子どもたちは夜と遊ぶ

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子どもたちは夜と遊ぶの評価:

3.86/5点 レビュー 80件。 B ランク

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平均点3.86pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全145件 121〜140 7/8ページ
No.25
(4pt)

犯罪者の側の目線で読みました。

第31回メフィスト賞受賞したデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」に続く辻村深月の受賞後初作品、上下二巻の下巻です。
最初に読んだときには、著者が本作に仕掛けたトリックに翻弄されてしまいましたので、その後冷静に読み返しました。
冷静に読み返したつもりだったのですが、やはり木村浅葱を操り、翻弄する「i」とは誰なのか? ともどかしく思い、月子に「彼を救って!」と叫びながら読み終えました。
下巻では、ほぼすべての謎が解けてストーリーは完結します。
前作に引き続き「こんなに惜しみなくネタを使ってしまって、大丈夫なの?」と思いましたが、実際には、その後順調にミステリーの分野以外にもリアリティー小説として「スロウハイツの神様」などの傑作を書いているので、その点は安心です。
この小説は、連続殺人事件を犯罪者と被害者の近親者の両面の立場から描いています。
僕は、どちらかというと一方の犯罪者、殺人を犯す浅葱の立場から読みました。犯罪モノと言えば、被害者か、それを追う刑事の立場から読むものだと思っていた僕にとって、これは我ながら意外な読書となりました。
これが、辻村深月作品共通の独特な味わいであり、この小説の特色と言えると思います。
「月子が浅葱を救うことは出来ないのかな。」
と思いながら読んでいた僕は、実のところ僕も「誰かに救ってほしい。」と思っていることに思い当たりました。
話は逸れますが、童話の残酷な場面(たとえばオオカミが赤ずきんちゃんを食べる、とか)を子供がどう読むかが話題になったとき、短絡的に「子供には聞かせるべきではない」と言う意見がある一方、「子供は、助けてもらえる赤ずきんちゃんの立場に立って話を聞くから大丈夫。」「怖いお話を聞いても、現実世界では大丈夫であることを学ぶ機会になるから必要だ。」などの意見があることを知りました。
舞い戻って「子どもたちは夜と遊ぶ」では、僕は殺人を犯す浅葱の立場に立って読みましたが、僕は、実際にこんな殺人を犯すわけではありません。その前提に立った上で、救いを見いだすこの作品は、大人のための童話と言う側面があるように思いました。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309
No.24
(4pt)

不幸にならないで

タイトル&ジャケ買いしました。
なんとなく好きそうな感じ、と思って買ったのですが、この直感は的中率高めです。
途中まですっかりミステリだという事を忘れて読んでました。
それぐらい人物描写が独特で、登場人物のことが大好きになってしまいました。
ちょっとリアルとは違う、人工的な匂いがする人たち。
それでも魅力的なのは、一人一人の背景を丁寧に描いていて、
物語に引き込む力が強かったから。
大好きになったから、月子も浅葱も孝太も皆幸せになって欲しいのに、
「i」の存在によって悲しい殺人ゲームが始まってしまいます。
やっと、救ってくれる手のひらを見つけたのに、
それが欲しいと気付いたのに、
それでも過去を断ち切ることもできなくて、
闇に蹲っていく浅葱が悲しくて痛くてつらかったです。
いろんな人たちの、それぞれの想いがあって、優しさや嫉妬、
思い遣りや怒りも、全てが悲しい。
ただ「i」の正体は、ちょっとベタな感じで…。
「これはないかな…」と予想してた展開だったので。
全てに満足という訳ではありませんでしたが、読み終わってからも、
しばらく胸がモヤモヤする、心を引きずってしまう力がある作品でした。
「人間には誰でも、大好きで泣かせたくない存在が必要なんだって。
君が生きているというそれだけで、人生を投げずに、
生きることに手を抜かずにすむ人間が、この世の中のどこかにいるんだよ。
不幸にならないで。」
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.23
(5pt)

キャラクターに感情移入する

ミステリとしては、私には残念ながら「すごい!」とは言えません…。
けれど登場人物たちが良い。作品の世界に引き込まれ、のめり込みます。この価格でこんなに濃い話が読めるなんて素敵だと思います。
辻村さんの作品は、感情移入というか胸にきて泣けるものが多い。その中でも、子供たち〜はダントツです。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.22
(4pt)

メフィスト賞作家風

一風変わった物語とトリックで最後まで飽きずに読めました。確かにiを追う人たちの描写が弱いと思いましたが文章の端々に魅力がありとても惹かれるものがあります。2時間サスペンスというよりサイコミステリのような不思議な感覚。普通のミステリ小説が物足りない方に読んでもらいたい新感覚な作品です。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.21
(2pt)

