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1ポンドの悲しみ
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1ポンドの悲しみの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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一話一話が、恋愛の断片である。キャンディーのような楽しみ方をしたい短編集だ。一つ一つ味わいが違い、でも賞味した後の満足感と後引き感が、同質だ。 基本的に恋する二人の話だが、「ふたりの名前」の猫とか、「声をさがしに」とか、第三者の存在があると、余韻が深くなるように思う。ただ、表題作「1ポンドの悲しみ」の、どこまでも二人だけの世界を描ききった一編は、凄いと思う。うーん、フルーツ味のキャンディーに混じったハッカ味ですか…(^^!) | ||||
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「ふたりの名前」1年の同棲の後に、子猫を飼う事になり・・・。「誰かのウエディング」同僚の結婚式で、ウエディングプランナーと知り合って。「十一月のつぼみ」主婦 英恵の働く花屋に毎週やってくる七つ下の男。「声を探しに」経理のけちんぼ魔女と呼ばれる浩子の声が突然出なくなって。「昔のボーイフレンド」タイトル通り昔のボーイフレンドから深夜に電話が。「スローガール」三十三歳独身男が、バーで出会った女性は。「1ポンドの悲しみ」遠距離恋愛の二人が月に一度確かめ合う愛の形。「デートは本屋で」本と男が好きな千晶の会社に精密機器のトラブルで呼び出される男に。「秋の終わりの二週間」16歳年下の妻を持つ広告プロダクション社長の俊隆は。 石田さん流、恋愛短編集。どこか悲しくて、それでいてホッとする短編ばかりです。 | ||||
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10個のショートラブストーリー集 切ない話、羨ましい話、憧れる話など 身近に起こりそうなところが切ない。 1つの話が30、40ページなので、 まとまった時間が取れない人にも読みやすい1冊。 | ||||
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表題通り、「軽い」短編集。 都会に住む30代の女性が感じるであろう 恋愛の様々な逡巡や鬱屈が細々と綴られている。 斬新な点は無く、極めて通俗的ながら またそれが安心して読める所以でもあろう。 | ||||
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石田衣良氏による短編恋愛小説集。 誰もが迎える年齢。 誰もが経験する恋愛。 よくある日常の1シーン。 決して特別な存在ではない30代の主人公たち。 本作は、そんな彼ら、彼女らの、繊細な心の動きを綺麗にとらえたスナップショット集である。 特別ではない主人公達の一瞬のきらめきが、鮮やかに心に残る。 急がず、一話一話を大切に読みたい短編集。 | ||||
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憎らしいけど石田衣良はうまいわ。 この、女性心理のわかりかたというのは 何なんだろう? 他の男性作家には、絶対に見られないもの。 これじゃあ女性編集者たちにモテるのも 仕方ないわねー。 | ||||
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表題作以下、10編の短いラヴストーリーを集めた短編集。おしゃれな文章と設定で、気持ちよく読めました。美味しい喫茶店のケーキみたいな感じです。冒頭の「ふたりの名前」が一番良かったかな。無理して距離を保っていた関係が、不意に「生活」という関係に移る感じがとてもよく描かれていました。 | ||||
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スローグットバイに続く恋愛短編集です。三十代の恋愛に軸を置いた作品なので、スローグットバイと比較すると対象年齢はチョット上がってますが、どの短編も読み終わったあと爽やかな気分になる作品なので、おすすめです。 | ||||
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悪くはないけどピンとこないのは、登場人物と同世代だからかでしょうか。すごくきれいな話だけど、雑誌に出てくる人たちのようなライフスタイルが、かえって「現実はこんなもんじゃないよなー」と思ってしまうドラマのように思えてしまいました。逆に、そういう雰囲気が好きな方なら、じゅうぶん楽しめると思います。読後感はよいです。10代の終わりから20代前半に、かなり背伸びして読んだ大人の恋愛衣小説を思い出します。そういう世代の人のほうが楽しめるかもしれませんね。 | ||||
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まず最初に「あとがき」を読んで欲しい作品です。内容は1つも似たものがない色んな人々の、しかし普通の多くの人々の、30代の男女の恋を描いた作品です。現在・過去・未来の自分を重ねたくなるような話がきっと1つはあるような作品で、しかもその結末は明日へ希望を繋ぐような内容になっているような気がします。30歳以上の方にオススメです。 | ||||
