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egut さんのレビュー一覧
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
200ページ台の本なので1話辺り30ページ程度。サクサク読めます。
本書は、著者の特性と時代の隙間産業的な戦略が見事にマッチした作品というか商品に見えました。
どういう意味かと言いますと、まず著者の作品は物語よりもトリックや仕掛けが主立っている傾向にあります。30ページ代の短い短編の中には、登場人物の紹介は無し、動機や舞台背景もなし、事件と容疑者の状況説明が書かれたシンプルな問題文章。そして、隙間産業というのはアリバイもの小説が近年減っているというかほぼない状態である事。そんな市場でアリバイ崩しに特化させた作品を世に出したタイミングが巧いと思いました。
さて、個人的にアリバイもの作品は好みではありません。
時間軸における登場人物の居場所を把握したり、数分程度の時間を頭に入れて読むことを求められるので疲れるのです。一昔前の時刻表トリック含む、アリバイを扱う作品ってなんだか古臭いイメージがあるのです。
ですが本書の良い所は、アリバイものが把握しやすい短編であり、短編なので著者のトリック主体が活き、さらに探偵役は女の子となっており、ラノベ風...もとい現代風になっていて読みやすい事。ここは好感です。
…という具合でして、難を敢えて言うとトリック集です。深みを感じたり強烈な驚きを与える事はありません。解答編も推理ではなく答えを直接提示される感覚です。人によっては物足りなく感じると思います。ここらへんが好みの別れどころになります。個人的に印象に残る作品がなかったのが残念。