子どもたちは夜と遊ぶ
評判
子どもたちは夜と遊ぶの評価:
3.86/5点 レビュー 80件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全145件 121〜140 7/8ページ
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子どもたちは夜と遊ぶの評価:
3.86/5点 レビュー 80件。 B ランク
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最初に読んだときには、著者が本作に仕掛けたトリックに翻弄されてしまいましたので、その後冷静に読み返しました。
冷静に読み返したつもりだったのですが、やはり木村浅葱を操り、翻弄する「i」とは誰なのか? ともどかしく思い、月子に「彼を救って!」と叫びながら読み終えました。
下巻では、ほぼすべての謎が解けてストーリーは完結します。
前作に引き続き「こんなに惜しみなくネタを使ってしまって、大丈夫なの?」と思いましたが、実際には、その後順調にミステリーの分野以外にもリアリティー小説として「スロウハイツの神様」などの傑作を書いているので、その点は安心です。
この小説は、連続殺人事件を犯罪者と被害者の近親者の両面の立場から描いています。
僕は、どちらかというと一方の犯罪者、殺人を犯す浅葱の立場から読みました。犯罪モノと言えば、被害者か、それを追う刑事の立場から読むものだと思っていた僕にとって、これは我ながら意外な読書となりました。
これが、辻村深月作品共通の独特な味わいであり、この小説の特色と言えると思います。
「月子が浅葱を救うことは出来ないのかな。」
と思いながら読んでいた僕は、実のところ僕も「誰かに救ってほしい。」と思っていることに思い当たりました。
話は逸れますが、童話の残酷な場面(たとえばオオカミが赤ずきんちゃんを食べる、とか)を子供がどう読むかが話題になったとき、短絡的に「子供には聞かせるべきではない」と言う意見がある一方、「子供は、助けてもらえる赤ずきんちゃんの立場に立って話を聞くから大丈夫。」「怖いお話を聞いても、現実世界では大丈夫であることを学ぶ機会になるから必要だ。」などの意見があることを知りました。
舞い戻って「子どもたちは夜と遊ぶ」では、僕は殺人を犯す浅葱の立場に立って読みましたが、僕は、実際にこんな殺人を犯すわけではありません。その前提に立った上で、救いを見いだすこの作品は、大人のための童話と言う側面があるように思いました。