの作家の作品から離れることになる。

Tetchy
WHOKS60S
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