永遠の0
評判
永遠の0の評価:
3.96/5点 レビュー 2,077件。 S ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4,096件 2,001〜2,020 101/205ページ
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
それら様々なことを思い出し、想起させてくれた作品に久々に出会いました。
まず最後の章の宮部の言葉を読んで、号泣しました。
死んでもなお魂は、想いは生き続ける。
改めて、そう感じさせられた作品です。
だけど、一方で男の人は勝手だなぁという思いも感じずにはいられませんでした。
松乃の気持ちは千千に、乱れたことでしょう。
そんなふうに感じてしまうのは、読者の私が女だからでしょうか。
それなのにやはり、涙が止まりませんでした。
そもそも、この作品を手にしたきっかけは、題材が戦争ということと、
主人公が「飛行機乗り」ということです。
個人的な体験談で恐縮ですが、7〜8年前東京にいたとき、
あるおばあさんから聞いた話があります。
(と言っても、私が聞いたのは15〜20分ほどの短い話であって、
本書ほどの詳しい話ではありませんが…)
買い物に行った帰りにベンチに座って休んでいたら、
隣にあるおばあさんが座って急に私に語り掛け始めたのです。
その話は、飛行機乗りの旦那さんの話でした。
最初、おばあさんの口から「飛行機乗り」と聞いたとき、
旅客機のパイロットのことかなと、現代に生きる何も知らない私はそう思いました。
ですが、話を聞いているうちにそれは違うということに気付きました。
「お国のために」という言葉の下、生きた人々の話でした。
身も知らないおばあさんから、突然に話し掛けられてなんだ!?
と最初は思っていたのですが、話を聞いているうちに、
いつ席を外そう…と思っていた心が、いつの間にか動けなくなっていました。
その話の中には、「特攻」という言葉も出ていたような気がします。
ただ何度もおばあさんが繰り返していたのは、
飛行機乗りの旦那さんへの感謝の言葉でした。
「あの人のおかげで、今私は生きていられる」
何度も何度も、感謝の気持ちを話されていました。
どんな飛行機乗りだったのかとか、その方は今でも生きているのかとか、
そういうことは一切語りませんでしたし、
それを聞くことはとてもではありませんが、できませんでした。
命を懸けて戦った人々がいたから、そしてその人々を支えた人がいたから、
今の私たちはこんな幸せな世を生きていられると、そう感じたお話でした。
おばあさんは席を立つとき、「聞いてくれてありがとう」と言っていたことも覚えています。
それこそ、おばあさんにとっても身も知らない私に、
なぜそんな貴重な話をしてくれたのかと、振り返れば不思議な思いがしますが、
年数が経ってもなぜか私は、その話を忘れることができませんでした。
これもきっと、運命だったのかなぁとふとそんな風に感じます。
そして、この本に出会えたことも。
あの当時の記憶は、忘れてはならない記憶なのだと思います。
戦争を知らない世代に、読み継ぐべき一冊だと思いました。