受賞作の前作に比べるとかなり落ちる

前作に比べると伏線がうまく生かせず、無駄な設定が多い割りに、逆に謎解きでは、新たな要素が急に持ち込まれ鼻白む。ミステリーの面白さの要である「そうだったのかー」というリアリティの転換はほとんどあじわえなかった。主役級の人たちの書き分けも薄く、登場した意義を感じられないキャラクターも多い。上巻のなかばあたりで説明的な文章がおかれてやっと物語の設定がわかってくるが、それまではとても退屈だったし、それ以降は逆にサスペンス感があまりに強すぎて、ゆっくりと落ち着いて描写を味わうことができない。
というわけで作品のレベルはそれほど高くないのだが、秋山先生というこの後の作品にも出てくるキャラクターがこの作品ではじめて登場するので、そういう意味では読んでおくべきなのかもしれない。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.20
(3pt)

物語としては凄い

上巻以上に下巻の展開は激しく、引き込まれて一気に読みました。
伏線の張り方は凄い。
そこそこ推理小説を読み慣れている人には、犯人やその他細々としたネタが上巻でばれてしまうかもしれませんが、3個分かっても4個分からない・・・くらいには、色んな伏線が、あっと思うところで回収されていて鮮やか。
ただちょっとうーんと思ったのは、分かり易い悲劇と、登場人物のキャラクター的な所。
悲劇の中にも救いがある・・・それはとてもいいメッセージだと思うのですが、些か主人公(犯人?)よりで、劇中の被害者に対する配慮があまりなかったかなぁと思います。
罪を償ってこその救いだと思うので、途中面白かっただけに、結末はちょっと足りない感じがしました。
子供が抱えている苦しみや葛藤には、よく同調した作品だと思います。
だからこそ、小説である上のキャラっぽさや、酔いやすい悲劇、悲劇があるから仕方無かったと安易に思ってしまうような結末は、避けて欲しかったな、と。
子供が求める、可哀そうで悲劇でかっこよくて、同調するわ。という部分に、それ以外の答えを見つけてほしかった。
でもまぁ、推理小説としてはとても面白かったです。
一気に読みたくなると思うので、時間を持って、出来れば夜に、じっくりと読んでみてください。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309
No.19
(4pt)

やっぱりだけどセツナイ

勘のいい人なら上巻でiがだれかが、なんとなくわかると思うのだけど、
わかったらわかったなりに読み進めるごとにせつなくなる。
予想を裏切ってほしい気持ち半分、当たっていてほしい気持ち半分で。
やや原因が物語としていかにもすぎるけど、
それも悪くないと思わされる一冊。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309
No.18
(4pt)

殺人ゲーム。

辻村先生の作品を読むのは、今回で2作目。
以前読んだ、「冷たい校舎の時は止まる」と雰囲気の似たカンジの作品になってます。
静かで、薄暗い、少し緊張感のある雰囲気が感じられます。
iとΘによる殺人ゲーム。
心理描写も細かくて、作品に引き込まれます。
やっぱり、辻村先生の描く人物は、魅力的な人が多いです。
「蝿は殺してもいいけど、蝶はどうして殺しちゃダメなの?」
・・じゃあ、人は?
月子の性格がイマイチ好きになれなかったのと、若干ご都合主義の入った設定。
死んでしまった人に対する関心の薄さ。
納得いかない部分もありましたが、でも面白いです。
大好きな作家サンになりそうです。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.17
(4pt)

救いを求める自分を再発見してしまう小説でした。

デビュー作「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞受賞した辻村深月の受賞後初作品の文庫版上下二巻の下巻です。
木村浅葱を操り、翻弄する「i」とは誰なのか? 下巻ではほぼ全ての謎が解けてエンディングを迎えます。
前作に引き続き、僕は謎が解かれたことにうれしさを感じる一方、再び「こんなに惜しみなくネタを使ってしまって、大丈夫なの?」と少々心配になりました。
この小説は、連続殺人事件を犯罪者と被害者の近親者の双方の立場から描いています。
僕は、どちらかというと一方の犯罪者、浅葱の立場から読みました。犯罪モノと言えば、被害者か、それを追う刑事の立場から読むものだと思っていた僕にとって、我ながら意外な読書となりました。
これは、辻村深月作品共通の独特な味わいであり、この小説の特色と言えると思います。この特色については、文庫の巻末でアニメーション監督の幾原邦彦が適切に解説しています。
悔しいけれど「月子が浅葱を救うことは出来ないのかな。」と思いながら読んでいた僕は、解説で述べられているように、僕も「誰かに救ってほしい。」と思っていることに思い当たりました。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.16
(2pt)

良いのかな?