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「スロー・グッドバイ」に続く石田流恋愛小説短編集。前の作品にも言えた事ですが、やや大人向けの内容。とくに30代の男女には特にお勧め。 どの作品にも共通するのが、最後に希望が見えると言う事。そのため読後の爽快感はとても良いです。とくに気に入ったのが「秋の終わりの二週間」。このタイトルの意味がわかったときは本当にグッときました。 石田さんがあとがきで書いているように、至って普通のストーリーが多いです。少しはドラマ性も有り面白い話ですが、やっぱりこれは人間の気持ちを描いた小説でしょう。こういった恋愛を擬似体験(読む)すれば、ほんの少しは魅力がある大人になれると思いますよ。 | ||||
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いろいろな人たちの恋愛模様がまぶしかった。うまくいってもいかなくても、心がときめく、というだけでいいものだ、なんて。ドラマ化した「池袋ウエストゲートパーク」の原作者ということで、私の中の石田衣良のイメージはよくなかった。いまどきの若い子たちから好かれるようなにぎやかな、煩雑はイメージで。でもこの本でわかった。違う。人間をよく見ている人なのだ。と。結婚式場に勤めている女性の話が印象的だった。華やかな晴れの舞台を飾るお仕事をする女性。経験をつむごとに自分に浮いた話はなくなりつつある。そんな彼女と偶然結婚式に出席した男性の話。そう、30を越えた大人の女性は、こういうのを求めている。学生や20代の若い子達とは違う、こういう静かな出会いを。 | ||||
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甘い、甘すぎ~る!色んな恋愛の形が楽しめる。どれも綺麗に収まって。それが心地よいか、物足りないか、どっちかで好悪がわかれそうですね。オバサンはトレンディドラマ(死語)のような気恥ずかしさを感じた。つうか、オトコってロマンチストなんだなぁということを改めて認識する始末。おやおや。イラさんは上手な書き手さんだと思うので、スラスラ読めるけどね。 | ||||
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普通の女性たちの、小さな気持ちがよく描かれていると思う。同棲してるけど、相手がベスト・パートナーかわからない。でも、二十代のころのように焦っていない。大好きな仕事で、ばりばりやっている。でも、このまま乾いていきそう・・・。そんなときに誘われた人。一人息子のいる、共働き。仕事は好きだけど、子を持つ既婚女性がうるおいを求めるのは、贅沢なのか。いろんな女性が登場する。とても身近な三十代。私は四十代だから、すぎさった三十代がなつかしい。 | ||||
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いかにも「田舎苦手」「虫嫌い」の石田衣良らしい恋に関する短編集。石田衣良よりはやや若い、僕からみても、現実と虚構の間あたりを上手に使い分けながら書いているなぁ、と関心することしきり。ほほえましく思う短編有り、そんなのありかよと思う短編有り。楽しませてくれます。ただ、「IWGP」シリーズのファンには刺激が少なくて物足りないかも。 | ||||
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前作(スローグッドバイ)も良かったが今作もいやなかなか良かったです。自分自身まだ20代ですが、違和感なく読めました。30代と言っても筆者自身が後書きで言っている通り30代前半の物語ばかりです。最後に「スターティングオーバー」を持ってきたあたり、短編集の順番にも大きな意味があったのではないかと感じました。 | ||||
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スターティングオーバーに期待していたんですけど、「あいつはセックスが下手そう」「だけど、ずっと手を握っていてくれそう」って会話があったんですが、きっと、そう言うのが下手な人は、手も、繋いで欲しくないタイミングで繋いで汗をかいても離してくれないんだろうなあ、と思うと、なんか、醒めてしまいました。 | ||||
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小さな静かな物語の展開にも、綺麗で端的な表現がキチッと心地いい。しかし、やはり男性の著者が女性の視点で物語るような部分では、少し違和感も…。でも、なんか30代っていいなあ。オトナの恋だな~と静かに楽しめると思います。 | ||||
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以前、石田さんが予告していたとおり、今度は30代のラブ・ストーリー集。いつもながら、心地よく読めました。某テレビ番組で、石田さんは、田舎は苦手で、虫とかもダメだし、人がたくさんいる都会が好きだということをおっしゃってたのですが、本当に石田さんは都会に暮らす男女をうまく切り取りますね。『1ポンドの悲しみ』には、もう大人になってしまった恋人達や夫婦の、ちょっとしたときめきや、こころのぶれが十篇、収められています。「ふたりの名前」は、読み始めたときなんてドライな恋人達だ・・・と呆れましたが、子猫が介入することで一変する、かわいらしい作品になっています。石田さんは男性作家の中でも、女性を書くのがうまい人だと思います。「声を探しに」の浩子、「デートは本屋で」の千晶なんかは、本当にいそうな女性ですね。読みながら、自分も結婚せずに30代までいたら、こんなふうな恋をしたかもなあ・・・と感じました。最後の「スターテイング・オーバー」は、ドラマみたいで、後味のいい作品でした。 | ||||
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