(短編集)

池袋ウエストゲートパーク

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評判

池袋ウエストゲートパークの評価:

4.09/5点 レビュー 212件。 B ランク

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平均点4.09pt

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全41件 41〜41 3/3ページ
No.1
(2pt)

エンターテインメントファンタジー

スタイリッシュなだけの小説かと思い込み今まで読まずにいたのですが、想像よりは魅力的な作品でした。友人から「お前の心のどっかは開けられないドアみたいになってる」と言われるマコト。「誰だって開けることのできない部屋をひとつもってるものじゃないだろうか」と思いつつも、彼は自分のドアを開けようと動きます。うまくいくかは分らないけれど、とにかく行動してみる。彼の前向きな姿は読んでいてとても爽快。そして友人達もマコトに触発され、自らのドアを開いてゆく。そんな彼らが協力し合い、池袋のストリートで起きる警察には手を出せない事件を解決してゆく。人の行動が人を動かす。あたり前のことだけれど、一人一人が自分の内に閉じこもってしまいがちな昨今の日本においては、素敵なストーリーだと感じました。
文章も簡単で読みやすい。

ですが、どうしても「エンターテインメントファンタジー」の域を脱していないというのが正直な感想です。作者自身が脱しようと思っていないのかとも思いましたが、マコトの成長過程を読んでいると、やはり単なるエンターテインメント+αを作者も目指していると思われるので惜しい。全体的に詰めの甘さがどうしても気になるのです。「やると決めたことはきっちりやる」とGボーイズのことを誇らしく語るマコトですが、彼自身の行動をみると、きっちりやると決めたはずの親の店の手伝いも、事件が起きると、店を早めに閉めたり、母親に店番を頼んだりと、どうも甘い。社会人の私は「もし実家じゃなかったら『店長、店番頼みます!』とか言って出てったらクビだよなぁ…」と醒めてしまうのです。また、学がなく「最近やっと雑誌や漫画以外の本を読み始めた」はずの彼が、「非因果的効果」「ブリーフィング」というような言葉や、『王子と乞食』の比喩を、当然のように理解してるのもどうにも不自然(頭の回転が早いとはいっても…)。そして最後はライターの職まで得てしまう。また、妊娠騒動の結末の甘さも気になりました。ある程度人生の厳しさを経験している読者に耐え得るには、どうにもリアルさと厳しさに欠けているように思います。

楽に読める少しビターなエンターテインメントを求めてる方にはこれでいいのかもしれませんが、ほんとうに、魅力的な部分も多いだけに、惜しい。。
池袋ウエストゲートパーク Amazon書評・レビュー: 池袋ウエストゲートパークより
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