 自分たちのこれまでの境遇に対する復讐から、殺人ゲームを
続ける「i」と「θ」。その過程で、2人を迫害した人ばかりか
無関係な人たちまで次々に殺されていく。
 最後は2人がこの世から消える事で、ゲームを終らせるはず
だった。
 心理描写の見事さは文句無く認める。
 しかし、友人が理不尽に殺され続けているのに、
主人公クラスの人たちの怒りが希薄で、リアリティが無い。
 おまけに、犯人には最後に救いまで用意されている。
最後には、この2人が破滅する事で、この物語は収まりが
着くはずだったのに。
 何の罪も無いのに殺された善良な被害者たちが救われず、
理不尽なラストになってしまった。作者がこの2人のキャラに
思い入れが強すぎて、非情に徹し切れなかったのだろうか。
 おかげでラストのキレが悪く、なんとも後味が悪かった。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.15
(5pt)

読む人に切なさと希望をくれる物語

始まりは海外留学をかけた論文コンクール。狐塚と浅葱、選ばれるのは2人のうちどちらかと思われたが、
幻の学生『i』の登場で事態は大きく変化してゆく... 孤独と絶望が生み出す、悲劇のミステリー
わかりやすい、それでいて美しい文体は若い人々はもちろん世代を超えて多くの人に受け入れられるものだろう。
登場人物それぞれの立場からの視点が描かれているため非常に感情移入もしやすい。
また、現在起こっている様々な社会問題を明確な意味をもってストーリーに取り入れている点でも優れた作品であると思う。
この物語は思春期を経て大人になる子どもの不安定な心が繊細に描かれている。
帯には「辻村深月は、どうしてこんなにも僕たちのことを知っているのだろう」
という解説者の言葉があるが、まさしくその通りであると思う。
内容についてはネタバレをなくす意味でも書かないでおきたい。
個人的な感想としては、読む人に真摯に生きることの意味と希望を投げかけてくれている、そういう物語だと思う。
著者の作品全般に感じたことだが、著者にとっての"悲劇"の概念は他とは全く違うように思える。
悲劇は悲劇だけでは終わらない。必ずそこには救いもあるんだ、という著者の明確な意思を私は感じた。
辻村深月さんは人に"何か"を与えることができる素晴らしい作家だと思う。
これからも多くの心に残る作品を生み出してほしい。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.14
(4pt)

切なさと衝撃と・・・読み応え充分!!

「i」という謎の人物。その人物と会うことを切に望む木村浅葱。会うために
続けられる残酷なゲームの犠牲になる人たち。その内容はあまりにも衝撃的で、
読んでいてつらくなるほどだった。「ここまでしなけらばならないのか・・・。」
浅葱が持つ異常さには言葉もない。だが、同情する余地などないはずなのに、
彼の心のうちを知れば知るほど切ない気持ちにさせられていく。彼の生い立ちも
哀れだ。心を通い合わせていたはずの狐塚孝太や月子と、浅葱との関係も切ない。
だが、切ないばかりではない。ラストに待っていた真実には驚かされた。
ストーリーが立体的に組み立てられ、登場人物の描写もていねいで、文庫本上下
あわせて1000ページの大作だが長さをまったく感じなかった。幅も深みもある、
読み応え充分の作品だった。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.13
(3pt)

やや強引な印象

物語の中盤辺りから終盤にかけて、どんどんページをめくらさせられます。
が、オチにあたる部分が「知らねぇワケねーだろ〜?」的に強引過ぎるのと、登場人物の
描写が浅いせいか、犯罪を犯す人たち(主犯以外も)の動機が弱すぎるような印象を受け
ました。
またヒロインが作中、男性から「姫」扱いを受けている設定になっていますが、読んだ男
の意見としては、逆に男に嫌われるタイプの女性のような気がします。
著者の「冷たい校舎・・・」も読みましたが、構成力の面で完成度はかなり劣ると思います。
キビシ目に☆2つにしようかと思いましたが、陳腐ながら
「絶望の中にも必ず希望はあるんだ!」
みたいな読後感が残りましたので☆3つにしました。
子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)より
4062760509
No.12
(4pt)

「i」は、誰なのか?

デビュー作「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞受賞した辻村深月の受賞後初作品の文庫版上下二巻の上巻です。
主人公の一人であるD大院生の木村浅葱も学部生時代に応募した論文コンクールの優勝を匿名で受賞した「i」とは誰なのか?
物語は、まずこの論文コンクールの経緯が語られ、事件は、その二年後、浅葱たちが修士課程の卒業年度に再びネット上に現れた「i」によってゲームという形で始められます。
僕は講談社ノベルスで一度読んだのですが、木村と同様に翻弄され悔しかったので、もう一度文庫で読んでいます。それでも「i」が実際にどんな人物なのかを思い出せず、木村や、事件を追う坂本警視とともに、推理しながら上巻を読み終えました。
後の辻村深月作品でも二回ほど登場する秋山教授の冷静で中立、大人な態度は、読者である僕を客観的な立場に引き戻す役割を果たしましたが、だからと言って答えを教えてくれるワケでもなく、作中で秋山教授が語る恋愛関係での追う立場に置かれたように感じられ、ちょっと悔しいです。
一方のヒロインである月子へのもどかしさを募らせながら下巻へ読み進むことにします。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.11
(5pt)

ただ、涙

読み終わった後、泣けました。
悲しみ、嬉しさ、そういう類ではなく、
すべてに泣かされました。この本に。
魂を揺さぶるような、本当に考えさせられる本でした。
登場人物は、細かく描かれていて想像しやすく、
描写もわかりやすく風景を想像しやすい。読みやすかった。
内容が重いものであったけれど、読むのはとまらなくてどんどん物語に引き込まれていきます。
入り組んだパズルのようなしかけもあるのでアッと驚かされると思います。
これは一読すべき本です。本当に気に入りました。
子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)より
4062760495
No.10
(3pt)

上巻は我慢!

物語の途中で、殺伐とした描写が多く見られるので、そこで投げ出したくなる人もいるかもしれません(特に上巻)。出来れば、そこでめげずに読みすすめて欲しいと思います(その部分だけ読み飛ばしても、余り問題はないように思います)。下巻に入ると、今まで散りばめていたエピソードの意味が少しずつ明らかになって一気に読み上げる事が出来ます。
子どもたちは夜と遊ぶ(上) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ(上)より
4061824295
No.9
(3pt)

そこに話を・・・

今まで散りばめていたエピソードの意味が少しずつ明らかになっ一気に読み上げる
事が出来ました。
iとθの関係については、私としては‘あ〜そこに話を持っていってしまったか’
と、期待はずれの感がありました。この本が刊行された2005年であれば、驚愕の
真実!となったのかもしれませんが、現在ではオチをそこに持っていかないでよ
といった印象です。
エピローグの恭司がよかった。狐塚ではないですが「すごいな、恭司。お前、本当
でたらめにすごい。」です。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309
No.8
(3pt)

上巻は我慢!

物語の途中で、殺伐とした描写が多く見られるので、そこで投げ出したくなる人も
いるかもしれません(特に上巻)。出来れば、そこでめげずに読みすすめて欲しい
と思います(その部分だけ読み飛ばしても、余り問題はないように思います)。
下巻に入ると、今まで散りばめていたエピソードの意味が少しずつ明らかになって
一気に読み上げる事が出来ます。
子どもたちは夜と遊ぶ(上) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ(上)より
4061824295
No.7
(4pt)

心の内側にある大事なもの

 辻村深月さんの作品はデビュー作の「冷たい校舎の時は止まる」と「ぼくのメジャースプーン」を読んで3冊目。「ぼくのメジャースプーン」のレビューにこの作品との関連性が書かれていたので続けて読了。
 上下巻に分かれていたので、今まで手を出さなかったのですがもったいなかったですね。「ぼくのメジャースプーン」に負けず劣らずの良作だと感じました。
 特に感じたのは個々のキャラクターの心理描写の掘り下げ具合。小説で登場人物のそれぞれを掘り下げていくとどうしても冗長になってしまうのですが、辻村さんの作品ではそれが実に巧みに描かれます。それぞれの感情の揺らぎと行動を残酷なまでの強いタッチで書きつづっていて、時に心にぐさりと刺され、時にじんわりとしみこんできます。
子どもたちは夜と遊ぶ(上) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ(上)より
4061824295
No.6
(3pt)

危険な童謡

 サイコ・スリラーと青春ドラマのコラボレーション。新人第二作目とすれば、充分に要求される水準を越えていると思う。 ……と、書いた上で、難癖をつけるわけでは毛頭ないのですが――現在のエンタメ小説界では、大なり小なりキャラクター小説的アプローチがなされているものが多く、それは時代の要請ということもあるのは重々承知してはいるのですが、時にはやはり「おおっ」となってしまうことも間々ありまして、例えば、美人を「美人」と表記してキャラクターを立ち上げてしまうのには、思わずたじろいでしまったりするわけです。――一昔前なら、美人を「美人」と表記したら、社会通念上の肯定性とそれが故の揶揄的なものがニュアンスとしてあったと思うんですが……作者の筆は濃やかで、随時挿入される印象的なエピソードとともに登場人物のパーソナリティは違和感なく肉付けされていく。私たちと地続きの世界にいる等身大の人間たち、なのに皆美形……唯一これを免れている失踪少年の人物造型が一番鮮やかだった。 ともあれ、次作も期待。
子どもたちは夜と遊ぶ (下) Amazon書評・レビュー: 子どもたちは夜と遊ぶ (下)より
4061824309